スタッフのひとりごと
STAFF BLOG

2045年問題 2016年05月10日

こんにちは。
今回はシステム担当の長谷川が最近話題になっているコンピューターのお話をお届けします。

 

前回(2016年03月16日掲載)は人工知能がすごいという話題を取り上げましたが、今回はその話題の続きの「2045年問題」をお送りします。

 

結構前から一部では話題になっていたトピックなのですが、最近この話が非常に現実味を帯びてきています。
コンピュータ技術が今のスピードで発達し続けると、
ある時点で地球全人類の知能を超える究極の人工知能が誕生し、
その人工知能がその後更に自分よりも優秀な人工知能を作りあげ、
更にその人工知能が次のもっと優秀な人工知能を作り…
この調子で人工知能が人工知能をねずみ算的に作り続けて
天文学的なスピードでテクノロジーを自己進化させ、今の人間の頭脳レベルではもはや予測解読不可能な未来が訪れる・・・

 

つまり人類最後の発明は最初の人工知能を開発したことであり、ここが技術的特異点(シンギュラリティ)と呼ばれるポイントなのだそうです。
このシンギュラリティが訪れる(最初の人工知能が完成する)のは、2045年であろうといわれています。

 

なんだか映画「ターミネーター」に出てきたスカイネットを連想させるような話ですが、現在ネット上ではこの問題が大マジメに論じられています。
それどころか、シリコンバレーではGoogleやAppleなどの大手企業が人工知能の実用化に向けて動き出しています。
実際にAppleのSiriやGoogleの音声検索システムなどはかなりの精度で運用されていますし、米グーグルのエンジニア部門のレイ・カーツワイルという人工知能研究の第一人者は、2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになると述べたそうです。
(みなさんご存知の映画「マトリックス」はカーツワイル氏のシンギュラリティ理論にヒントを得て作られた映画です。)

 

知能というものを「情報を学習して記憶し、自ら判断して答えを出す能力」と定義するならば、情報量(知識量)の時点では既にコンピュータは人間を超えています。
2013年の時点でGoogleの検索エンジンには既に30兆ページのWEBページがインデックスされています。2008年では1兆ページだったので、5年間で30倍に増えました。Googleで何かを検索すると、この30兆ページのWEBページデータベースを1秒くらいですべて参照して、そのキーワードにマッチした検索結果をすべて拾って結果が表示されるわけです。
この時点で、「WEBから拾える情報の量」では、コンピューターは全人類に勝っています。

 

恐らく10年後には、世界の大学図書館の書物はすべてデジタル化されてクラウドに蓄積されているでしょう。
30年後には、地球上に存在しているすべての情報は100%完全にデジタルデータベース化されているのは当たり前、さらに、インターネットと繋がって生活しているすべての人間の個人情報、毎日の会話内容、1日の行動記録、生まれてからこれまでの健康情報に至るまでありとあらゆる人間行動情報を一個人単位ですべてデータベース化することも可能になると思います。
すなわち、WEBから拾える情報の量だけでなく、情報総記憶量でも、コンピューターが全人類を上回ることはもはや時間の問題です。

 

30年後だったら、インターネットの通信スピードとデータ計算処理速度はどんなに低く見積もっても現在の1万倍くらいになっているでしょうから、もし仮に情報を「学習」する能力をコンピューターが持つことができれば、全人類が1万年くらいかけて学習した量の情報をわずか1日とか1時間とか1分という恐ろしいスピードで学習して、1秒もかからずに最適な答えをアウトプットするようになると思います。

 

問題は人間に近い「学習能力」を持つコンピュータを果たして人間の頭脳で作り上げることがそもそも可能なのかという部分なのですが、それも前回紹介したように囲碁や将棋、チェスなどの世界では人類の知能を超えてきています。
40数年前に人類初の月面着陸をさせる為にNASAで使用した巨大な複数のコンピュータでの計算処理が、現在ではiPhone1台ですることが可能といわれています。

 

2045年はどんな世界なのか?
みなさんは約30年後のそのとき、いったいどこでどんな生活をしているのでしょうか?

 

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一度は言ってみたい言葉シリーズ 2016年05月06日

こんにちは。入社3年目になりました、福井です。
前回のブログで好きな言葉を紹介しましたが、今回は「一度は言ってみたい言葉」です!

