大人げない大人

 大人げない大人になれこんにちは、PDR米澤です。

今回も、私の独断と偏見に基づいたおススメ書籍を紹介させていただきます。

 

今回ご紹介させていただくのは成毛眞氏の「大人げない大人になれ」という本です。成毛氏は元マイクロソフト日本支社の社長で、現在はインスパイアというコンサルティング会社を経営されています。成毛氏の事は正直なところ全く知りませんでしたが、たまにチェックしているホリエモンこと堀江貴文氏のブログで紹介されて面白そうだったので購入しました。

 

私がこの本で面白いと思ったのは、多くの自己啓発本と違い、人間の本能的な部分にフォーカスしている点です。話の聞き方、話し方はこうした方が良いという様なテクニックではなく、「好きなことを、好きなようにやれば、成果は最大で、ストレスはゼロになる」と、論理的にと言うより本能的になるほどと思わさせる主張が繰り返されます。

 

ただ、実際は「好きなことを、好きなようにやる」事は難しく、私も含め、多くの方はできていないのではないかと思います。それに反して「好きなことを、好きなようにやる」事ができ、結果的に成功している人の例として、成毛氏と親交の深いビル・ゲイツ氏や堀江貴文氏が取り上げられています。また、成毛氏本人も含め「世間を騒がす人はみんな大人げない」と成毛氏は主張しています。

 

大人げない一例として成毛氏は自身の仕事ぶりを例に挙げ、「今はゲームがやりたいからゲームをやる」「今はプラモデルが作りたいからプラモデルを作る」といった、とても「大人」だとは思えない行為をしています。まるで「子供」です。しかし、成毛氏は成果をしっかり出している。時間の使い方もアポイントメント以外は今やりたい事を最大限やって、それが終わったらその次にやりたい事を最大限やるそうです。これも、見方によっては「子供」にしか思えません。

 

ただ、会社内外問わず周りで楽しそうに仕事をしている人を見ると、どちらかと言うと成毛氏の様に「大人げない大人」が多い気がします。そう思うと私は自分が「大人」ぶって、難しく考えているだけの様な気がしてきました。子供の頃、通勤中だるそうにしているサラリーマンを見て「あんな大人にはなりたくないな」と思っていましたが、自分がそんな「大人」になっているところがあるので、時には「子供」に戻って単純に行動してみようと思います。