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STAFF BLOG

2022年4月Vol.109 サクッと小噺 2022年08月26日

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

あまり知られていませんが、5 月 5日は「国際助産師の日」です。 2 年前に私は出産をしました。当時を思い出すと、陣痛よりも赤ちゃんよりも、助産師さんを思い出します。 私が若いときに出産していたら (17 才くらい )、将来は助産師を目指しただろうと思うほど感動しました。

私のお腹の中で、ヘソの尾がネジれていました。お医者様いわく「この程度のネジれならよっぽど大丈夫だけど、 胎児が産道を通るときに酸素不足になる可能性がある。既に 3000g を越えているので外界に出てきても問題ないし、 あんまり大きくなっても出るとき大変だし、もう陣痛促進剤を打って胎児を呼び出そうか」となりました。 陣痛促進剤は点滴で投与されます。投与が始まってすぐ陣痛はきたのですが、胎児がまったく降りてきません。 陣痛も、痛いことは痛いけれど、理性が保てる程度の痛みです。これが 2日半続きました。1日目、2日目、3日目、 それぞれ違う助産師さんが病室に来て「サクさんの今日の担当は私だよー。赤ちゃん出ておいでー」とお腹をなでて くれましたが、1日目と 2日目は陣痛が本格化しなかったので、助産師さんも私につきっきりになる事はなく、 たまに私の様子を見に来つつ、他のお仕事を進めていました。そして 3日目の正午に痛みが強くなりました。 下半身が左右に割れて、胎児が旋回を始めたのが分かります。痛みで腰がくだけます。3日目の助産師さんが、 つきっきりで腰をさすってくれます。   
サ「ありがとうございます。すみません。」   
助「いえいえ、ようやく赤ちゃんが降り始めて良かった」   
サ「ずっと腰をさすっていただいて…。今日のお仕事が進みませんよね…」   
助「いやコレが仕事だから(笑)」

自然分娩や緊急帝王切開はいつ何が起こるか予定が立ちません。1日目と 2日目に担当してくれた助産師さんは、 私の陣痛が本格化しないので他の仕事を進めていたのでしょうし、3日目の助産師さんは私の陣痛が本格化したために ずっと私に付き添ってくれました。その分を他の助産師さんがカバーしているのでしょう。 なんとアッパレな連携プレー!
助産師さんは、私の様子を見ながら、「赤ちゃんが何かに引っかかって降下が止まったかも。左向きで横になってみよう」 などのアドバイスをくれます。そのアドバイスに従って上手くいく事もあれば上手くいかない事もあるのですが、 見えない胎児の状況を想像しながら、適切な一手を考える姿はまさにプロフェッショナルで、とても心強かったです。

やがて陣痛のクライマックス。痛みのあまり無我夢中で目をつぶると、「目を開けなさい!」と新しい声。えっ、誰? 目をひらくと、見たことない助産師さんが眼光するどく私を見つめています。さっきまでは居なかった方です。 彼女は「大丈夫、私の目を見て、呼吸して」と唱えながら、私をじーっと見つめるので、私も彼女から目が離せなく なります。また別の助産師さんがテキパキとドレープを広げたり、インスツルメントを並べ始めました。おそらく出産が 近いと読んで準備をしているのでしょう。ずっと私の腰をさすってくれていた助産師さんは、今も腰をさすってくれて います。ついさっきまで助産師さんは 1人だったのに、急に 3 人になっています。す、すごい。

今にも産まれそうな 17:00、5 時間も腰をさすってくれていた助産師さんが「定時なので帰ります」と爽やかに 去っていきました。私にとってはビックイベントでも彼女にとっては日常です。「帰るんかーい!」とツッコミ入れたく なったけど ( そんな余裕はない )、いつ陣痛が始まるか分からない、いつ出産が終わるか分からない、でもスタッフが 定時で働きながら母子を守れる、なんてカッコいい職場でしょうか。(結局 17:19 に生まれました)

出産において、胎児は確実に初心者だし、母も初めてか数回の経験しかありません。助産師さんはプロでも、 実際に頑張る人たちはアマチュアです。助産師さんはアマチュア達を頑張らせなければいけない。誰かを頑張らせるのは、 自分が頑張るより大変でしょう。また、胎児と母の様子をみながら、このまま分娩させるか、帝王切開に切り替えるか、 適切な判断をしなければいけません。スゴイお仕事です。
出産を終えたとき、「この人達のお仕事を間近に見学できただけでも、出産した甲斐があった」と本気で思いました。
5 月 5日は国際助産師の日。世界中の助産師さん、どうもありがとう。心の底から尊敬してます。

