長久手町でひとりごと バックナンバーvol.12

こんにちは、PDR米澤です。

今回は弊社メルマガ(09年3月25日配信分)のワンコーナー「長久手町でひとりごと」バックナンバーを紹介させていただきます。 

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 □ コラム【長久手町でひとりごと】
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  「蕎麦の自慢はお里が知れる」
 
これは信州に伝わる諺(ことわざ)です。かつて、農家にとって最も付加価値が高く、かつ現金化しやすい作物は米でした。ただ当然のことながら、土壌や地形、気候の問題で米作が不可能な地域もありました。そこでそのような地域では、農家は米以外の作物を生産する必要がありました。何とかして年貢を納めるように代官から厳しい取り立てがありましたし、なにより農家自身が食べていかなければならなかったからです。
 
お米の代替にヒエやアワ、麦などを代替生産できればまだましで、それらの作物すら育たない場合はほとんど最後の選択肢として、痩せた寒冷な土地柄でも育ちやすい蕎麦が栽培種として選ばれました。それゆえ、農業が生活の根底にあった時代には、地元の特産が蕎麦であることを自慢すると故郷が貧しい土地であることが明ら かになってしまう、ということを冒頭の諺は表現しています。現代でこそ良い意味でローカロリー食品として紹介される蕎麦ですが、時代を遡ると、必ずしもそれは長所ではなかったわけです。
 
ちなみに私は初めて一緒に蕎麦屋に行く女性には、かなりの確率で上述のエピソードを話します。ただし、かつては「貴方って物知りね。うっふん。」と好意的な反応を示す女性が多かったのですが、最近はそれほどではありません。これも時代の変化でしょうか…。 
(商品企画 神戸)
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私も蕎麦が好きで比較的頻繁に蕎麦屋に通います。 蕎麦が好きな理由としましては単純に味が好きという事は勿論ですが、味の良し悪しがわかりづらい事も私が蕎麦を好きな理由です。天邪鬼でひねくれ者の父の影響か、私は小さな頃から、価値や良さが分かり易いものより、わかりづらいもの、曖昧なものに興味がありました。数字では表せない部分になぜか惹かれるのです。蕎麦そのものは比較的味が薄く違いがわかりづらいものですが、だからこそ、そこに違いを見出す事が面白いと思います。個人的には白く透き通った更科蕎麦を鰹だしの効いたつゆにサラっとつけて食べるのが好きですが、皆さんはいかがでしょうか?