サクのサクッと小噺
STAFF BLOG

2017年3月Vol56 2017年09月04日

こんにちは、サクッと小噺のサクライです。先日、博物館に遊びに行って、そこでヒトの進化について係員さんのお話を聞いてきました。アウストラロピテクスとか、ホモ・エレクトスとか、聞いた事ありますよね? そして最後に栄えた種族がネアンデルタール人とホモ・サピエンスです。脳容量は同じくらい・・・いや、ネアンデルタール人の方がちょっと大きいかな。しかし生き残って、我々の祖先になったのはホモ・サピエンスです。なぜホモ・サピエンスが勝ったのか?係員さんが教えてくれた理由がビックリなんです!
(※ホモ・サピエンスが残った理由は諸説あって、係員さんが教えてくれたのはその中の一説に過ぎません・・・有力らしいですが。)

ホモ・サピエンスが生き残った理由、それは・・・・・・顎です。ネアンデルタール人よりホモ・サピエンスの方が顎が少し前に出ていて、それによって発音できる音が増えたそうです。音が増えた=より複雑なコミュニケーションができる=他個体との情報のやりとりが増えた事が、生き残った理由という事です。情報を交換すれば、1人の経験が10人にも100人にも活かせますものね。

最強のサバイバル術は“しゃべり”か!!!!コレけっこう衝撃でした。

たしかに周りを見渡すと、よくしゃべる人=よく情報発信する人は、他の人から情報を得る機会も多いらしく、美味しい店や良い病院をよく知っています。「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、時代によっては死活問題ですよ!

男性より女性の方がよくしゃべる、青年/老年より壮年/中年の方がよくしゃべると思うのですが、これにも理由があるのでしょうか? サクライの個人的な考えでは・・・男性より女性の方が身体能力が劣るぶん、必要にかられてコミュニケーション力が増した? 青年/老年に比べて壮年/中年は社会の基盤になっているぶん、家族や友人以外とも話すことが多くてコミュニケーション力が増した? ―という仮説を立てたのですが、いかがでしょうか。

せっかく顎が出ていても、歯がなくなったら上手く話せません。
最強のサバイバル術を維持するためにも、歯を大切にしたいですね!
(今月の小噺は珍しくキレイにまとまりました 笑)

詳しく見る

2017年2月Vol.55 2017年05月01日

こんにちは、サクッと小噺のサクライです。ようやく春ですね。マフラーをとって、コートを脱いで、春服を買いに行きた~い!(私は寒がりで、3月までコートを着ています) ウキウキと財布の紐が緩んでしまう今日この頃です。

・・・ところで、買い物をすると「緩んでいるのは財布の紐じゃなくて、私の頭だ」と思う事がよくあるのですが、ちょっと私の話を聞いてください。コレって私だけですか?

私、支払いが上手くできないんです。たとえば1296円の買い物をして、ぴったり出せないけど釣銭をジャラジャラもらうのはイヤ―という時は、1596円や(釣銭300円)や2006円(釣銭710円)を出しますよね。

私もそのように計算してお金を渡しているつもりなのですが、だいたい間違っています。千円札を出さずに、296円だけ出してパチンと財布を閉めるのはまだ良いほうで(レジの人に「あの・・・足りません」と言われる)、1583円(釣銭287円)や2002円(釣銭706円)など、トンチンカンな金額を渡してしまう事が多いんです。

店員さんの反応は人それぞれで、2002円受け取って706円のお釣りをくれる方もいます。
しかし混乱して、ただ黙ってお金を見つめている人もいます。申し訳ない。

お店にも他のお客様にも迷惑です。そこで、できるだけカードで払う事にしました。これで問題解決・・・かと思いきや、クレジットカードの代わりに保険証を出したり、図書館カードを出したり、バンクカードを出してしまいます。

財布の中に沢山のカードが入っている訳ではありません。それなのに、その中から適切な1枚を取りだす事ができないなんて・・・。

カードが間違っている事に店員さんがすぐ気づいてくれると良いのですが、わりと気づきません。機械を何度通しても読み込まなくて(当たり前だ)、だんだん焦っていく人が多いです。途中で「あれ?これ違うカードですね」と気づいた時の脱力感。

