サクのサクッと小噺
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2013年11月号Vol.17 2013年11月30日

こんにちは、サクライです。先日、小中学時代によく遊んだ友人の結婚式に行ってきました(マユちゃんという子です)。違う高校に進んで以降はたま~に会う程度だったのに、なぜか結婚式の挨拶を頼まれました。「10年も疎遠の私が?」とも思ったのですが、彼女には大きな恩があります。断われる訳がない。

 

彼女は背が高く、頭が良く、スポーツ万能でクラスの中心にいるハンサムガールでした。二人で一緒にいると周りからは「カップルみたい」とからかわれ、私も「マユちゃんなら結婚してもイイ♪」と告白していましたが、残念ながら彼女はステキな旦那様を見つけてしまいました。真っ白なドレスを着て微笑む彼女を見て、「うわぁ~、マユちゃんなのにドレス着てるよ(失礼)」と可笑しくなってしまいました。性格も見かけも変わってないのに、めちゃめちゃ綺麗なのが不思議でした(重ねて失礼!)。

 

彼女は変な子でした。エピソードを挙げればキリがありませんが…
例えば中学時代、同じバスケ部に入ったばかりの頃の話です。まったく上達しない私と違って、マユちゃんはどんどん上手くなっていきました。
しかしある日、彼女は顧問の先生にめちゃめちゃ怒られます。理由は思い出せませんが、シュートを外したとかドリブルが遅いとか、きっとそんな事です。さてその日の帰り道、私が彼女を慰めようとすると、一人でニヤニヤ笑ってるんです。おいおい、気持ち悪いぞ。
「…どうしたの?」私が怯えて尋ねると、「私は期待されてるんだねぇ。
そろそろレギュラーかなぁ」ってほくそ笑むんです。

 

じぇじぇじぇ~、ナゼそーなる?!コイツすごいな!!
マユちゃんにはこういう事が多かったです。彼女流の都合の良い解釈に、開いた口が塞がらない事が度々ありました。……―数ヵ月後、マユちゃんは1年生にして、本当にレギュラーになりました。

 

ずっと近くでマユちゃんを見ていて気づいた事があります。彼女は何でもできるから自信があるように見えますが、実際は逆です。自信があるから、何でもできるようになるんです。「私はスゴイ」という自己肯定感が成功率を引き上げ、失敗した時は彼女を支え、最終的に良い結果に導いているんです。

 

「能力と自信の順序は逆」子どもの頃の私にとって、これは大発見でした。マユちゃんのようになりたいなら、まずは自信を持つところから始めなければなりません。根暗で不器用で人見知りの私が自信を持つなんてまったく途方もない試みでしたが、マユちゃんをマネる事で確かに性格は変わったし、成績も少しずつ上がっていきました。結局、彼女のようなスーパーガールにまではなれなかったけど、私なりに大変身したんです。今でも、彼女は私の中に大きな影響を残しています。例えば、新しい仕事を
目の前にして根拠のない自信が沸き上がってくる時、私は自分の中にマユちゃんが居るのを感じます。
小・中学生という人格形成が成される時期にマユちゃんと一緒に居られた事は、私の人生において最もラッキーな事の1つでした。

 

マユちゃん、本当におめでとう。ずっとずっとお幸せに…って心の底から願ってるけど、これからも山あり谷ありあるでしょう。でもマユちゃんなら大丈夫だよ。アナタは、そーゆー人だから。

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2013年10月号Vol.16 2013年10月30日

こんにちは、サクライです。突然ですが、P.D.R.で貴金属のリサイクルをしている事をご存知ですか? 
お集めいただいた研磨屑、撤去冠、キャスト屑などをお送りいただけたら、金・白金・パラジウム・銀の含有量を分析して、それに応じたご精算金額をご指定の口座にお振り込みしています(詳細は裏面をご覧ください)。まさに塵も積もれば山となる…。“ちょっとしたお小遣い”と呼ぶには大きすぎる金額になるものですね!!

