2015年2月Vol.32

 こんにちは、サクライです。先日東京の印刷博物館に行ってきました!
300円という手頃な入場料ながら、資料も充実していて大変楽しかったです。

 

最も感動したのは活版印刷の体験教室です。自分の名前である「櫻」「井」「晴」「佳」という活字(凸型の字型)を拾って、字間のスペース用の型も選んで、綺麗に整列させてズレないようにネジで留めます。それを専用の機械にセットして、レバーを押すと活字の凸部分にインクが乗って、更にレバーを押しこむと活字の凸部分と紙が触れあって、紙に「櫻 井  晴 佳」と印刷されるんです(櫻と井の間は半角スペース、井と晴の間は全角スペースにしました)。私はすっかり嬉しくなってしまい、レバーをばったんばったんと押し続け、櫻 井  晴 佳、櫻 井  晴 佳、櫻 井  晴 佳、櫻 井  晴 佳…と、たくさん印刷してしまいました。
活字を拾っている時は「これで文章を作るなんて時間かかりすぎるぞ」と思いましたが、ばったんばったん印刷を始めたら、ナルホド確かに早いです。
手で書き写していた時代の本は超高級品でしたが、活版印刷によって大量印刷が可能になり、本の価格が下がったというのも納得です。グーテンベルクは偉い!!!
(ドイツの金属加工職人であり印刷業者。活版印刷の発明者として有名。15世紀)

 

活版印刷がなければ、宗教改革はなかったでしょう(宗教改革【16世紀】:それまで聖書を持っているのは教会だけで、民衆は教会が話す“聖書の教え”を信じるしかありませんでした。しかし、活版印刷によって民衆も聖書を読めるようになり、自ら読んで考えるようになったんです)。活版印刷がなければ、ルネッサンスも盛り上がらなかったでしょう(ルネッサンス【14~16世紀】:人間の好奇心や探究心が爆発した文芸運動。中世の人間像は“罪深き者”だったが、ルネッサンスにより人間像は“無限の可能性を秘めた者”に変わった)。
つまり、活版印刷がなければ、今のヨーロッパはありません ―って事は今の世界もありません。

 

更に言えば、活版印刷の発明以前、ヨーロッパは後進地域でした。アジアやアラビア地域の方が、科学も文化も社会も進んでいたんです。しかし突然、宗教改革・ルネッサンス・大航海時代など、派手な出来事が立て続けに起こって、ヨーロッパは世界史の主役に躍り出ます。まったく活版印刷の貢献は測り知れません。グーテンベルクを世界史の教科書でもっと誉めてあげてもいいと思います。宗教改革のルターやルネッサンスのレオナルド・ダ・ヴィンチは似顔絵入りでめちゃめちゃ誉められているのに、グーテンベルクは「グーテンベルクが活版印刷を発明した」という一文だけです。これでは「グーテンベルク」が人名なのか社名なのかもよく分からない。
可哀想なグーテンベルク。

 

せめてもの供養に…と思い、いま私のipadの壁紙はグーテンベルクの肖像画です。
我ながらミーハーだなぁ。

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