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2021年3月Vol.97 サクッと小噺 2021年04月19日

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
※スタッフの名前はニックネームで記載しています。

こんにちは、サクです。早いもので、来月、息子が1才になります。1年前、初めての出産を控えた私は、生来のガリ勉な性格から「夜泣き対策」やら「産後クライシス予防」などを勉強して、それなりに準備して息子を迎えたつもりでした。‥‥が、この1年間、なにひとつ思い通りにはいっていません。予想外の連続です。たいていは予想よりも上手くできない事ばかりですが、嬉しい予想外もありました。何をかくそう、私は出産が好きです。

 

「出産がわりと好き」と言うと、「痛くなかったの?!」と驚かれます。いやいや、もちろん痛かったです。でも過去にもっと痛いことあったよ、というのが率直な感想です。たとえば、頭の手術をしたときの方が50倍くらい痛かったです。タイで重度の熱中症にかかったときの方が3倍くらい痛かったです。

ヒザの脱臼をしたときの方が1.5倍くらい痛かったです。もちろん、痛みは個人差が大きいので、私と同じように開頭手術や熱中症や脱臼を経験された方で、「出産のほうが痛いわ!」という方もいらっしゃるでしょう。あくまで、私の場合は、出産のほうがまだ痛くなかった、ということに過ぎません。

 

痛みの程度うんぬんよりも興味深かったのは、出産の痛みは、手術や熱中症や脱臼の痛みとはまったく種類が違ったことです。下半身がバリバリと左右に分かれていく実感がありました。お腹から何かが(というか胎児が)グルグル回りながら下りてくる感触もありました。自分の体が割れて何かが出てくる・・・!
この痛みは、病気や怪我の痛みとは違います。想像ですが、昆虫が「変態」するとき、こんな痛みをともなうのではないかしらん、と思いました。

変態・・・幼虫が脱皮して成虫になる過程ですが、昆虫番組などでご覧になったことあませんか?アレです。

幼虫やサナギの背中が割れて、中から成虫が出てくる様子が、出産中の自分の状態と重なりました。おもしろい体験でした。痛いけど、変に気持ちよかったです。痛いけど、変な爽快感がありました。ちょっとクセになりそうです。

 

普通分娩だろうが、無痛分娩だろうか、帝王切開だろうが、母子ともに健康なら何だっていいと思います。私は陣痛誘発剤をつかって3日間かけての普通分娩でしたが、あの痛みが母性に繋がったとはまったく思いません(実は、出産直後は赤ちゃんに会えた喜びよりも、出産おもしろかった~という感想の方が強かったです)。ただ、単純に、出産は愉快な体験でした。妊娠も育児もシンドイ事はあるので、何人も産み育てる度量は私にはありませんが、出産だけなら年1回やりたいくらいです。

お産は母子ともに命がけなので、出産を茶化すことはできません。ただ、出産は痛いという話ばかり聞くのもどうなんだろう?と思います。マタニティ雑誌の体験記でも「死ぬほど痛かったけど、赤ちゃんを見たら感動の涙」という話ばかりです。「出産が面白くて、赤ちゃんが出てきてもそれどころじゃなかった」という体験記が1つくらい載っていてもいいのに・・・。
私は珍しいケースなのかもしれませんが、私が面白いと感じたということは、他にも面白いと感じる人はいるでしょう。そういう体験談も知ることで、妊婦さんの不安が少しでも減るなら良いではありませんか。

この瞬間も、日本中いろんな所でお産が行われています。どうか母子ともに健康でありますように。
お母さんも、赤ちゃんも、ガンバレー!

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2020新年会 2020年01月24日

毎年恒例、P.D.R.の新年会を行いました。

今年のテーマは、
「2020東京オリンピックの前に、一足早くP.D.R.プチオリンピック!」
パン食い競争や盆踊りなど、(昭和の)運動会を彷彿とさせるゲームで
盛り上がりました。

 

 

2020年を乗り切るためのエネルギー充電完了です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2018年2月Vol.68 サクッと小噺 2018年08月16日

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。(今回は真夏に真冬のお話です)

 

こんにちは、サクライです。

寒さがツライですねぇ。
先日はあまりにも寒かったので、旦那をぎゅ~っと抱きしめて寝ました(ノロケじゃありません! 科学のような哲学のような話になるので、このまま聞いてください)。さて翌朝、いつもはまったく夢を見ない(もしくは見ても何も覚えていない)旦那が言ったんです。

「変な夢みた…。古いマフラーを誰かにプレゼントする夢。」

えぇっ、怖っ!