 

更に今なら、リサイクルにお申し込みいただいたお客様にはもれなくトトロのマグカップ(ノリタケ製)をペアでプレゼントしています。秋も深まり、温かい飲み物を楽しむ機会も増えてきたのではないでしょうか。
そんな時、トトロがリラックスのお供になれば嬉しいです。

 

トトロといえば、私と妹(3つ下)が一番最初に夢中になったアニメがトトロでした。よく二人でトトロ探しに出かけ、夕飯の席で「トトロいたよ」と両親に報告していました。いったい何を見て“トトロだ!”と認識したのか、今ではまったく思い出せないのですが…。それから少し年をとって、私が一番最初に恋に落ちた相手が「耳をすませば」の聖司くんです。聖司くんのような人に出会いたくて図書館に通いつめた時期もありました。私の“白馬に乗った王子様”は聖司くんだったんです。今では「聖司くんのような男性は存在しない」と諦めていますが…。

 

今、26才になった私は、トトロを見つける目も聖司くんを待ち望む心も失ってしまいました。悲しい意味で大人になったのかなぁ…。それでも、ジブリ映画は楽しいです。美しい絵、心に響く音楽、深いメッセージなど、魅力を挙げればキリがありませんが、私は特にヒロインが好きです。それぞれ個性豊かなヒロイン達ですが、みんな芯が強くて前向きです。こういう女性になりたいですね。―さて、独断でジブリヒロイン診断を作ってみました。あなたは誰に該当するでしょうか。お仕事の息抜きになれば幸いです。

 

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2013年9月号Vol.15 2013年09月30日

こんにちは、サクライです。以前の小噺で「私の母はヒドイ人です」と紹介した事がありましたが、この夏、その母とタイのチェンマイに行ってきました(母48歳・娘26才の二人旅)。私は2年半ぶり、母は初のチェンマイです。美味しいご飯屋さん、屋台での賢い注文の仕方、レートの良い両替所、タイの美容室の様子などなど、また新しい発見がいっぱいあったのですが、一番大きな発見は「母と私は似ている」という事でした。ショックでした。

 

母はその瞬間の欲求に忠実です。食欲旺盛な彼女は、朝起きたとたん「お腹すいたお腹すいたお腹すいた」と騒ぎます。彼女のお腹すいたコールに起こされて、二人で外にご飯を食べに行きます(安宿なので、ホテルでご飯は出ません)。食事が終わると睡魔に襲われるらしく、母の目がトロ~ンとしてきます。テーブルについたままこっくりこっくり眠り始めるので、「お昼寝しよう」といったんホテルに戻ります。さてホテルに着いて、私は寝たいのですが、あれほど睡眠を欲していた本人はホテルに戻るまでに眠気が取れるのか、なかなか寝ません。寝ている私の隣でタイ語の発音練習を始める始末。「サワディカー、コップンカー、マイペンライカー、タウライ?」・・・あぁもう、うるさーい!!

 

母は感情表現が大げさです。トゥクトゥクに乗れば「楽し~い!コレに乗れただけでチェンマイに来てよかった」とはしゃぎ、ホテル近所の食堂に入れば「美味し~い!毎食ココでもいいなぁ。もう一皿頼もうよ」と喜びます。
機嫌がいい時は「ハルカは最高のツアーコンダクターだよぉ」とご満悦ですが、ちょっとマズイ物を食べると、とたんに不機嫌になり、「ハルカのせいだ」と怒ります(私の下の名前はハルカです)。「思ったこと全部口にするなあっ」と怒ってみたら唇を尖らして黙るのですが、顔に出るので意味がありません。忙しくクルクルと変わる喜怒哀楽が、手に取るように分かります。

 

やれやれ・・・と思ったのですが、よくよく考えてみると、これらの傾向は私も持っています。恋人に母の愚痴をこぼすと「ハルカそっくりだね」と言われるのですが、その意味がよく分かりました。

 