もっとヒドイ時は、「これください」と商品をカウンターに置いて、財布を開かずにニコニコ待っている事もあります。

店員さんが困ったように「お、お支払いは・・・?」と声をかけてくれて、私は慌てて財布を開きます。
ようやく支払いを済ませて、お礼を言って、最後は商品を持たずに去ってしまうというマヌケっぷり。

サクライあほじゃん!P.D.R.大丈夫か!-と心配になった方がいらっしゃったらご安心ください。大丈夫です。
あほじゃないスタッフが沢山います。その人達に支えられているので、仕事はなんとか大丈夫です。

・・・ところで恐ろしいことに、私は学生時代バックパッカ―でした。言葉の通じない国々を1人で貧乏旅行していました。世界は良い人ばかりではありません。こちらが多く支払ってしまったり、買った物を置いてきてしまったり、そういう時に教えてくれる国ばかりではありません。自分で気づいていないだけで、私はいろんな国のいろんなレジで、お金や商品を失っているような気がします。こわいなぁ。

 

詳しく見る

2017年1月Vol.54 2017年04月03日

 

2.png1.png

 

 

 

 

 

 

こんにちは、サクライです。暦の上では春とはいえまだまだ寒いですね~。最近の週末は本当に辛いです。鼻水を垂らして、指先を真っ赤にして、足指なんて麻痺しちゃいながら、懸命にロードバイクをこいでいます。

実は昨年夏からロードバイクを始めまして。「気分転換になれば~」と軽い気持ちで始めたのですが、魅力にズブズブとハマってしまって、今では気分転換なんてものではありません。超真剣に取り組んでいます。ロードバイクに乗った事ありますか?自転車とは全然ちがうんですよ! まず姿勢が違うので、首と腕と背中が痛いです。次にスピードが違うので、緊張感が違います。私は初乗り直後に気絶しました。しかも痙攣していたそうです(夫が一緒だったので大事には至っていません)。そのくらいキツイんです。しかし目覚めると「もう1度こぎたい」と思ってしまうロードバイクの不思議…。

 

ところで、皆様も車でロードバイクの横を通り過ぎる事があると思うのですが、その時はどうか優しくしてあげてください。あの時、ロードバイク走者は大変な恐怖の中にいるんです。

 

ロードバイクは歩道は走れません。私でさえ時速25km(夫は時速35km)出るので歩行者にぶつかったら大怪我をさせてしまいます。しかし、路肩を走るのはめちゃめちゃ怖いです。吹けば飛ぶようなロードバイクの脇をびゅんびゅん通り過ぎていく車の群れは、大きくて速くて重量感たっぷりで…車は凶器だという事が身にしみて分かります。
「私はいつ死んでもおかしくない」という、普段は忘れている事実に気づかされます。もう、象の大群の隣を走るインパラになった気分です。

 3.png                     4.png

路肩(車道と歩道の境目)がロードバイクの居場所なのですが、ロードバイクの繊細なタイヤにとって、この場所は過酷です。コンクリートの処理が雑で凸凹している事があります。小さな段差がある事も多いです。マンホールの蓋もあります。こういった凸凹や段差や蓋に、ロードバイクのタイヤは弾き飛ばされてしまうんです。もし車道側に飛んだら…?下手したら命はありません。

 

たまに「もっと歩道側に寄れ~」と圧をかけてくる車がありますが、それにビビって障害(凸凹、段差、蓋など)を踏んでしまうと悲惨なことになるので踏ん張っています。初めは怖くて涙ぐんでいましたが最近は泣きません。怖いけど泣きません。体だけでなく心も強くなってきました(笑)。

 

私はもとの運動能力が低いので、伸びしろは大きいです。いつか皆様に「ロードバイクで○○まで行きました」なんて、楽しい報告をしたいと思います!!
 