怖っ!と思った理由、ちょっと長いのですが説明します。
私は、福田寛之さんというNHKラジオの気象予報士が大好きで、毎朝ラジオを拝聴しています。ある朝、福田さんが「20年近く前に、当時好きだった女性のためにストールを買ったが渡せなかった。それが部屋の整理をしたら出てきた」と言いました。そこからラジオのアナウンサーと視聴者が盛り上がって、「そのストールを視聴者にプレゼントしてはどうか」という話になりました。

 

福田ファンとしては、ぜひ欲しいストールです。熱烈なお手紙を送ろうかしら?その日の夜、私はそんな事を考えながら眠りにつきました。そしたらその翌朝、旦那が「古いマフラーをプレゼントする夢を見た」と言うではありませんか。もちろん私は旦那に何も話していません。私は話してないのに、私の脳内にあったイメージが、旦那の夢に出現したのです。怖っ!ストールとマフラーという違いこそありますが、旦那はこの2つの区別がつかないので、この驚きが軽減されることはありません。

 

そんな体験から思ったのですが・・・私が考えている事は、私の脳内に確固として存在している訳ではないのかもしれません。私の脳で生まれた“何か”は、私の意志とは無関係に脳外に浮遊していって、他の誰かの脳に入り込むのかもしれません。逆に言えば、私が「自分で思いついた」と信じている事も、私が思いついたのではなく、他の誰かが思いついた事が、私の中に入り込んできたのかもしれません。

そう考えると、納得できる事がいろいろあります。身近な例だと、長時間一緒にいる相手とはだんだん似てきますよね(例:夫婦や友人)。相手が何かを言った時に、「私も今それ言おうと思ってた!」というような事も増えます。壮大な例だと、同分野の天才って、同時期・同地域から輩出される傾向がありますよね(例:日本史なら三英傑、世界史ならルネサンス)。身近な例にしろ壮大な例にしろ、図解のような事が起きている気がして仕方ありません。

 

・・・さて。この小噺は、どこまでがサクライの文章で、どこからが他人の文章なのでしょうか?私自身にも分からないのですが、今後ともお仕事の合間に読んでいただけると嬉しいです。

 

 

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ピーディーアールのLunch風景? 2012年02月29日

こんにちは!まだまだ寒い日が続きます。
早く暖かくならないかな~、と買ったばかりのバイクを早く走らせたくてウズウズしている井口です。

 

最近の私は、お弁当を作ってきて休憩室で食べるのがお昼のスタンダード。
(バイクを買ったので、節約中です。)
ピーディーアールの休憩室には、誰でも使えるようにポットと急須が常備してあります。

 

私は人より水分を多く摂るようで、anko.jpgお昼を食べている間に、紙コップ3杯分はお茶か水を飲みます。
普段はティーバック緑茶ですが、くつろぎたい気分のときには名古屋限定、アンコ風味の緑茶。
急須に入れて、ひたすら飲む飲む・・・。
結構前に先輩からもらったのですが、意外と美味しい!

 

急須なので、周りの皆さまにもおすそ分けしつつ、
お昼時間中、ずーっと飲み続けてます。
家でもお茶は飲みますが、皆で飲んだ方がより美味しい♪

 

今日もお茶を飲んで、午後からも頑張るぞ!

 

※蛇足ですが、ピーディーアールの休憩室には急須が5つあります。
私が1つの急須を一人占めしても、皆、怒りません。
※※さらに蛇足ですが、井口(一人暮らし)の家には急須が3つあります。
・・・普通、そんなものですよね?

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新聞に掲載されました!vol.2 2010年09月08日

827日に引き続き、93日にも中部経済新聞に連載中のコラム「強い会社は人材主権」で紹介されました!今回は、新卒採用の母集団を集めるために長年参加している、合同企業展での様子をとりあげていただきました。

下記は、新聞の文章をそのままコピーしたものです。

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「情熱伝えるブース 興味喚起に趣向を」 ~会社説明会でわかる人材感~ 
 
 
 会社説明会をみるだけでその企業の人材観が見えてきます。アピールの方法、経営者の関わり具合、説明している社員のエネルギー、会場の雰囲気づくりの工夫。企業の説明会〜選考プロセスをひと通り見せていただくと、その組織が、労働力としての人材集めをしているのか、未来を築く仲間探しをしているのかハッキリ見えてきます。

 

 先週に引き続き、株式会社ピーディーアール(以下PDR)という歯科用資材の通販会社の紹介をします。若手人材によって会社が活性化し、成長を遂げている企業の代表例です。PDRは十年以上前から、合同企業展の運営方法にこだわりをもって採用活動に取り組んできました。