冷静で賢くて仕事がデキル父のようになりたいと思った事はあっても、喜怒哀楽の激しい母のようになりたいと思った事はありません。見ている分には楽しいけど、本人は大変だろうなぁと思っていました。しかし26才になった今、私は母にそっくりになっていました。がーん。

ショックな発見はあったものの、母との旅行はとっても楽しかったです。母も「また誘って!」と言ってくれているので、また一緒にどこかへ行こうと思います。

 

 

旅行写真を弊社の社員ブログに載せました(2013/9/17)。
絵を描く象さんなどがいます。
よければ見に来てください。
 (ピーディーアール[社員ブログ]で検索!)

 

【ちょっと宣伝】
タイは買い食い&ながら食い文化です。歯には大変よろしくない。子供たちは下校中に何か食べています。大人は仕事中に何か食べています(これとは別に、三食ももちろん食べます)。そんなわけで、いつもは毎食後に歯磨きをしている私も、タイでは就寝前に磨くだけでした。一日分のプラークがべったり・・・。「これはトルネの力が必要だ!」
とトルネード毛歯ブラシ(毛がねじねじ捩じってあるPDRオリジナル歯ブラシ。毛コシが強い)を愛用していました。
さすがトルネ歯ブラシ、脂と砂糖たっぷりのタイのプラークもしっかり落としてくれましたよ☆

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2013年8月号Vol.14 2013年08月30日

こんにちは、サクライです。今月は『学び』について語らせてください。「おいおい、いつもアホ話ばっかりじゃん。どうしたサクライ?」と思ったアナタ、そんな事はないのですよ。サクライは、少なくともカナダの大学に留学していた4年間はガリ勉だったのです。平日は朝8時~夜11時まで、週末でも昼の1時~夜9時までは勉強をしていたのです。私だけでなく、他の学生もそんなもんでした。

 

『学問は世界の見方を変える。同じ世界にいても、違う世界が見えてくる』
夏休みにカナダを横断している時、ウィニペグという都市で知り合った建築学部の学生の言葉です。
私に街案内をしてくれる最中、ずっと「この建物はロマネスク。ガッチリしていて窓が小さいでしょう?
柱は円柱と角柱が交互で…」など、建築の話をしていました。

 

 学生「結局、建築講座になっちゃった。フツーの観光案内とは全然ちがう(笑)。」
 私 「面白いよ。ありがとう。」
 学生「外を歩くといつも建築の視点で見ちゃうんだ。この視点から逃れられない。」
 私 「宗教学部の私と建築学部のアナタとでは、同じ物を見ても、違う物が見えるんだろうな。」
 学生「学問は世界の見方を変える。同じ世界にいても違う世界が見えてくる。すごく面白いよね。」

 

この言葉はズシンと来ました。まったくその通りです。
学びは世界の見方を変えます。そして、それは自分の軸になっていきます。

 

学問が視点を作る…思い当たる例は他にもあります。例えば恋愛。私達の大学はガリ勉だったけど、それでも10代後半から20代前半の若者です。恋愛に興味がない訳がない。週末の勉強が終わって夜9時以降、集まって恋バナに花が咲きます。

 

 友人A「恋の初期段階でドーパミン、上手くいけばエンドルフィン、やがてセロトニン…。恋は精神にいい。」(心理学専攻)
 友人B「効率的に最大限にそういった神経伝達物質を出すためには、恋人は複数必要なんだ。同じ相手なら、Hは1回目が最高で、2回目、3回目…と利益は落ちていくから。」(経済学専攻)
 友人C「それは相手の尊厳を傷つけてる。他人は利益を得るための手段じゃないよ。」(哲学専攻)
 友人B「じゃぁ何のために恋をするのさ?」
 わたし「人間は何かに焦がれたいし、誰かに必要とされたいんだよ。」(宗教学専攻)

学問が視点を作るという例、なんとなく分かっていただけたでしょうか。

 