詳しく見る

2016年12月Vol.53 2017年02月27日

こんにちは、サクライです。皆様は良い年のスタートは切れましたか?私は先週末に熱田神宮に初詣をしてステキな30才になれるよう祈願してきました。「コイツは30にもなってこんなアホなこと書いてるのか」と言わず、温かく見守っていただけると嬉しいです。2.png

 1.png

さて、先日シルク・ドゥ・ソレイユのTOTEMを見てきたのですが…とんでもなかったです。「すごい」を通り越して「おかしい」、「感動」を通り越して「驚愕」、「夢みたい」を通り越して「悪夢みたい」でした。―あぁ、こんな風に書くと悪かったように聞こえますね。そうじゃないんです、すごく良かったです。
ただ理解可能なレベルを超えているので、結果的に、驚愕の変な夢を見ていたような気分になるんです。

 

シルク・ドゥ・ソレイユはカナダに本部を置くサーカス団で、たまに日本公演もしてくれます。サーカスなのに動物がいない珍しいサーカス団です。彼らは人間だけで演じます。人間の中にある動物性を発揮しているそうですが、もはや人間にも動物にも見えません。人間にしては飛び跳ねすぎるし、動物にしてはセクシーすぎます。もはや新しい生き物です。

3.png4.png5.png

 

チケットは1万円程度…ミュージカルやオペラと同じくらいですね。ただ、サーカスらしくテントで開催するために会場が狭く、演者がとても近いです。「この距離感で1万円はお得」と思います。しかし目にするものが不思議すぎて、詳細を記憶にとどめる事ができません。ミュージカルやオペラなら鑑賞後に脳内リピートして何日間も浸れるのにシルク・ドゥ・ソレイユの記憶は断片的で、全体を通して思い出す事ができません。「脳内リピートできないのに1万円は損」とも思います。本当に、変な夢を見ていたようなんです。

 

首を吊った状態でグルグル回ったり、命綱ナシで宙を高く舞ったり、座布団を足で延々と回し続けたり…いくら仕事だからといって、よくこんな事ができますよね?―私の仕事ってラクだなぁ。シルク・ドゥ・ソレイユのような大したことはできませんが、今年も頑張りますので、よろしくお願いいたします。

6.png
 

                                                                                                                                

詳しく見る

2016年11月Vol.52 2017年01月20日

こんにちは、サクライです。もう今年も終わりですね。毎年この時期になると、私は「今年の1冊」を選んで勝手に表彰しています(今年出版された本ではなく、私が今年読んだ本の中から選びます)。受賞した本を目の前に置いてパチパチパチ…と拍手をするだけの、ささやかな1人表彰式です。でも今年は、この場をお借りして表彰式を行いたいと思います。

 

えー、では改めまして…Ladies and gentlemen, I proudly present this years my best book!!
内田樹の『疲れすぎて眠れぬ夜のために』!!!( 2 0 0 3年 角川出版)

 

内田先生は私が好きな哲学者の1人で、「私の今年の1冊」の常連でもあります。今までも内田先生にはハッとさせられる事が多かったのですが、今年はこの本に救っていただいたんです。― 今年の5月、私はうまく眠れなくなりました。昼もぼんやり、夜もぼんやり、寝てるんだか起きてるんだか分からない状態が続いて、けっこうキツかったんです。

そんな時に出会った『疲れすぎて眠れぬ夜のために』。

 

これは睡眠についての本ではありません。多様なトピックスのエッセイ本です。ただ、「肩に力が入っている人」を読者像に据えているように思います。「ラクにしなよ」と言っているように感じます。

 

いろんなトピックスがある中で、私が救われたのは「利己主義」の話です。

たとえばムカついて人を殺す若者を「自己中だ」と非難する声があるけど、これは真の意味で利己的とは言えない。一瞬のむかつきを解消するために、そのあと長期間の拘束を受けるなんて、間尺に合わない取引だ。「未来の自分」より「今のむかつき」を優先する―これは利己的というよりも、利すべき「己」が異常に縮まった状態といえる。

ここまでは「私は違うもん」と思って読んでいました。問題はこの後です。

 

