サクのサクッと小噺
STAFF BLOG

2013年1月号Vol.7 2013年01月30日

こんにちは。皆様、お正月モードは抜けましたか? 食いしん坊サクライは、最近ようやくお餅三昧の日々を抜け、そろそろ来月のチョコレートに意識が向きつつあるところです。ふふふ・・・。

 

さて、バレンタインに女性から男性へチョコレートを贈るのは日本だけ―ということをご存知の方は多いでしょう。欧米では、むしろ男性から女性にプレゼントをする日です、
私は、20代前半をカナダで過ごしたのですが、そこでは、男性から愛しい女性に薔薇を贈る日でした。毎年2月14日、花屋さんには男性の行列ができます。高そうなスーツに身を包んだエリート風の男性、汚れたツナギを着た職人風の男性、毛糸の帽子をかぶって杖をついているおじいちゃん、制服を変に崩して着ている男子高校生、まだ10歳にもなっていない小さな男の子・・・。いろ~んな男性が、薔薇を買い求めるために寒い中並んでいるのです。見ていると胸がきゅ―――――――――ん!っとします。

 

カナダで迎えた最初のバレンタインの時のこと。花屋さんの行列を見て、「羨ましい。私ボーイフレンドから花なんてもらったことない」と呟く私。「えぇっ?!日本の男って・・・」と驚く友達。ホントですよ、もうっ!
日本の女性だって、花もらったらすごく嬉しいのに!私を哀れんだ友達が(残念ながら女子)、その日の夜、1本のバラをプレゼントしてくれました。初めてもらった薔薇、とっても嬉しかったなぁー。しかし男だらけの列に並んだ彼女、「君はレズビアン?」と聞かれたとか(笑)。

 

それでは日本のバレンタインは間違っていて欧米のバレンタインは正しいのかというと・・・そうでもないんですね。日本はチョコレート会社が喜び、欧米は花屋が喜ぶ、どちらも起源からはズレています。バレンタインの起源はなかなか過激なのです。
3世紀頃、ローマ帝国の話です。「愛する人がいると士気が下がる」という理由で、兵士は結婚を禁じられていました。愛する人がいるから故郷を去って戦争に行きたくない、愛する人がいるから戦地から生きて帰りたい・・・ゆえに結婚禁止。
それを不憫に思ったキリスト教司祭バレンティヌス(バレンタイン)は、こっそり兵士を結婚させてあげていました。美しい話ですが当時は反逆行為。バレンティヌスは捕えられ、処刑されてしまいます。愛し合う二人を祝福したから死刑!!バレンタインはそんな日です。なかなか過激でしょう?

 

聖バレンティヌスの武勇伝は忘れ去られ、「愛の日」というハッピー要素だけが浸透しているのがバレンタインデーです。恋人たちにとっては「私とアナタがこの世の全て」で、彼らのために死んだ聖バレンティヌスが入る余地はないのでしょう。そんなもんです。大学で宗教学を専攻していた私でさえそうなんですから。でも・・・今だけ思い出してあげてください。自分の命を犠牲にしてまで、他人の愛を祝った人物がいたことを・・・。

 

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カラダと環境に優しいハミガキです。
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どうしたって歯に良くないチョコレートを贈るときに、
ハミガキ剤も添えてみては?私は、父と彼氏にあげます。
大好きな人の歯は、愛しいものですから・・・

 

※1 低刺激:合成界面活性剤、発泡剤、アルコールフリー。
       超微粒子研磨剤で研磨力を抑えました。
※2 易生分解性:有機物が水と二酸化炭素に分解されることを
       生分解性といいます。28日間で60%以上が
       分解できると「易生分解性」といい、一般的に
       環境への負荷が少ないものと評価されます。

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2012年12月号Vol.6 2012年12月30日

こんにちは、サクライです。もうすぐお正月ですね。家族でゆっくり過ごす方も多いのではないでしょうか。
私も埼玉の実家に帰ります。そしてサクライ家は百人一首で遊びます。
 上の句を読まれたら、下の句を思い出してとらなきゃいけない・・・。普通のかるたと違って、札には字し
か書いてない・・・。つまらなそうーと感じられるかもしれませんが、やってみるとメチャメチャ楽しいんです。
記憶力と集中力と瞬発力を競い合う競技です。ハマります。