私の視点は宗教学です。もちろん他にもあるけど、宗教学が大きなウェイトを占めています。
サクライは特に信仰している宗教がある訳じゃないのに、宗教学が面白いの?―面白いんですよ。
宗教学には、人間の全てがつまっています。人間の美しい面も汚い面も不思議な面も、すべて包括しています。人間が愛おしくなってくるんです。

 

宗教学を修めた人は少ないため、宗教学視点で話をすると「変だよ」と言われる事もあります ─ 特に日本では。それでも、私は宗教学を通して見ている今の世界が楽しいので、やっぱり宗教学を学んでよかったなぁと思います。

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2013年7月号Vol.13 2013年07月30日

こんにちは、サクライです(つい先日26才になりました)。私の母はヒドイ人です(48才)。
彼女の心ない一言に、私はずっと傷つけられてきました。

 

私が小学校低学年の頃、母はヤクルトスワローズの大ファンでした。
野村監督と古田選手の黄金時代です。TVの前で一人、ビール片手に大騒ぎの母。その後ろで学校の話をする私。
「あのね、今日ね、国語の時間にね・・・」  しかし母は上の空。

私 「・・・ねぇお母さん、私とヤクルト、どっちが大事?」
母 (間髪いれず)「ヤクルト!!!」

 

あまりのショックに、物も言わず子供部屋に駆け込んで、布団の中で泣きました。1時間後、母が私の部屋にやってきます。布団にもぐりこみ、後ろから私を抱きしめ、「嘘だよ、アンタの方が大事だよ」と酒臭い息を吐く母。しかし私は知っています。いま野球中継が終わったのだという事を。

 

十数年後、私はひどい花粉症になりました。スギ花粉が舞う季節になると、目はショボショボ、鼻はズルズル、くしゅんくしゅんが止まりません。しかし花粉症のない母は、春がくると山へ行きたがります。

 

母「ねぇねぇ、暖かくなってきたから山の温泉宿に行こうよ」
私「いま山に行くなんて自殺行為だ! 留守番してるから3人(両親&妹)で行ってきて」
母「白けるようなこと言わないの。行ってみなきゃわからないでしょ」
私「行かなくてもわかるっ!!」

 

しかし結局、強引に連れて行かれます。スギ山に近づくにつれて、くしゃみが激しくなる私。

母「情けないなぁ・・・。根性足りないんじゃないの?」

 

さて、スギ山の奥深くにひっそりと佇む温泉宿に着きました。ダッシュで温泉にかけこみ、目鼻を洗い、花粉を落とします。スギに何重にも囲まれたこの宿で、私の安楽の地は風呂場だけです。

 

母「ねぇ、お風呂でたら散歩に行こう♪」
私「とてもムリ。お父さんと行っておいでよ」
母「・・・アンタと旅行してもつまんないなぁ(超不機嫌)」

 

これが私の母です。娘の気持ちも事情も考えない、本当にヒドイ母です。
しかし―・・・私は母に感謝しています。昔から、彼女は子供の考えを尊重してくれました。私の偏差値からは無謀な高校を目指そうが、英語が赤点なのにカナダの大学に進もうが、東京の大企業を断わって名古屋の中小企業に入ろうが(P.D.R.のことです。そして実家は埼玉です)、一切反対しません。
「アナタが決めた事なら正解でしょう」の一言です。おかげで、幼い頃から「私は母に信頼されている」という実感があって、それが大きな自信になっていました。

 

子供を管理しないため、よく周りから「母親が放任主義だと、子供はしっかりするのねぇ(笑)」と言われていましたが、彼女はけして放任主義ではありません。たとえば中学生の頃、子供ながらに人間関係に疲れた私は登校拒否に陥りました。その時、母は責めもせず、理由を問いただしもせず、「じゃあ映画いこっか♪」とウォーターボーイズの映画に連れて行ってくれました。数週間後、何がきっかけで学校に復帰したのかは覚えていませんが、あの時に母が映画に連れて行ってくれた事と、そこで大笑いした事は覚えています。
強制しない、管理しない、でも放置じゃない。子供を好きにさせながら見守っているのが、私の母です。