 

みなさんもありますよね?
言ってみたいけれども、言うシチュエーションに遭遇しない、口にするチャンスがない言葉。
私の言ってみたい言葉は・・・

 

第3位:「冥土の土産に聞かせてやるよ。」
言ってみたい!
そんな言葉を言うような怖い状況は一生訪れないだろうし、なったとしても、こんなセリフはとっさには出てこないだろうけど・・・。

 

第2位:「前の車を追って下さい!」
言ってみたい!!
タクシーに乗って、運転手さんに言ってみたい!
運転手さんの「え?!あ、はい」というちょっと困った顔が見てみたい。

 

第1位:「隣の人なら引っ越しましたよ。」
言ってみたーい!!!
隣の人が誰かに追われている状況なのに、冷静に、あくまでも冷静に対応する隣人さんってかっこいいですよね。
訪ねてきた人が強面兄さんでも、警察でも、深刻な顔の女性でも、あくまで冷静に。
むしろ小汚いくらいの格好で出ていきたい!

 

と、思っていても、言うことは一生ないんだろうな・・・。

 

ちなみに、言われてみたい言葉は、「幸せにしてもらおうとか、幸せにしてあげようとかじゃなく、あなたと一緒にいるだけで幸せなんだ。」です。
25歳女子。今年は素敵な言葉を言い合う相手を見つけます。
 

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宅配業者のお爺ちゃん 2016年04月28日

こんにちは、本日のブログは歯ブラシ担当の櫻井がおおくりします。

 

うちの旦那は通販のヘビーユーザーで、アマゾンや楽天からしょっちゅう荷物が届きます。しかも大きくて重い荷物ばかりです。そのため、宅配業者の地域担当者とちょっと顔馴染みになります。

 

その中で気になるのが郵政の担当者さん。
かなりのお爺ちゃんなんです。我が家は4階でエレベーターも無いので、4階まで荷物を運んでいただくのが申し訳なくて・・・

 

外でトラックが止まる音がすると、旦那は「お爺ちゃんかもしれないっ!」と部屋を飛び出して行きます。そして4階まで、
 旦「僕が持ちます」
 爺「いやいや大丈夫です」
を繰り返しながら、結局2人で階段を登ってきます。

 

お爺ちゃんは一度たりとも旦那に荷物を預けた事はありません。「いやいや大丈夫です」と言いながら、4階まで自分で運んできます。

 

なんとも好感を抱くと同時に、「PDRの商品もこういった人達のおかげで、お客様のもとに届くんだなぁ」と感謝の念が湧き上がる、今日この頃であります。
 

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まり、まり好き?! 2016年04月26日

皆さん、こんにちは。
4月発刊の最新カタログ(VOL.30)で手タレ初体験をした池尾真理です。
(P.34-35に登場しているのが私の「手」です。)

 

突然ですが、私ボールが好きなんです。
名前が「まり」というだけあって、小さい頃からボールが大好きです。

 

一人で遊ぶときも、壁当て。
球技もクリケット、スコッチ、ネットボール、バスケットボール、サッカー、バウンドボールなど色々やってきました。アクティブなイメージを持たれるかもしれませんが、走るのは、嫌い。

 

でもボールがあれば大丈夫。いくらでも追いかけてゆけます。

 

友人と遊んでいると「ボールを追いかけている犬みたい。」と言われるほど、楽しんでいるのが分かりやすいようです。

そんな私が最近気に入っているのが、これ。

 

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SFIDA社製の1号球。
SFIDA社はフェアトレードに力を入れている会社で、ボールを作る職人さんたちに適正な賃金を支払うことで、生産国の人の生活向上を支援しています。作りもしっかりしていて、何よりかわいい。

 

ワニ、虎、ライオン、コアラ、象、うさぎ、ペンギンなど色々な動物がモチーフにされています。

子供から大人まで楽しめるボール。
日本全国のスポーツショップや雑貨店の他、アマゾンや楽天などのメジャーな通販会社でも取扱あるようです。

お子さん、お孫さん、プレゼント用、そして自分用に、お一ついかがですか?

