山岳部竹内です

ピーディーアールの山岳部、竹内がお届けします。

 

山の先輩の話。

 

私には3歳年上の山の先輩がいます。

この方は名古屋の山岳会に所属しており、本気山男です。

先輩は、冬の槍ヶ岳北釜尾根という、日本屈指の難コースにチャレンジしたりしています。

 

昨年夏に北アルプスに言った時の事。新しいザックを見せてくれました。

何でも韓国に行った友達が安かったからといって、韓国登山ブランドのザックを土産に買ってきてくれたそうです。

以前、私も中国で突然荷物が増え、急遽現地でザックを購入した事がありますが、作りが雑で、本気の登山に使用すると所々縫い目が破れてきたりしたことがあったので、海外物には信用をおいていませんでした。

先輩のザックはさすが山岳用ザックで、その点では安心できる物でした。

 

しばらく歩いていると雲行きが怪しくなり、雨が降り出しました。

レインコートを着用します。

ザックも濡れてしまうので、レインカバーを掛けます。

昔のザックはレインカバーを別途購入する必要がありましたが、現在はたいていザックの底の部分にレインカバーが収納されています。

 

先輩は友達からもらう時に「レインカバー付きだから」と言われたそうで、躊躇なくレインカバーを出しています。

実際にザックにカバーをかぶせると、黒いレインカバーの中央に金色のハングル文字で何かが大きく書かれています。

先輩は恥ずかしくなり、何とか裏側を表にし装着を試みますがダメです。

しかたなくそのまま装着して山行を続けた訳ですが、後ろから見ていると大きな「位牌」を背負っているようで、なんともおかしくて、先輩の後姿を見るたびに笑っていました。

 

文化の違いでしょうか?日本にも登山メーカーはたくさんあります。

アライ、モンベル、プロモンテなどなど・・・しかし、全て表記は英語です。

しかし、韓国のそのメーカーはあえてハングル文字で何かを書く。そこまでのポリシーがあるのは逆に素敵かもしれません。

日本語を使い何かを訴える。大切なことかもしれませんね。

 

しかし、思い出されるのは暴走族が昔来ていた特攻服。

背中に大きく日本語で何かが書かれていました・・私の中ではやはりイメージが悪過ぎます・・・。