「詐欺の話」

コミニュケーションセンターの芳野です。

先月、「振り込め詐欺」の名称が「母さん助けて詐欺」
に変更になったというニュースがありました。

最初は「なんて安直な!」と思いましたが、この手の詐欺の名称が
「オレオレ詐欺」→「振り込め詐欺」→「母さん助けて詐欺」と変わってきて
だんだん名称だけでどんな詐欺かわかるようになった感じがあります。
スマートでカッコイイ名称もいいですが、分かりやすさを考えると
「母さん助けて詐欺」は分かりやすくて、個人的にはいいかなと思えてきました。
(名称自体は公募されたものだそうです。)

 

自分の周りでは幸い被害を受けた方はいませんが、年々詐欺は巧妙化しているそうです。
自分の知っている事例を一つ。

 

警察(を名乗る人)から「息子の○○さんが交通事故を起こした」と電話。すぐにでも保釈金(or慰謝料)を払う必要がある。

そんなまさか、と一旦電話を切って息子に電話をかける。

繋がらない。どうしよう。急がないと!

警察(を名乗る人)にかけ直してお金を振り込んでしまう。

 

というパターン。文章にするとこれくらいですが、実際に「急ぎで」「すぐに」「間に合わなくなる」と言われると、パニックになってしまい冷静な判断ができなくなります。しかも息子には電話が通じない。話せない。

 

巧妙なのは息子の名前をはっきり言っている点と電話をかけ直しても息子本人と話せなくしている点。もちろん実際にこのとき息子は事故を起こしているのではなく、「取引先とゴルフに行っていた。山の中なので携帯は圏外になっていたため通じなかった。」だけ。
ここまで調べたうえで詐欺の電話をかけているのです。こんなことまで調べられてしまうなんて…。

この手口を考える事も個人の状況が調べられてしまう事もとても怖いです。

 

「私は絶対に引っかかるわけがない」と思っている人こそ引っかかってしまうそうなので、
いつ自分にかかってきてもおかしくない、と思って話を聞くなり対策なりしていきたいと思います。