 

SFIDA社ホームページ

http://sfidasports.com/ 

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幸せな一日 2016年04月21日

ようやく同期が入ってきてくれて、毎日が楽しい1年目清水です。

 

温かい日が続き、春もまっただ中!過ごしやすい日が続いていますね。
中学校から大学までを中国で過ごした私は、10年ぶりに日本の春を体験しましたが、桜の美しさにはため息しか出ません。
これが普通って、日本、すごい。
海外の人が桜目当てに日本に来るのも頷けます。春祭りも各地で行われているみたいで、出かけるのが楽しみです。

 

先日は枝垂れ桜を見に愛知県名古屋市の東谷山フルーツパークなる所に行ってきました。
果樹園や温室の亜熱帯植物、果物の博物館などがメインなのですが、そんなものには目もくれず、私の目的は1つ。桜を見ながらスイーツを食べること!
ウキウキと売店の列に並び、パフェとフルーツジュース、フルーツ盛り合わせ、フルーツゼリーを購入。お盆いっぱいにフルーツ持って、ひときわ大きな桜の下に陣取りました。

 

大の男が桜の下、フルーツに囲まれて一人微笑む・・・

 

傍から見たら異様だったかもしれません。でも周りの視線など気にもとめず、花見と色とりどりのフルーツを楽しみました。
はー、しあわせ。

 

気がついたら3時間ぐらいだらだらしてました。
普段では絶対に考えられない贅沢に、日本人に生まれて良かったとしみじみと思える1日でした。
 

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おにいちゃん 2016年04月19日

こんにちは!石こう担当の宮田です。

 

先日妹に第二子が誕生しました。3月に生まれたばかりの女の子です。
今は母子ともに実家にいるので、私も赤ちゃん見たさに実家に帰る頻度が増えました。

 

ところで、妹のところの上の子は、3歳の男の子です。
甥っ子は人見知りが激しく、頻繁に会っているのに、懐いてくれないどころか顔を見ただけで泣き出されることもしばしば。いつも私は初対面のように扱われ、甥っ子をかわいがりたい伯母は悲しい思いをしていました。

 

そんな彼が、姪っ子が生まれた途端に変わりました。
会っても泣かないどころか、自分から遊ぼうと誘ってきてくれるようになったんです。
親族以外の他人も大丈夫になったのかどうかはわかりませんが、彼は少なくとも叔父と伯母は克服しました。

 

そして、兄の自覚も芽生えたようで、他の人が赤ちゃんに触れようとすると「赤ちゃんはママのだからダメ~」と、妹を守るような発言もしてきます。
おにいちゃんになるとこんなにも成長するのか、とびっくりしました。

 

中でも一番驚いたのは、私のことを「おねえさん」と呼びだしたことです。(今までは顔を見たら泣かれていたので、何とも呼ばれたことがなかった)
ちなみに、私の弟(彼から見たら叔父)のことは「おじさん」と呼んでいます。
誰が教えたわけでもないのに、こんな処世術どこで覚えてきたんだか。
きっと世渡り上手な大人になりますね。
 

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同期のクスッと笑える話 2016年04月14日

可愛い新入社員が入り、うきうき気分の谷澤です。

 

先日の中村のブログに引き続き、私も同期の話をしたいと思います。
ちょっとクスっと笑える話をご用意しました。

 

エピソード① 池尾と自転車で帰宅中

 

池尾「あ!!鳥の絵がある!」
私 「え(絵)?」
池尾「ううん。あ!!」
私 「!!!?…絵?」
池尾「違うよ。あ!!って言ったんだよー。」
私 「あ!!って叫んだのはわかったよ・・・。」

最後は「鳥のピクチャー(絵)?」と聞いて、ようやく会話が成立しました。
池尾には英語の方が伝わりやすい時があります。

 

エピソード② 同期3人で夕食中

 

中村・私「この野菜初めて見た!!ブロッコリーのような、カリフラワーのような…」
池尾  「それ、ブロフラワーだよ!」
中村・私「へー!!!!!よく知ってるね!」

-数分後-

池尾「実は、ブロフラワーって適当に言った。ブロッコリーとカリフラワーのハーフみたいだからさ。」
私 「それなら、カリッコリーの方がかわいいよ。」
中村「いや、そういうことじゃなくて…。」