頑張りすぎる若者も、「己」が極端に縮んでいるという点では、むかつく若者と同じだ。彼らは自分を「私として承認する部分」と「承認しない部分」に分けて、承認する部分だけを「本当の私」と見なす。承認しない部分は、心であっても体であっても、承認する部分のために滅私奉公する事が求められる。でも、「私」って、本来もっと広大なものではないのか。

これはガツンと来ました。たとえば仕事中に頭が痛くなると、私は頭に向かって「いいから働け」と命令していました。たとえば夕飯の支度ができないほど疲れていても、私は体に向かって「旦那が帰ってくるまでにご飯を作ろう」と言い聞かせていました。つまり、「バリバリ働く私」や「良妻な私」を優先させて、「頭痛の私」や「疲れた私」は無視してきたんです。どの私も、平等に私だったのに。

 

この事に気づいてから、とてもラクになりました。「働く私」と「頭痛の私」の声を両方とも聞いて、「良妻な私」と「疲れた私」の声を両方とも聞いて、妥協点を探すようになったからです。頑張るのは大事だけど、適切に休むことも同じくらい大事だと、内田先生は教えてくれました。おかげで肩の力が抜けたのか、今ではぐっすり眠れる日々を過ごしています。

 

いろいろあったけど良い年でした。1年間お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 

詳しく見る

2016年10月Vol.51 2016年12月16日

こんにちは、サクっと小噺のサクライです。最近TVアニメの「アルプスの少女ハイジ」(1974年放映)にハマって、レンタルDVDを楽しんでいます。実は義父に「ハイジにそっくり」と言われまして。「どこが似てるんだろう・・・」と興味を持って見始めたんです。
 ─ うん、確かに髪型と体型は似てます。服装もちょっと似てます。素直そうに見えて、意外と人の言う事を聞かないところも似てるかもしれません(うふふ・・・)。

 

 「アルプスの少女ハイジ」は、若いころの宮崎駿や高畑勲が作っています。いわばジブリの前身ですね。簡単にストーリーを説明すると、5才の女の子がアルプスの生活を通して、自然の尊さ恐ろしさ、人や動物との付き合い方を学んでいく、成長物語です。たとえば雪崩に巻き込まれそうになって、楽しい春が来る前には恐ろしい事も起こると知ります。たとえばヤギを甘やかして群れの統制がとれなくなって、優しいだけではダメだと知ります。たとえば盲目のおばあさんと付き合って、誰かの役に立つ喜びを知ります。子ども向けアニメだけど、いや、子ども向けアニメだからこそ、とっても深いんです。宮崎駿と高畑勲が、子ども達に何を伝えたかったのかハッキリ分かります。強く優しく育ってほしい・・・という、作り手の切実な願いがあります。

 

 ハイジに非日常は出てきません。ハイジは魔法も使えないし、変身もしないし、モンスターも捕まえません。逆に昨今のTVアニメはそういった非日常で溢れていて、すごく刺激的です。そして ─ 全部ではないのでしょうが大半からは  ─ 商魂を感じます。魔法のステッキ、変身の衣装、モンスターを捕まえるアイテムなど、TVと玩具とゲームが一体となって、子ども達の物欲を刺激します。しかもスピードが速い。ちょっと前まで最先端だったグッズが、すぐに古臭くなってしまうんです。これぞ高度資本主義社会。ビバ消費!まわれ経済!

 

 昨今のTVアニメを悪いというつもりはありません。アニメは日本が世界に誇るポップカルチャーです。TVアニメ経由で日本を好きになる外国人は沢山いて、彼らが日本に遊びに来たり、働きに来たりすることは、とても喜ばしいことです。ただ、子どもが主役の業界にも、「商売」がずいぶん幅を利かせるようになったんだなぁ・・・とは思います。

 

 お子さん、お孫さんがいる方、いないけどアニメが好きな方、興味があればぜひご覧になってみてください。
「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」が好きなら、たぶん「ハイジ」も好きですよ☆
 