 
自然を詠んだ句は、情景が目に浮かぶようです。「嗚呼、綺麗だ」と思います。
恋を詠んだ句は、きゅんっ?とくる句もあるのですが、私から見ると「気持ち悪い」「暗い」「しっかりしろ!」
と言いたくなるようなものが大半です。
 昔は夜な夜な男性が女性のもとへ通い、女性は心開くまで逢瀬を拒むという文化がありました。待つ女性が
「ねぇどうして来てくれないの?待つ身にとって夜がどれほど長いか想像できて?」とか、拒まれた男性が「一
人で寝るのは寂しいよー。死んじゃうよー。」とか言う句が多いです。
句が読まれるとパシッ!パシッ!と取るわけですが、面白すぎて一言申さずにはいられません。

 

妹「あしびきの~、山鳥の尾の・・・」
  (下の句:「一人の夜はとても長いよぉ」と続く)
母「さっさと寝なさいっ!」パシッ
私「この人たち働いてないから、寝る前に
  ちょっち運動しないと眠れないんだよ」
母「なるほど・・・」
父「文化が発達する時代だよなぁ」
妹「つぎ読みますよ!」

 

家族で百人一首というと優雅な家庭を想像されるかもしれませんが、サクライ家では実際はこのように下衆な
話をしています。百人一首に飽きたら花札です(昔の賭け事。やっぱり下衆だなぁ)。それに大晦日の除夜の鐘
つき、神社に初詣、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート、箱根駅伝…サクライ家は、年末の大掃除は手を
抜くくせに、遊びの方は全力です。家族それぞれお気に入りは違いますが、私は百人一首が一番好きです。今か
ら楽しみです。わくわく。
 では最後に好きな句を二つ・・・

 

《自然の句より》
 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
(秋風に雲が吹かれ、その隙間から洩れる月の光ってばなんて美しいんだろう)
                           左京大夫顕輔

 

《恋の句より》
 忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は 物や思ふと 人のとふまで
(隠しているつもりなのに 恋心は顔にでちゃってるみたいお前好きな人がいるんだろって 聞かれちゃうくらいなんだもん)
                           平兼盛

 

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2012年11月号Vol.5 2012年11月30日

「まだ間に合う!クリスマスまでに恋人探し」
最近、Yah●o!のトップページによく出てくる広告です。「余計なお世話だ」と思います。昔から腹が立っていたのですが、なぜクリスマスは恋人と過ごす日なんでしょうか?そもそもクリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日です。彼のお母様は処女懐胎だし※1、イエスだって恋愛経験はなかったハズです※2。彼の愛は全人類に注がれる無差別の愛であり(アガペーと呼ばれるやつですね)、恋愛とは違います。よってクリスマスと恋人達は何の関係もない。恋人への愛なんて、それこそ特定の人だけに注がれる差別的な愛ではないですか。イエスの愛とは真逆です。一体いつから、日本のクリスマスは恋人達の日になったんでしょう。
誰かの陰謀でしょうか。(私が大学で専攻していたのは宗教学です。)
 ※1 母マリアは、男女の交わりによってイエスを受胎したのではなく、処女のまま妊娠・出産したという信仰です。だからクリスマスにラブホテルが繁盛するなんて現象は、まったく矛盾も甚だしい。
 ※2 妻帯者という説もありますが、いわゆる“正統派”の説によれば、イエスは恋愛することなく生涯を終えています。

 

さて、昨年のクリスマスの話です。悲劇というか喜劇というか…実家にいる妹が、号泣しながら電話をかけてきました。彼女は私と違って、クリスマスには恋人がいて当然というバラ色の人生を送っています。しかし昨年はクリスマスちょっと前に彼氏と別れ、急に予定があいてしまいました。そこで彼女は、久しぶりに両親と過ごす事に決めたそうです。ツリーを飾り立て、ケーキを手配し、シャンパンを買って、ご馳走を作って…。そんな娘の愛を知ってか知らずか、イヴの直前、母がインフルエンザで倒れました。
喘ぐ母を見て、遅いとは思いますが父と妹は二人連れだってインフルエンザの予防接種に出かけたそうです。しかし病院で、父は注射を拒まれました。

 父「おれ注射受けられないらしい」
 妹「えっ?!」
 父「熱があるんだって」
 妹「・・・・・」

 

そう、イヴ当日に、父もインフルエンザで倒れたのです。家族で幸せなクリスマスを過ごす準備は万全だったのに、妹は突然一人になってしまいました。

 

 妹(電話)「おねぇ、クリスマスケーキが減らないんだよ。ずっと食べてるけど、一人じゃ食べきれないんだよ。」
 妹(電話)「ご馳走を一人で食べても美味しくない。これだったらカップラーメンの方がよかった。」
 妹(電話)「今日(12/25)だってさ、一人で昨日の残りご飯とケーキ食べてから、私、バナナとポカリ買ってきたんだよ。だって2人ともバナナとポカリしか食べられないって言うんだもん。クリスマスに、一人でバナナとポカリ買いに行くんだよ!なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの…!!」と涙声。