 

 まず若いスタッフが主体になってシナリオを作ります。しかも驚くべきことにPDRには人事部門が存在しません。それぞれ実務の担当を持った若手社員が「採用活動をひとつのプロジェクトとして任される」のです。企業展に参画するというよりも学園祭のノリでしょうか。社員たちも楽しみにながら当日の運営を考えていることが伝わってきます。採用競合となる会場の大手企業に負けないために、興味喚起をどのような手法にするのか。奇をてらうだけでなく、きちんと仕事理解を深めてもらうためには何を伝えていけばいいのか。そのプロセスには一切手を抜きません。

 

 社長も企業展当日は、脇役ながら必ず会場でスタンバイしています。その情熱は確実に学生たちに伝わります。大手企業ブースが立ち並ぶ会場の中で、毎年しっかり人だかり(学生だかり?)を築き上げます。

 

 これはPDRの事例に限ったことではありません。若手スタッフによって、にぎやかな雰囲気と懸命さが伝わる会社説明をおこなっている企業ブースには、必ず盛況感があります。

 

 昨今、一斉画一の新卒採用(就職活動)を批判する声が少なくありません。しかしそれは時期やエントリーの問題です。学生たちが気軽に企業とリアルに接する第一歩として、合同企業展の存在は大切な機会であることは間違いありません。 

  
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私たちは、残念ながら社名を見ただけで人が集まってくるほどの
知名度も規模もありません。
でも、会社も自分ももっと楽しくなるために、もっと成長するために、最高の仲間と出会いたい。
だから一生懸命になります。
 
来年4月には、新たに2名の仲間が加わることになりました。
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新聞に掲載されました! 2010年08月31日

 

827日付の中部経済新聞5ページ左上、「強い会社は人材主権」というコーナーで、PDRが紹介されました。
 
地方紙とはいえ、株主に東海地方の主要企業がずらりと並ぶ経済紙。
新聞に載るなんてなんだかカッコイイ!と、休憩室に実物を大きく貼り出し皆で読みました。
 
下記は、新聞記事をそのままコピーしたものです。
 
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「採用は経営計画 人材は事業構想」 ~若手活用で企業を成長させる~
 
 今回は若手人材によって会社が活性化し、成長を遂げている企業の事例をお話します。
新人社員だろうと事業の中心になってプロジェクトに関わることができ、
なおかつ業績を伸ばし続けているている会社。
株式会社ピーディーアール(以下PDR)という歯科用資材の通販会社です。
 歯を削るドリルやマスク、グローブ、紙コップ、滅菌シートなどの消耗材を
自社ブランド商品として開発・販売して、創業から今日まで途切れることなく業績アップを続けています。
その成長を支えているのは、若手社員たちの活躍に拠るところが少なくありません。
 1996年。PDRが創業してから約10年が経過した頃、若手・新卒の採用に踏み切りました。
それ以来、現場の仕事はずっと若者が主体になって取り組んでいます。
 経験の浅い若手社員であろうと、入社初年度から海外メーカーと生産交渉をすることがあります。
品質改善のために生産メーカーの責任者と現地の言葉で渡り合うわなければなりません。
販促プランについて企画のスタート段階から考えます。
利益予測や需要予測を仮定していくのはカンタンなことではありません。
また、人事担当者として採用活動のプロジェクトを進めていかなければなりません。
新人の役割としてはややキツいと思える仕事も、どんどん若手に振られていくのです。
そのプレッシャーの中、成果を上げるために、若手は必死の努力を求められます。
若手にもどんどん任せる社風です。
 ところが代表取締役の仲谷公司氏によれば…
「シゴトを任せる? とんでもない。任せてなんかいませんよ。やらせてるだけだから」とにべもない。
たしかに最終責任を若手社員に依存するわけにはいきませんから『任せてない』といえば
『任せていない』のでしょう。しかし、与えられる挑戦の機会ならとても豊富です。
 仲谷社長は「採用活動は自分にとっていい機会なんです。どんな仲間が増えて、
どんな活躍をしてもらったら、事業がどんなふうになっていくのかをイメージできます。
イメージ通りにいくことばかりじゃありませんけどね。僕にとって採用計画は経営計画でもあるわけです」と、
中期事業ビジョンと人材活用場面を一致させて考えていました。
 次回は、PDRが若手主体で企画しているオリジナルな会社説明会と、その採用手法について
ご紹介したいと思います。
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次回がある!
楽しみです。
 
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