詳しく見る

2016年9月Vol.50 2016年12月09日

チャオ! サクッと小噺のサクライです。先日ハネムーンでイタリアに行ってきました。

 

私は海外に行くとき、ちょっとだけでも単語を覚えていきます。
グラッツェ(ありがとう)やボナセーラ(こんばんは)のような挨拶から、ビリエット(切符)、プレノターレ(予約)、ウノ・ドゥエ・トレ・クワトロ・チンクエ(1・2・3・4・5)のような実用語まで・・・。単語を少しでも知っていると、そこから派生して、現地でよく使うフレーズが自然と身についてくるからです。

 

そして今回、1番よく使ったフレーズが“ドゥエ カッフェ ペルファボーレ”でした。意味は「エスプレッソを2つください」。イタリア人はしょっちゅうバール(喫茶店)に入ります。出勤途中で1杯、ランチの後で1杯、午後の休憩で1杯、帰宅途中で1杯―。主流はエスプレッソで、カウンターで立ったまま飲みます。そして不思議なことに、イタリアを歩いていると私もエスプレッソが飲みたくなるんですよねぇ・・・。だからしょっちゅう、
“ドゥエ カッフェ ペルファボーレ!”

 

さて、バールの利用方法は、スピーディー & フレンドリーです。
   入店 → 立ったまま注文 → バリスタがエスプレッソをトンッと置く → クッと一飲み → 去る
滞在時間は3分程度です。早い!! カウンターだとバリスタとも隣の客とも距離が近くなるので、自然と会話がはずみます。むしろ黙っていると気まずいです。
※バリスタ・・・コーヒーを淹れるプロ

 

ローマやフィレンツェやナポリでたくさんのバールに入りましたが、どこも立ち飲みでした。
たまにテーブル席もあるけどカウンターの方が人気です。そして驚いたことに・・・本を読んだり、勉強したり、スマホを触ったり、ノートパソコンを開いている人はまったく見かけませんでした! バールは、いろんな人が入れ替わり立ち代りやってきて、たまたま隣り合わせた人と短いおしゃべりを楽しむ場のようです。日本のカフェとは全然ちがいますね。

 

「お国柄だねぇ」と夫と話していて気づきました。イタリアではスターバックスを見かけません?!あわてて調べると、たしかに、イタリアにスタバはありませんでした。世界中で見かけるスタバなのに、エスプレッソ大国イタリアには無いんです。“立ったまま・クッと飲む・見知らぬ人とのトークを楽しむイタリアバール”と、“座って・ちびちび飲む・読書など自分の時間を大切にするスターバックス”では、ソリが合わないのかもしれません。

 

しかし2017年、ついにスターバックスのイタリア1号店がミラノに進出するそうです。ローマでお世話になったホテルのオーナーに「イタリアにスタバが来るんだって」と話しかけたら、「アメリカ人はスタバで勉強したり仕事したりするんだろう?イタリア人はそんなセコイ事しないから、スタバは根付かないと思うなぁ」と言われました(うっ・・・、私もよくスタバで長居しちゃう。セコイ?)。

 

私個人はスタバが好きです。しかし、イタリアが「バールは3分の社交空間であって、1人ゆっくりする空間ではない」という理念を貫くなら、それもカッコイイと思います。スターバックスイタリア1号店の行方が気になる今日この頃です。
 

詳しく見る

2016年8月Vol.49 2016年11月03日

こんにちは、サクッと小噺のサクライです。空が高く青くなってきて、気持ちが良いですね。
最近のサクライは芸術の秋!「同じ曲をちがう演奏者で聴く」事にハマっています。

 

同じ曲でも、演奏者がちがうとまったく違います。たとえば世界的なバイオリニストを比べてみましょう。
1人は若く、もう1人は中年。どちらも技術は甲乙つけがたいです。しかし、若者の方が勢いがあります。
圧倒されるかんじです。一方で中年のほうが深みがあります。包み込まれるかんじです。どちらが良いかは、これはもう好みの問題です。

 