 

「母親じゃなかったら、絶対こんなヤツと付き合わない」と思う反面、「この人がお母さんでよかった」とも思います。―そんな母と、お盆は2人でチェンマイ(タイ北部の町)に行ってきます。

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2013年6月号Vol.12 2013年06月30日

こんにちは、サクライです。生まれは福島、育ちは埼玉、勤務は愛知の私ですが、日本で一番好きな場所は瀬戸内です。先日、瀬戸内の島々をひとりでまわってきました。瀬戸内海はいわゆる大海原ではありません。
有人無人の島が点在しているため、水平線というものがないのです。海の青と島の緑のコントラストがとても綺麗で、更に海から立ち上る霧(きり)のためによく靄(もや)がかかって、風景がぼんやりと霞んで見えます。あぁ、幻想的・・・。日本最古の歴史書「古事記」に、神様の夫婦がポコンポコンと島を産む話があるのですが(日本列島の誕生)、それを思いだします。

 

古事記のような瀬戸内の自然に加えて、その風景に調和するように作られたアートがまた好きなんです。
瀬戸内が現代アートの聖地なのはご存知ですか?私は芸術がわかる人間でもないのですが、瀬戸内アートは好きです。絵画のように“目で見る芸術”よりも、建築物など“体ごと入る芸術”が多いです。目で見るのではなく、全身で感じるんです。

 

瀬戸内の“体ごと入る芸術”の中でも一番好きなところは…○○○です。その時に感じる事だけここに書きます。そこに入ると、自分が何か大きなものに包まれているように感じます。優しくて超越的な何かに守られているようでとても安心します。体の力が抜けて、ふわぁっと自分が浮いているような気もします。
そんな不思議な状態の中で、鳥の声や葉がざわめく音が聞こえてきます―もともとあったけど気づかなかった音に気づくんです。更には、風が見えるようになります。空気の匂いを嗅ぎます。私は、こんなに心地よい場所を他に知りません。 ※○○○は私だけの秘密の場所なので・・・ごめんなさい。

 

そんなわけでよく瀬戸内島めぐりをするのですが、島民の方々にはいつも助けていただいています。

 

路地を歩いていて― 
 私「こんにちは~、暑いですねぇ」
 民「今朝うちの畑でスイカがとれたよ。食べてく?」
 私「おぉ、食べる食べるぅ♪」

 

船に乗り遅れて―
 民「どうした?」
 私「船を逃しちゃった・・・」
 民「本数すくないからなぁ。よし、おっちゃんの船を出してやろう」
 私「おっちゃん漁師なの? ありがとう!!」

 

登山道の入り口で―
 私「展望台ってここからどのくらいですか?」
 民「歩いていくのか?! 遠いぞ」
 私「がんばる」
 民「・・・車出してやるから、ちょっと待ってて」

 

どうして皆こんなに優しいのでしょう。そして、親切がとても自然なんです。助けてやったという雰囲気がなく、サラッと助けてサラッと去っていかれます。とある島のおばあちゃんに、「皆どうして親切にしてくれるんだろう?」と聞いたら、「親切に理由なんてないでしょう」と言われてドキッとしました…都会は田舎よりも便利ですが、田舎よりも豊かかどうかは、また別の問題だとつくづく感じました。親切を新鮮に感じてしまう私は、何か大切な物を失っているのかもしれません。

 

さて、自然、芸術、人に惹かれて、先日も瀬戸内に行ってきました。メジャーなお土産とマニアックなお土産を買ってきたので、抽選で合計3名の方にさしあげます。詳しくは裏面をご覧ください☆

