2013年6月号Vol.12

こんにちは、サクライです。生まれは福島、育ちは埼玉、勤務は愛知の私ですが、日本で一番好きな場所は瀬戸内です。先日、瀬戸内の島々をひとりでまわってきました。瀬戸内海はいわゆる大海原ではありません。
有人無人の島が点在しているため、水平線というものがないのです。海の青と島の緑のコントラストがとても綺麗で、更に海から立ち上る霧(きり)のためによく靄(もや)がかかって、風景がぼんやりと霞んで見えます。あぁ、幻想的・・・。日本最古の歴史書「古事記」に、神様の夫婦がポコンポコンと島を産む話があるのですが(日本列島の誕生)、それを思いだします。

 

古事記のような瀬戸内の自然に加えて、その風景に調和するように作られたアートがまた好きなんです。
瀬戸内が現代アートの聖地なのはご存知ですか?私は芸術がわかる人間でもないのですが、瀬戸内アートは好きです。絵画のように“目で見る芸術”よりも、建築物など“体ごと入る芸術”が多いです。目で見るのではなく、全身で感じるんです。

 

瀬戸内の“体ごと入る芸術”の中でも一番好きなところは…○○○です。その時に感じる事だけここに書きます。そこに入ると、自分が何か大きなものに包まれているように感じます。優しくて超越的な何かに守られているようでとても安心します。体の力が抜けて、ふわぁっと自分が浮いているような気もします。
そんな不思議な状態の中で、鳥の声や葉がざわめく音が聞こえてきます―もともとあったけど気づかなかった音に気づくんです。更には、風が見えるようになります。空気の匂いを嗅ぎます。私は、こんなに心地よい場所を他に知りません。 ※○○○は私だけの秘密の場所なので・・・ごめんなさい。

 

そんなわけでよく瀬戸内島めぐりをするのですが、島民の方々にはいつも助けていただいています。

 

路地を歩いていて― 
 私「こんにちは~、暑いですねぇ」
 民「今朝うちの畑でスイカがとれたよ。食べてく?」
 私「おぉ、食べる食べるぅ♪」

 

船に乗り遅れて―
 民「どうした?」
 私「船を逃しちゃった・・・」
 民「本数すくないからなぁ。よし、おっちゃんの船を出してやろう」
 私「おっちゃん漁師なの? ありがとう!!」

 

登山道の入り口で―
 私「展望台ってここからどのくらいですか?」
 民「歩いていくのか?! 遠いぞ」
 私「がんばる」
 民「・・・車出してやるから、ちょっと待ってて」

 

どうして皆こんなに優しいのでしょう。そして、親切がとても自然なんです。助けてやったという雰囲気がなく、サラッと助けてサラッと去っていかれます。とある島のおばあちゃんに、「皆どうして親切にしてくれるんだろう?」と聞いたら、「親切に理由なんてないでしょう」と言われてドキッとしました…都会は田舎よりも便利ですが、田舎よりも豊かかどうかは、また別の問題だとつくづく感じました。親切を新鮮に感じてしまう私は、何か大切な物を失っているのかもしれません。

 

さて、自然、芸術、人に惹かれて、先日も瀬戸内に行ってきました。メジャーなお土産とマニアックなお土産を買ってきたので、抽選で合計3名の方にさしあげます。詳しくは裏面をご覧ください☆