演奏者が複数になるともっと面白くなります。オーケストラの国民性がバッチリ出るからです。どんなに悲壮な曲を演奏してもウィーン・フィルハーモニー(オーストリア)は優雅だし、どんなに賑やかな曲を演奏してもベルリン・フィルハーモニー(ドイツ)は真面目です。

 

そう言われても、普段クラシックは聴かないからよく分からないよ・・・という方に、ここでオススメの曲を紹介します。これを比べたらゼッタイ分かります。「シモンボリバル・ユース・オーケストラのマンボ」と「ベルリン・フィルのマンボ」です。

 

ドイツのベルリンに本拠を置くベルリン・フィルは、オーケストラとしてはサラブレッドです。ドイツはクラシック音楽を発展させていった国でもあります(バッハ、ベートーヴェン、ブラームスはドイツ出身)。ドイツは哲学の開拓者でもありますが、緻密な理論構成という意味では、哲学もクラシック音楽も同じなのでしょう・・・だからドイツが強いんですね。一方でシモンボリバルの本拠地は南米のベネズエラ。貧困と犯罪にあえぐストリートチルドレン更正のために設立されたオーケストラです。オーケストラとしては異端児です。

 

さて、「マンボ」は1957年のブロードウェイミュージカル「ウエストサイド物語」の曲です。ポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人の不良グループの抗争を描いています。なにせ登場人物の大半は非行少年ですから、しょっちゅう喧嘩したりキレたりと困った人達なのですが、彼らの曲は痺れるほどカッコいいんです。その中でも「マンボ」は人気曲です。この曲には・・・ベルリン・フィルよりシモンボリバルの方が合いそうですよね?

 

シモンボリバルのマンボは激情に身を任せて演奏しているようです。各々が理性をぶっ飛ばしているので、合奏は決壊寸前!・・・でもギリギリのところで決壊しない。これぞウエストサイド物語の世界観です。一方で、ベルリン・フィルは緻密に計算して演奏しています。とても早い曲なのにまったく乱れない完璧な合奏。でも、シモンボリバルの後だとつまらなく感じます。

 

音楽には人間性が出るんですねぇ。とても面白いから、ぜひ聴き比べてみてください。短い曲だから簡単に済みますよ♪♪♪
 

詳しく見る

2016年7月Vol.48 2016年10月14日

こんにちは、サクライです。この前、パーソナルカラー診断というものを受けてきました。いろんな色の布を顔の下にあてて、自分が一番美しく見える色を探すんです。簡単な診断なら1時間で結果が出ます。

 

そもそもパーソナルカラーって?
パーソナルカラーとは、肌の色を基本に、髪の色、瞳の色、雰囲気まで加味して、自分に1番似合う色彩のことです。コレが分かれば、服やメイクやアクセサリーで悩まなくなります。便利だと思いませんか?  
以下、1時間で教わった話なので大雑把ではありますが・・・

 

パーソナルカラーは4タイプに分かれます(春夏秋冬)。まず、肌をイエローベースかブルーベースに分類します。イエローベースは黄色っぽい肌で、ブルーベースは白またはピンクがかった肌です。顔が分かりにくい時は手の平で診断してもOKです。手の平はかなりハッキリと黄色かピンクに分かれます。それでも分からない!という時は、何人かの手の平を比べてみましょう。比較すると分かりやすいですよ。

 

さて、イエローベースの場合。 肌はクリアorマット? 雰囲気はキュートorシック? 前者なら春、後者なら秋です。春の人は花壇にありそうな色が似合います。花や若草など、澄んだ明るい色です。秋の人は紅葉した葉のような色が似合います。落ち葉や枯草など、深みのある落ち着いた色です。春の人も秋の人も、アクセサリーはゴールドが映えます。

 

一方、ブルーベースの場合。 肌はクリアorマット? 雰囲気は爽やかorモダン? 前者なら夏、後者なら冬です。夏は真夏ではなく梅雨をイメージしてください。夏の人は紫陽花のような涼しげな色が似合います。
冬の人はハリウッド女優のような、いわゆるイイ女のイメージです。濁りのないハッキリした色が似合います。
夏の人も冬の人も、アクセサリーはシルバーが映えます。