池尾にも、池尾に時々同調してしまう私にも、中村はいつも優しいです。

 

エピソード③ 同期3人で水族館

 

アシカと触れ合ったあとに、中村と私は手を洗いましたが、池尾は好奇心の赴くままにイルカの水槽へ…

-数分後-

池尾「なんか手がザラザラしてきた」
私 「アシカ触ったあとに手洗わなかったから、アシカの毛が生えてくるのかもね。」
池尾「えーーーーーーー、それは困る!!!」っと言って猛ダッシュで洗面所へ。
中村「え…。あの子(池尾)本気?」

たまに、池尾に冗談が伝わっているか不安になります。

 

お話したいことは、まだまだた~~~~~くさんありますが、今日はこの辺で。

 

同期3人で助け合いながら、笑い合いながらとても楽しい社会人生活を送っています。
後輩にも、楽しい社会人生活送ってもらえたらいいなあ。

 

中村・池尾が同期であることに感謝しつつ、今日も一日頑張りたいと思います!
それでは皆様、よい一日を。
 

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めんたいパーク 2016年04月05日

こんにちは。新入社員も入り2年生になりました、総務の中村です。

今回は私と私の同期についてお話します。

 

先日、同期2人(池尾・谷澤)と愛知県常滑市にある「めんたいパーク」に遊びに行ってきました。
「めんたいパーク」とは、株式会社かねふくが運営する明太子専門テーマパークです。
1年前ほど前から、“同期3人で「めんたいパーク」に行きたい!”という話が出てはいたのですが、なかなか予定が合わず、結局行けたのはつい先日の3月最後の土曜日。

 

12時ごろ「めんたいパーク」に着いてまずは腹ごしらえ。
明太子の沢山入った名物のおにぎりを食べてから行動開始。
「めんたいパーク」の中にある「めんたいミュージアム」では、PDRに4月から仲間入りした新入社員のための動画メッセージを撮影したり、タラの収穫から明太子になるまでの流れを勉強したのですが、そこで池尾が一言。
「たらこってあんな風にお腹から出すの?思っていたのと違う…もう食べられないかも。」
谷澤・中村(私)「…まあ、卵だしお腹の中から出てくるよね。」
池尾:……。
でもそんな池尾はミュージアムを出た途端、まっさきに試食コーナーへ。
いつもながらのマイペースっぷりです。

 

そんなこんなで1年越しの約束がやっと果たされ、充実感に浸った私たちは、さらに南知多ビーチランド(水族館)→とれたてたまごのスイーツ屋さん→えびせんの里(えびせん専門店)と丸1日めいっぱい遊んできました。
この間にも天然池尾の行動に振り回され?ながら楽しく過ごせました。
このように動き出したら止まらず、猛スピードで駆けて行く私たち同期3人のお話でした。

 

4月に入り新年度になりました。今年度も同期3人切磋琢磨しながら楽しくお仕事をしていきたいと思います。

 

 

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鉄人からの学び 2016年03月24日

すっかり春らしくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今日はグローブ担当の小野がブログを更新します。

 

もうすぐプロ野球が開幕しますね。
開幕前にいろんな事件があったので心配ですが、うれしいニュースもあったので紹介します。

 

それは元阪神の金本選手が監督として阪神に戻ってきたこと。

 金本監督は私の尊敬する人のひとりです。

 

金本監督をご存じない方のために簡単に紹介すると、金本選手は1992年から2012年まで広島東洋カープ、阪神タイガースで活躍したプロ野球選手です。
その実力もさることながら、1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持つことで有名です。
なんと約10年間も休場や途中交代することなく試合に出続けたのです。左手首を骨折しながら打席にたったこともあったとか。

 

そのためついたあだ名が「鉄人」。でも、最初から「鉄人」だったわけではないそうです。

 

入団当初は体の線も細く怪我をすることもありました。でも、ある時怪我が原因で2軍に落とされたことから、肉体改造に取り組んだり、食事を見直したりして、怪我をしない体をつくったそうです。
プロ野球の第一線という厳しい環境で、10年間休まず試合に出続けた精神力と体調管理には、本当にプロ意識を感じます。

