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2025年5月Vol.146 サクッと小噺 サクっと読書感想文≪ チ。ー地球の運動についてー≫


ビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画です。
アニメ化されて今は再放送もされているので、今まさにアニメをドキドキしながら追っている方もいらっしゃるかもしれませんが、漫画は完結しています。
舞台は中世ヨーロッパ某国。C教(キリスト教をモデルにした架空の宗教)が絶大な権力を持っていた時代に、C教によって禁じられた地動説を命がけで研究する人達の物語です。
もちろん当時の主流は天動説ですが、空を真剣に観察すると、地球が止まっていて空が動いているとしたら説明できない現象も起きています。(その一例が後述する火星の動きです)
しかし発想を変えて、地球が動いていると仮定すれば説明できそうです。
そのように「もしかして地球が動いている?」という可能性に気づいて、その研究にかけた人達が逮捕されて処刑される、でも彼らの想いは別の者に引き継がれて・・・を繰り返します。
つまりタイトルの「チ。」とは、「地」であり「知」であり「血」です。タイトルもストーリーもキャラクターもめちゃめちゃカッコよく、名言も多く、心揺さぶられるシーンも多い漫画です。

その中で私がもっとも感動したのは、登場人物達の好奇心と探究心と発想力です。3つのチの中の「知」ですね。
漫画に出てくる一例を述べます。地球の自転によって星々は一晩かけて東から西へ移動するように見えますが、星同士の配置は変わりません。しかし毎晩すこしずつ位置を変えている星もあり、これが惑星です(まずコレに気づくのがスゴイ!)
この位置の観察を続けたら、空に円を描くように移動している事がわかります。(火星なら687日かけて円一周です。観察を続ける持続力がスゴイ!) 
しかし火星は途中で変な動きをします。
キレイな円なら自然な感じがして納得ですが、一瞬の後退があるために不思議な感じがして違和感があります。
大半の人達は「でもそういうものなのだ」で終わりですが、「なんでや!なんでや!」と追求を続けた人達もいて(この執着心がスゴイ!)、「地球も火星も太陽のまわりを周っていると考えれば辻褄が合う」と思うわけです(この発想の転換もスゴイ!)。

漫画自体はフィクションですが、地動説を追求する中でこういった思考は本当にあっただろうと思います。
はぁ〜とため息をつくしかないほど、スゴイ知性ではありませんか。

 

この記事を書いた人サク

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