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2013年5月号Vol.11 2013年05月30日

さて、私サクライの母は福島っ娘です。結婚と同時に埼玉に移っていますが、出産前には福島に戻っています。
22年前―母は第二子出産のために福島に戻り、3才の私もついていきました。福島で私は保育園に通っていて、先日、その保育園の「れんらくノート」が出てきました。保育士さんが母宛に記す「今日のはるちゃん」の記録です(私の名前はハルカです)。読んでみると、あぁ可愛い…ではなく、三つ子の魂百までだな、と笑ってしまいました。

 

—–*—–
絵本音読の時間、はるちゃんは目をキラキラさせて聞いていました。その後はお絵描きの時間でしたが、「はるちゃん、つづき読んでる」と言って、一人で本を読んでいました。皆と違う事をしていても、気にならないようでした。

—–*—–
協調性がない…。規則を守らない…。今も変わりません。社会人になってからも、ある定例会議に一度だけ出て、「私には必要なさそうだから、もう出ない」と言ったり…。会社の仕組みにケチをつけ、場合によっては変えてしまったり…。評価してくれる人もいるし、「どーしようもない奴だ」と言う人もいます。P.D.R.では受け入れられていると思います…たぶん。

—–*—–
今日のはるちゃんは大活躍でした。お遊びの時間にミッキーマウスマーチをかけると、急にお庭に飛び出し、ノリノリで踊り始めました。みんな最初はびっくりしましたが、「はるちゃん上手だねぇ」と注目し、一人また一人と外に出て、ダンスに加わっていきました。

—–*—–
ははは、この頃から踊ってたのか…。今でも頻繁に踊っています。週に最低1回、多いと3回、私はZUMBA(ズンバ)を踊るんです(ラテン系のダンスフィットネス。激しいです。動画検索すれば出てきます)。ZUMBAをしながら、脳内の仕事の整理をします。ZUMBAをしながら、仕事のアイデアが生まれます。歯ブラシのチラシをご覧になったら、「サクライがZUMBAをしながら考えた」と思っていただいて、十中八九まちがいありません(歯ブラシは私の担当商品です)。

 

—–*—–
はるちゃんが鼻クソを並べていました。「どうしたの?」と聞くと、「丸めたのと、皮みたいなのと、乾いてるのと、濡れてるの、味がどう違うが調べるの」と言うので笑ってしまいました。並べていた鼻クソは没収しましたが、その後、先生達に隠れて、はるちゃんが鼻クソを食べているのを見つけました。私に見つかった事に気づくと、「へへへ」と笑ってごまかしていました。

—–*—–
鼻クソを食べ比べていた日から22年後、私はP.D.R.で歯ブラシの担当をしています。
弊社や他社の歯ブラシを並べ、時には自分で切ったり削ったりした歯ブラシを並べ、デスクで歯を磨いています。
何事も、知りたければ、まず口に入れる習性は変わりません。初めの頃は、デスクでおもむろに歯を磨きだす私に、周りの人はビックリしていました。しかし、やがていつもの光景となり、今では誰もつっこみません。
私は歯ブラシで良い結果を出せていると思いますが、そんな歯ブラシ担当サクライの原点は鼻クソだったわけです。
さて、鼻クソから始まった私が作った最新作―とっても可愛いくて、プラーク除去力もバッチリの「お姫様歯ブラシ」という期間限定品が販売中です。鼻クソからお姫様まで進化したんだから、22年の月日ってスゴイですね。
女の子は胸キュンの可愛い歯ブラシです!気になったら、5-6月セールチラシのP.10をのぞいてみてください。

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2013年4月号Vol.10 2013年04月30日

こんにちは、サクッと小噺のサクライです。
いつもは私の個人的な話をつれづれなるままに書いていますが(えぇ、恋愛相談から家族の恥まで!)、今回はちょっと違うテーマでお送りします。
震災から2年が過ぎ、被災地に縁のない人にとっては「過去の事」になりつつある東北の話です。
私達P.D.R.は愛知県にあるのですが、日常生活における震災の影響は影をひそめ、それに伴い、私達の記憶も薄れつつあるように感じます。きっと他の県でも同じではないでしょうか。

 

震災が起こった直後は、被災地の歯科医院様・技工所様に物資の支援をしていました。
グローブ、マスク、歯ブラシなどなど、私達の商品が役に立つならぜひ!という気持ちでした。そして震災から2年が経ちました。復興はまだ始まったばかり、またはスタートさえ切れていない地域もあるのに、東北への世間の興味は薄れていく昨今…これはマズイ。私達P.D.R.に、いったい何ができるのでしょう?