 

彼女は泣きながらバナナとポカリを連呼していました。
バナナとポカリが、虚しさの象徴だったのでしょう。
恋人と別れ、彼女はとても寂しかったと思います。しかし愚痴もこぼさず、「ならばお父様とお母様のために」と健気にクリスマスの用意をしてきたのに、土壇場にきて、二人は病人になってしまいました。
看病のために遊びに出る事もできません。彼女はどれほど落胆したでしょう。
もう不憫やらおかしいやら…「うんうん」と話を聞きながら、私は笑い出してしまわないようにギュッと唇を噛んでいました。次に出た言葉は「太らないようにね。」一人クリスマスに慣れた姉の冷めたアドバイスでした。
このように、クリスマスが特別な日なばっかりに、傷つく人もいるのです。
この日を楽しむのはいいけれど、あんまり煽らないでほしいものです。

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2012年10月号Vol.4 2012年10月30日

こんにちは、サクライです。私は日本で生まれ、高校まで日本で学び、なんとなく勢いでカナダの大学に入学して、頑張って卒業しました。時々「じゃあ英語ペラペラなんだ!」と言われる事がありますがとんでもありません。凡人が外国語ペラペラになるためには、遅くとも15才までに習得しなければいけないそうです。
それまでロクに英語を学んでこなかった人間が海外の大学を出たところで、語学力は貧弱です。
少なくとも私はそうです。そんなわけで、今月はあまり役に立たない英語の話です。

 

外国語を学んでいて「面白いなぁ」と思うのは、その言語特有の「言いまわし」です。
“a piece of cake(簡単だよ)”はご存じの方も多いのではないでしょうか。
さて、私が感動した表現に“have good chemistry(ハヴ グッド ケミストリー)”というものがあります。

“have(持っている)” “good(良い)” “chemistry(化学 / 化学現象)”

 

H2(水素)+O2(酸素)→ 2H20(水)は中学で習いましたよね。ソレをイメージしてください。
水素と酸素が結合して水が生まれるように、あなたと私が出会って良い反応を起こす時― we have good chemistryと言うんです。訳すなら「相性が良い」ですが、日本語の「相性が良い」よりも、二人の関係に根本的なニュアンスが感じられます。
日本語で説明するのは難しいのですが―…「本能的に」、「細胞レベルで」、相性が良いとでもいいましょうか。誰かと誰かが化学反応を起こしている―そんなイメージはとても美しいです。

 

“have good chemistry”を学んだのは、友人との会話からです(もちろん会話は英語なので、私はよく変な勘違いをしていました)。カナダ人女子と留学生男子の恋の話…。
「初対面の時まだ彼は英語ができなかったんだけど、they have good chemistryでお付き合いが始まって―」そんな話でした。
この言いまわしを知らなかった私は「二人とも化学専攻で優秀なんだな。
化学式の筆談で盛り上がったのかしら」と思いました。
途中で、会話が噛み合っていない事に気づいた友人が
“have good chemistry”の意味を説明してくれました。

 

 「えぇー、そういう意味だったの?!すごく上手い表現だね!
  あ、じゃあさ、カラダの相性がいい時は
  “have good biology(生物学)”って言うの?」

 「言わないよっ!!!(怒)」

―まぁ確かに、カラダの相性がいい事をhave good biologyと言うのは、あまり美しくないです。

  
先に述べたとおり、私は特に英語が好きでも得意でもありません。そもそも語学の勉強は中学の時から嫌いです。でも、こういった「言いまわし」を知るのは楽しいんです。他の言語には訳せない上手い表現というのは日本語にも英語にもあって、その絶妙なニュアンスに、言葉の美しさを感じます。
友人、恋人、家族、仕事仲間―あなたと良い化学反応をおこしている方を思い浮かべてください。
その人とあなたは“have good chemistry”です。

 

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2012年9月号Vol.3 2012年09月30日

こんにちは!サクライです。ただいま歯ブラシセールの真っ最中です。
というわけで今回は、歯ブラシにまつわる小噺を一つ…。

 

私が歯ブラシの商品担当になったのは今から1年ちょっと前、社会人になって初めての夏でした。
「製造方法を知ろう」「品質が良いものを提供しよう」「たくさん売ろう」―まぁ新人の私が考える事はこの程度です。
しかし、歯ブラシが私に教えてくれる事は、歯ブラシの事だけではありません。ついこの前まで学生だった私に、歯ブラシは仕事のなんたるかを教えてくれます。さて、歯ブラシが教えてくれる事って…?

