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営繕日誌 「テラスの机」 2022年08月18日

 

こんにちは。カメラ男Tです。

※スタッフの名前はニックネームで記載しています。

新社屋に移転して約半年ほど経過した5月頃のお話です。

※P.D.R.は2021年11月に移転しました。

 

新社屋には個人の机はなく、備え付けの机をフリーアドレスで使用しています。

旧社屋で使用していた机などは大半が不要となりましたが、

一部使えるものは使用しています。

その中で、天板が白色の合板の長机を休憩室の屋外テラスで

使っていたのですが、白色のため、日光の反射がきつく、快適ではありません。

また、隙間のない天板なので、屋根のないテラスでは雨水が溜まり、

腐食し始めていました。

もともと室内用のテーブルですし、腐食は想定内だったので、

今回営繕(天板交換)を行いました。

 

 

 

まず、天板とフレーム部分を外し、どのような形にするか勘案します。

 

屋外の机に求められるのは、

・天板に雨水が溜まらないようにする

・金属のフレームを錆から守る

・女性でも動かせる

 (台風などの時にはひっくり返して風であおられることを防ぐ)

 

以上の観点から、天板は「すのこ」の形状にします。

また、天板を直接金属のフレームに「ビス(ネジ)」を打つと

水が染み込んで錆びる箇所が増えるので、

元々の天板とフレームを固定するために空いている穴を再使用することにしました。

そのため、新しく作る天板とフレームを固定するための木枠を間に設置します。

 

 

仕様が決まったので、作業に移ります。

まず、フレームの錆止めを行います。

フレームは錆止めとデザイン性の良さを兼ねて、黒色に塗装しました。

あえてムラになるのがいい感じです。

 

次に天板とフレームを固定する木枠を切り出していきます。

使用する木材は新社屋のリノベーション時に使用した余りで、

林業を営んでいる社長仲谷(なかや)の実家の山から、
仲谷のお兄さんが切り出してくれた「杉」を使用します。

いい感じです。このまま透明なアクリルの天板を置いてもかっこいいです。

 

次は厚さ40mmの杉を70cm幅で切り出し、すのこ状に固定していきます。

均等に間をあけて、正確な位置にビスを打っていかないと、見た目が悪くなります。

 

最後は、天板を滑らかにヤスリ掛けし、屋外でも腐食を抑える「ニス」を塗って完成です。

 

完成した机がこちら。

 

節目の穴がかっこいいです。

ここに透明なアクリル樹脂を流し込んでもいいですね。

 

次回は、直射日光を遮りつつも風を通し、なおかつ簡単に設置や撤収できる

スクリーンタープを設置する予定です。

 

 

以上久々の営繕日誌でした。

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2022年3月Vol.108 サクッと小噺 2022年08月18日

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

「うちの子が1番かわいい」

よく聞くセリフですが、私も実際に子供を持ってみて、この言葉は真実だと実感しました。妊娠すればお腹がでて歯肉が腫れて足がつって、出産すれば髪が抜けて肌が荒れて骨がもろくなるのに、うちの子が1番かわいい。
赤ちゃんはウンチオシッコを垂れ流すので布団を汚される事もあるし、夜泣きがひどくて家族一同眠れない夜もあるし、歩き始めたら階段から落ちたり机に登って落ちたりと、親は心休まる瞬間など無いわけですが、やっぱりうちの子が1番かわいい。ここまで親の幸福センサーを狂わせるのは、次世代を育てさせるホルモンの働きが大きいのでしょうが、客観的な理由も見つけました。

赤ちゃんや小さな子供は自分の感情に正直です。愛想笑いはできません。慣れない場所や慣れない人に会うと、緊張して顔がこわばります。良くても無表情、悪ければ泣きます。そして、私達が「よその子」に接する時、その子は緊張しているケースが多いです。つまり「その子の中では可愛くない表情」をしているのです。
その一方で、私達が「うちの子」に接する時、子供はリラックスしているケースが多いです。笑って、驚いて、怒って、泣いて、また笑って・・・表情がクルクル変わりますが、無表情はめったにありません。つまり「その子の中でも可愛い表情」をその子の親には次から次へと見せてくれる、と言えます。それゆえ、どの親も「うちの子が一番かわいい」と感じるのですが、そもそも比較する表情がフェアではないのです。「よその子」の1番可愛い顔は、他人の私達はなかなか見ることができないのですから。

頑張った分だけ喜びが増すのは育児以外にも当てはまる現象です。たとえばグループ旅行をする際、その旅行をもっとも楽しめるのは、実際に計画した人だそうです。現地で観光する際に下調べの知識があるほうが感動が大きくなりやすいからです。たとえば恋愛関係では、相手を落とすまでに費やした時間やお金のコストが大きいほど相手を深く愛するようになるそうです。たとえば会社が新商品を発売するとき、スタッフ皆が嬉しいけれども1番嬉しいのは開発担当者です。
P.D.R.も新商品を発売する際は販売予想をたてますが、開発担当者の予想数が一番多いです(=その商品を1番高く評価しているという事です)。このように、人は自分自身が努力するほどに、面白くて愛おしくて嬉しく感じる傾向があります。子供にはけっこうな労力と時間と費用を消耗されますから、うちの子を1番かわいく感じるのは、この理屈からも納得できるのです。

私も母親になってもうすぐ2年。これからもいろいろあるでしょう。「うちの子が1番かわいい」という感情がどう変わっていくのか、楽しみです。

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