 

当時高校生の私はこの男気に心を打たれました。私はバスケ部だったので種目は違いましたが、「金本のようになりたい」と、とにかく練習は休まず出ることにしました。お盆と正月以外はほぼ毎日練習があるきつい部活でしたが、冬はうがいや手洗いをしたり、ちょっと具合悪いなと思ったら早く寝たりと体調管理に気をつけるようになりました。その結果、3年間1日も休まず練習に出続けることができたのです。当時のコーチもこの点を評価してくれたのか、高校からバスケを始めた初心者の私に副キャプテンを任せてくれました。「鉄人」金本に少し近づけたかなと思った瞬間でした。

 

もとから体が丈夫だったのか、この時の経験からか、以後滅多なことでは体調を崩さなくなりました。ビジネスの世界もスポーツと同じく、体が元気でないと何もできないと思うので、今後も体調管理には気を付けて行きたいと思います。

 

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人工知能 2016年03月16日

こんにちは。
今回はシステム担当の長谷川が最近話題になっているコンピューターのお話をお届けします。

 

1月28日にグーグルの研究グループがイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に1本の論文を掲載しました。その内容は、最新の人工知能技術を使ったコンピューターが世界最強と呼び声の高い囲碁チャンピオンにハンディなしで対局し、5戦全勝したというものです。コンピューターがゲームで人間に勝ったことがそこまで大事なのか、不思議に思う人もいると思います。この出来事は世界中の人工知能の研究者はもとより、囲碁の世界にも大きな衝撃を与えたのです。

 

囲碁と似たような対戦ゲームにチェスや将棋がありますが、チェスや将棋は既にコンピューターが人間の実力を上回っているとされています。
チェスでは、1997年にスーパーコンピューター「ディープブルー」が当時の世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ氏に勝利し、世界中で大きな話題となりました。
また、将棋では、4年前にコンピューターがプロ棋士の米長邦雄氏を初めて破り、その後もコンピューターは何度もプロ棋士に勝利しています。

 

一方、囲碁ではこれまで人間に勝てるコンピューターは存在しませんでした。
その理由として、チェスや将棋と比べ囲碁は盤が広い点や、コマの動きに制限が少ない点があげられています。たとえば対局のパターンは、チェスの場合はおよそ10の120乗、将棋の場合はおよそ10の220乗。

しかし、囲碁の場合、パターンは10の360乗以上とされています。
これまでのチェスや将棋では、人工知能は可能性のある局面をすべて計算し、最適な一手を探すという手法が使われてきました。
この手法では、囲碁のようにパターンが多いと、最新の人工知能をもってしてもすべてを計算しつくすために膨大な時間がかかります。
そのため、エンジニアの間では、囲碁に関しては人工知能がプロ棋士の実力に追いつくにはこの先10年以上かかるだろうとされてきました。
人間にとって囲碁は「最後の砦」だったわけです。

 

今回のグーグル研究チームは「ディープラーニング」という技術を使って人間を超えました。
これは何なのか?

 

今までコンピューターは命令に従って答えを計算するだけでしたが、「ディープラーニング」は、人間の脳と同じような働きを取り入れた技術です。
脳細胞が電気信号によって膨大なデータを脳内ネットワークで処理をしながら記憶し、学習していくという仕組みを人工知能で再現したのだそうです。

 

30年以上前のハリウッド映画「ターミネーター」では、「人工知能が人間を支配する」ことがファンタジーとして描かれていましたが、それが少しずつありえる世界になってきていることを改めて感じました。

 

そして、今回紹介した「AlphaGo」という人工知能ですが、3月9日からソウルで世界最強の韓国人棋士と対戦中です。3月14日現在、人工知能が3連勝した後に棋士が初めて1勝したというニュースが報じられました。既に人工知能の勝ち越しが決まっていますが、ようやく1勝を挙げた棋士は対局のあと、「こんなにうれしい勝利はない。なににも代えがたい、価値をつけられない1勝だ」とほっとした様子で話していたそうです。
 

一方、ソフトの開発チームの担当者は「きょうの敗北はうれしい結果だ。ソフトの弱点を改善するために活用したい。5局目も楽しみだ」と余裕を見せていたそうです。
 

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