 

P.D.R.皆で知恵をしぼりました。う~ん……。
―私達は全国にお客様がいます。そして、通販という形態で物を紹介する仕組みも持っています。
この仕組みを使って、日本各地のお客様に「東北の今」を伝える事ができるんじゃないか?

 

そうして始まった東北めぐり。弊社の山男・竹内が、東北の歯科医院様・技工所様を訪問してお話を伺い、小冊子を作る事にしました(全3回。vol.1は3月にお届けしました。vol.2は5月、vol.3は7月DMに同封予定です)。
それぞれ辛い記憶を胸に抱えながらも、従業員や患者さまの為に前を向いて奮闘する姿に、竹内は涙を流します。
勇気づけるつもりが逆に勇気づけられ、「この人達の事を全国のお客さまに伝えよう!」という熱い想いを持って、竹内はP.D.R.に帰ってきました。

 

また彼は、東北の経済に少しでも貢献しようと、ご当地のドレッシングとカレーを大量に買いつけてきました。
陸前高田市の醤油の老舗「八木澤商店」の醤油ドレッシングと、石巻市の水産会社「木の屋 石巻水産」の鯨カレーです。たくさん仕入れるからといって値切ったりはせず、竹内は定価で購入(ドレッシング470円・カレー600円)。これを、P.D.R.のお客様に、そのまま定価で紹介しよう。
P.D.R.には一銭も入らないけど、現地の企業に全額入ればいいじゃないか!!

 

帰社後―。
 サクライ「…竹内さん、男気あふれる企画だけど、いくらなんでも 発注しすぎ!こんなに売れるかあっ!!」

 竹内「俺は感動したんだっ! 俺の力なんてちっぽけだけど、全力でやりたいんだっ!!!」

 サクライ「…………」

竹内が発注しすぎました。皆さん、手を貸してください。
東北の復興支援、参加していただけませんか?

 

裏面のご注文用紙で復興支援品をご注文いただけたら、送料はいただきません。
もちろん、支援品と共に歯科材料をご注文いただいて合計が4800円に満たなくても、送料はいただきません。
ささやかながら、私達から東北への支援とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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2013年3月号Vol.9 2013年03月30日

こんにちは、サクライです。
今更ですが、私たちP.D.R.は通販です。よって我が社の営業マンはカタログとチラシ…すなわち、「紙」です。
(※ネット通販もやっていますが…→http://www.pdr.co.jp/)。さて先日、そんな営業マンが生まれる場所をのぞいてきました―そう、「印刷工場」です!

 

カタログやチラシの原料は、紙とインクです。工場に納品される紙はグルグル巻きで、見た目は巨大なトイレットペーパーです。重さはだいたい800kg!!コレが4本積み上げられていて、震度6までは倒れてこないそうです。しかし、浸水すると紙が溶けて、倒れる危険性がるので大急ぎで逃げます。

 

この紙に、黒・青・赤・黄の4種のインクをかけあわせて印刷をしていきます。巨大な機械が4つ並んでいて、1機に1色のインクが入っています。
紙は、これらの機械を順番にくぐります。黒インク機械をくぐると、黒が印刷されるべき個所に黒インクがのります。次に青インク機械をくぐると、重ねて青が印刷されます。赤・黄色でも同様。4つ全てをくぐると、印刷が仕上がっているというわけです。今年のカタログ表紙には、クリアピンクの歯ブラシや紫の服を着た私が載っていますが、このピンクと紫も、黒・青・赤・黄のインクのかけあわせで出来ているのです。紙は高速で流れていきます。
シャアァァァ――――!!!爆音。思わず機械の隙間をのぞき込み…「サクライさん、インクが服についたら絶対とれないですよっ!!」