 

講師の先生が例を教えてくれました。春は上戸彩さん、夏は広末涼子さん、秋は安室奈美恵さん、冬は深津絵里さん、だそうです。

 

私はひそかに冬っぽい女性に憧れていたのですが、診断は正反対の春でした。
「黒は似合いません、茶色にしてください。シルバーアクセサリーは似合いません、ゴールドにしてください」と言われてしまいました。
着たい色と似合う色は違うんですね・・・。アドバイス通りにしてみたら納得の結果だったので、私けっこう今までの服を捨てましたよ。そして、自分が春だと知ってから、買い物がとてもラクになりました。たとえば服を買うときに「う~ん、ブラックかブラウンかグレーか、どれにしようかな・・・」と迷うことありませんか?
でも私は春だと知ってからは迷わずブラウンを買えます。「せっかく買っても箪笥の肥にしてしまう事が多い」という方がいらっしゃれば、おススメですよ、パーソナルカラー診断!!
 

詳しく見る

2016年6月Vol.47 2016年09月20日

こんにちは、サクッと小噺のサクライです。暑いですね~。この時期はコンビニの100円コーヒーにお世話になる方も多いのではないでしょうか。お気に入りはありますか? セブン、ローソン、ファミマ・・・

 

コンビニの100円コーヒーといえば、知人のエピソードを思い出します。
おっちょこちょいのおじさんです(50代)。
彼はよくゴミ箱にぶつかって背中から引っくり返ったり、車のトランクに半身をつっこんだまま自分でトランクを閉めてケガをしたり、大変な人生を送っています。そんな彼がセブンイレブンで100円アイスコーヒーを買った時のお話です。

 

セブンイレブンでは、氷が入ったプラスチックカップが冷凍食品コーナーに並んでいます。それをレジへ持って行って100円を支払い、レジの横にあるコーヒーマシンでセルフサービスでコーヒーをいれます。
カップには氷がぎっしり入っているから、出てきたコーヒーはたちまち冷えて美味しいアイスコーヒーのできあがり、というわけです。

 

さておじさんは、「ミルクとガムシロップを開封している間にマシンに豆を挽いてもらおう」と考えました。
そこで、正しい位置にカップを置く前にマシンのボタンを押してしまったんです。そしたらもちろんチョロチョロとコーヒーが垂れてきます。鼻歌を歌いつつミルクを開けていた彼はビックリ仰天、慌ててカップを所定の位置に置こうとしますが、ヤケド防止のカバーがロックされていて開けられません。焦る彼の目の前で、チョロチョロと垂れ続けるコーヒー・・・。

 

「マシンの使い方の勉強代だったと思おう。」彼は気を取り直して、更に100円を払って、再チャレンジします。
正しい位置にコップを置いて、ボタンを押して、カバーの向こうでカップの中にコーヒーが溜まっていくのを眺めて満足気なおじさん。さて一杯分のコーヒーが溜まりました。彼はカバーを開けてカップを手に取ります。
ぐしゃっ……!!! あぁカップを握りつぶしてしまいました。コーヒーと氷が床に飛び散ります。
最初はカップにぎっしり詰まっていた氷も、彼がオロオロしている間にいくぶん溶けて、結果的にカップが柔らかくなっていた事が原因です。

 

「スミマセン、スミマセン!」 レジの人に謝りながら3度目の100円を支払います。
マシンの使い方も分かったし、適切な握り具合も分かったし、今度こそ立派なアイスコーヒーができました。300円で買った100円コーヒー…。
これだったら、スタバでお店の人にコーヒーをいれてもらう方が安かったかもしれません。

 

――実は、彼はある会社の営業部の部長です。「部長は何もしないで!私がやりますから!!-って、よく部下に心配されちゃうんだよねぇ」と笑っています。まぁこれも、1つのリーダーのあり方なのかな?

 

さて、こんなに暑いのもあと1ヶ月。アイスコーヒーでも飲んで一緒に乗り切りましょう!!
 

詳しく見る