 

毛先の加工方法は、大人用・子ども用でも違うし、カリエス対策・歯周病対策でも違います。
顕微鏡で見なければわからないミクロな世界ですが、いろんな技が詰まっています。
毛はTORAY(東レ・モノフィラメント社)製で、歯周病対策の毛先を作る加工技術の詳細は、メーカーさんから私も教えてもらえません。「これは社外秘です。P.D.R.さんと言えども、お見せできません」
う~ん、歯ブラシの毛先に秘伝の術が施されているなんて、いったい誰が想像しましょうか。

 

歯ブラシの柄の生産も大変です。意外かもしれませんが(私はビックリしました)、柄の色を変えるだけでも一苦労なんです。「アソートを4色から6色にしてほしい」とP.D.R.はケロッと頼みましたが、それに対応するためにメーカーさんはバキバキ骨を折っています。色を変える時、別の色がついた金型をきれいに拭き取り、乾燥させなければいけません。これに時間がかかるんです。
歯ブラシの生産方法について語る時、メーカーのおっちゃん達はとても熱くなります。「良いモノを!」という熱意がメラメラしているのを感じます。もちろんメーカー側も商売ですが、面とむかって話していると、「商売人というより、職人さんだなぁ」とよく思います。

 

P.D.R.は通販なので、主な営業方法は「紙面」です(カタログ、チラシ、FAXなど)。この「紙面」を作る時、お客様の声がとても参考になります。お客様が紙面に登場してくださった事もあります。この方々がいなければ、商品にこだわっていることを楽しく紙面で伝えられません。ただ商品と価格を並べるだけになってしまうでしょう。そして「こんな雰囲気の紙面にしたい」という私の要望を、実際に形にしてくれるのはデザイナーさんやカメラマンさん、それに印刷業者さんです。

 

さて、歯ブラシが出来上がって、紙面も完成して、チラシが皆様のもとへ届いてから ― ご注文は電話・FAX・インターネットで承っています。電話やFAXの場合、コールセンターのスタッフが1つ1つの商品番号をパソコンに入力し、そのデータが物流センター(商品が保管されている倉庫です)へ飛びます。物流センターではそこのスタッフが手作業で商品を梱包し、運送業者の兄さんに託します。こうして、ようやく歯ブラシがお客様のもとに届きます。
到着後、ドクターや衛生士さんを通して、歯ブラシはやっと皆様や患者さんの歯を磨くことができるのです。そこで認めていただければ、再注文に繋がって、このサイクルがまた1から始まるわけです。

 

つまるところ、歯ブラシが私に教えてくれるのは…『仕事は一人ではできないよ』という事。
歯ブラシから、「ぼく1本を作って売るのに、こんなにも多くの人が関わっているんだよ」という話を聞いていると、「あんた72円でいいのかい!」とつっこみたくなります(笑)。
関わっている人数は、原料として石油が地下から出てきてペリッと袋を破られるまでに数百人、私が直接会ってる人と、その人達から聞いている人だけで数十人です。
でもこの72円から、関わった人みんなのお給料がでているわけで…経済の仕組みってすごいですね。
とにかく、私はひとりで歯ブラシ1本作れないし、歯ブラシ1本売れません。
いったい歯ブラシ担当として何をしているのか?…う~ん、未だ模索中です。

 

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2012年8月号Vol.2 2012年08月30日

こんにちは。サクライです。暑いですね!!!
それでも、今年の夏は昨年よりラクです。昨年はまったく眠れない熱帯夜が続きましたが、この夏は、日中は辛くとも夜はなんとか寝られます。日が落ちればそれなりに気温が下がるのは、国家規模の節電で二酸化炭素が減少したから?(よって熱が地上に留まりにくくなった)―と思っているのですが、どうなんでしょうね。

 

さて、このまえ埼玉の実家に帰ったら、とんでもない事になっていました。昨年から続く節電対策が過激化しています。エアコン不使用は当然で、扇風機さえ使いません。夜でも電気を点けません。
冷蔵庫と電話機以外の電化製品はコンセントを抜いています。

 

 私「テレビつけていい? 堺●人が出てるんだって」
 母「電気を使うと室内の温度が上がるからダメ」
 私「?!」
 母「光と音を出す電化製品は、特に熱を放出するから。ラジオにしなさいな」

 

 妹「暑い~!! 扇風機つけようって言った人が負けで、アイスおごりね」
 私「…そーゆーの、普通はエアコンでやるんだよ」

 