 

印刷後、重ねた紙の片側を糊付けして、紙の端を裁断して、「本」の形になります。この工程もすごかったのですが、小噺には収まりきらないので割愛。

 

大量の原料、20億円の機械、技を持つ人員、広大な敷地・・・カタログ1冊作るのも大変です。
このカタログが無料で歯科医院様・歯科技工所様のもとに届けられるのだから不思議です。それでいて、印刷工場・弊社・歯科医院様・歯科技工所様、皆に利があるから作られるカタログなわけで…。テクノロジーってすごいですね。経済の仕組みって恐ろしいですね。

 

弊社のカタログ以外にも、いろんな物が印刷されていました。世の中は紙で溢れています。宇宙人が人間を調査したくなったら、印刷会社は情報の宝庫でしょう。しかし、高校の道徳の教科書が作られている隣で、エッチな雑誌が作られている光景もあって、こーゆー場面に遭遇したら、宇宙人は混乱するだろうなぁと思いました。
「人間って、一体なにを考えて生きているんだ??」

 

善く生きようとする一方で、エッチな刺激を求める。スイーツ食べ歩きをする一方で、歯を守ろうとする。それが人間ですよ。印刷工場は、人間の頭の中がのぞける場所でした。あぁ楽しかった♪

 

印刷工場さん、見せてくれてありがとうございました!

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2013年2月号Vol.8 2013年02月28日

こんにちは、サクライです。25才女子です。
今25才の方、何を考えていますか?昔25才だった方、何を考えていましたか?
先日、高校時代の友達と集まりました。大人になっても、彼女たちに会えばあっという間に高校生に戻ってしまう・・・そんな仲間だったのですが、この前は違いました。大きな距離を感じました。

 

25才女子6人です。社会人1年目~3年目、恋人はいたりいなかったり、性格は様々ですが悪い子はいなくて(しいて言えば私が一番問題がある)、ハッとする美人ではなくとも平均程度にはかわいいです。高校は進学校でしたが誰もエリートには成長せず。可もなく不可もなく、フツーの女の子達だと思います。

 

そんな彼女達のメインテーマは結婚と出産でした。「ウェディングドレスに憧れ」とか「仕事やめて専業主婦」なんて非現実的な妄想ではなく、明確なビジョンを持った結婚と出産です。

 

「子供は2人欲しいからさ、そろそろ結婚しなきゃ。1人目を20後半、2人目を30前半」
「35才過ぎるとリスク高まるっていうからね。子育てにも体力は必要だし、若いうちにしたい!」
「彼の年収も300-350万程度だから、寿退社ってわけにはいかないよねー。最初は共働きかなぁ」
「子供できたら正社員は辛くない?だから在宅ワークできるような資格をとるつもり」

 

25才女子って、こんなにしっかりしているものでしょうか?!
こんなに現実を見て生きているものでしょうか?!
サクライ絶句です。自覚なかったけど、私はチャランポランでした。

 

 友「ハルカはどうしたいの?」(※私の下の名前です)
 私「わ、私はチェンマイに住みながらP.D.R.で働きたい」
 友「・・・」

 友「彼と結婚はしないの?」
 私「チェンマイに住みながらP.D.R.に
   勤めて、彼と一緒に住めたら嬉しい」
 友「・・・」

 

その日の帰り道、私はひどく落ち込みました。
5年後、彼女達には旦那も子供もいて、私と遊ぶ暇なんてないのでしょう。こんなチャランポランな女、彼はとっくに愛想を尽かしているでしょう。新しい彼氏はいるでしょうか?30才─男をつかまえるのは今よりずっと難しいのではないでしょうか。
実家も遠いし・・・私は一人になってしまいます。

 

───そしたら、猫を飼おうと思います。

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