 私「ちょっとお父さん、本読んでるんだから電気消さないでよ」
 父「もったいないだろう」
 私「夜、読書のために電気をつけるのは、全然もったいなくありません!」
 父「明るいうちに読めばいいだろう。日は長いんだから」

 

休日でも朝は早く起きて(早朝の方が涼しいので)みんなで朝ごはんを食べます。
BGMにはハワイアンミュージックがかかっていて、「本当にハワイにいるみたい  」なんて言ってご満悦の4人。そんな私達の額には保冷剤が巻かれていて、かなり変な光景です。
朝食後、夜7時まで解散します。「家で電気を使わない事&暑さにやられず7時には生きて帰ってくる事」を誓い合い、それぞれ職場・図書館・美術館・鍾乳洞など、とにかく熱から逃れられる場所へ避難します。
夕方になると各自ぶらぶらと戻ってきます。夏バテしないようにしっかり夕食をとり、食後は風通しのよい庭で晩酌を楽しみます。蚊取り線香は必須です。

 

一見不便なようですが、コレはコレで優雅な生活です。
一日の終わりに、遠くから響いてくる太鼓の音に耳を澄ませながら、庭でぼーっとしていると「幸せだなぁ」としみじみ感じます(太鼓の音は夏祭りの練習です)。
我が家の節電は、日本や地球のためと言うより、完全に遊びになっていますが、結果は出ています。
昨年7月の光熱費は一昨年の32%減で、今年は昨年の更に22%減となりました。
今年8月の光熱費にいたっては、一昨年の半分を切る見込みです。ちなみに浮いたお金は、ちょっとイイお寿司や鰻に使われています。あなたのご家庭でもいかがですか?コツは、日中は家をあける事と、コンセントを抜いて待機電力をかけない事です。保冷剤とハワイアンミュージックも強力な助っ人です。
くれぐれも無理はなさらぬように…。
 

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2012年7月号Vol.1 2012年07月31日

はじめまして。前任のツゲから自引のお客様限定企画を引き継いだサクライです。
ツゲに負けないよう頑張っていきますので、これからよろしくお願いします。

さて、ただ今グローブセールの真っ最中です。
新商品に「リンガ」という商品があるのですが…この名前に少し関わる話です。

 

私はカナダの大学で宗教学を専攻していました。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教…程度の差こそあれ、
どれも少しはかじりました。ヒンドゥー教は学んでも学んでもわからないので、
「もう感じるしかない」と思い、2ヶ月インドに居たこともあります。
そんなヒンドゥー教の神様に、シヴァ神という人気者がいます。
彼のシンボルがLinga(リンガ)というのですが、これは男根を意味します。
シヴァの寺院に行くと、リンガ専用のお家があったり、
20~30体(本?)のリンガがズラーッと並列したりしています。
なかなか壮観です。
男根信仰はインドだけではなく、世界各地で見られます。
私は女だから実感としてはわからないけれど、男性が性的に
興奮した時の「うぉー!」という感じはかなり強いんだろうし、
そこに超越的な力を重ね合わせて信仰に結び付いたとしても、
別に不思議はありません。新しい命も生み出すし。

 

でもラテックスグローブ(ゴム製品)に「リンガ」って名前はどうなの…?
商品名「リンガ」は、最初は「Linga」でした。産地インドネシアでは「Linga」は
よく女性の名前になる音で、響きがよかったのでそのままグローブにも採用したそうです。
私が「インドではLingaは男根ですよ」と言ったら「Ringa」に変わりました。
でもLingaだろうがRingaだろうが、日本語にしたらリンガだし、日本語の“リ”の音は
“Ri”じゃなくて“Li”です。

 

先日、同じ宗教学専攻の男友達と話しました。
「うちの会社から、リンガっていうゴム製品を発売したんだ」「コンドームか。リンガって
言うからには強くなるのか?」「社販で買って送れ」「違う、グローブだ」「手にはめて、
どんな効果があるんだ?」「しかし悪ふざけが過ぎやしないか。リンガは神様だぞ」……
彼らの反応を聞きながら、「そうだよねぇ。そうなるよねぇ。」と思いました。

 

リンガはよく出来たグローブです。あの質であの価格は、私も自信を持っておすすめします。
でも社内で「リンガ好調だねぇ」という話が出る度に、私はひとり苦笑せざるをえません。
さすがシヴァ神。強いな。

 

P.S. 余談ですが、弊社のグローブ担当・小野がグローブ相談室を開いています。
グローブに関してお悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽にお電話ください。
見た目も中身もイイ男なので、グローブの話じゃなくても面白いと思います。 
《グローブ相談室 開設期間8/20-31  14:00-16:00  TEL 0561-64-5216(有料)》
 

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