AIによる芸術

 本日はシステムの長谷川がネットでの話題をお届けします。

 

以前、AI(人工知能)が世界最強の囲碁棋士に完全勝利したというニュースはご存知の方も多いかもしれませんが、今回はAIが芸術の世界まで入ってきているという話題です。

 

17世紀のオランダの画家、レンブラントをご存知でしょうか?
「光と影の魔術師」とも呼ばれる、バロック期を代表する画家の1人です。
このレンブラントの新作に、AIが挑戦しました。
模写ではなく、米Microsoft、オランダのデルフト工科大学などの共同プロジェクトが、レンブラントの特長を完全につかんだうえで「新作」に挑戦したのです。

 

まず、レンブラントの全346作品を3Dスキャンし、絵の具の凸凹や色使い、レイアウトの特長などをAIに学習させました。
次に、絵画の主題や構図、服装の特徴、性別・年齢などを分析し、レンブラントらしい作品の主題として男性の肖像画を選び、顔の各パーツの比率や服なども数値化しました。
最後に、3Dプリンタを使用して、油絵の具を塗り重ねによる隆起までを再現したデータを作成したのです。

 

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インターネットでその作品を見たのですが、私には、レンブラントの1作品だと言われても全くわからないレベルでした。

 

今までもAIの学習能力はすごいと思っていましたが、芸術はさすがに感性やセンスの世界だから別領域だと思っていました。しかし、今回の作品を見て、芸術の領域にまでAIが入れるということに驚きました。

 

人工知能が人類の知能を上回るのは2045年と言われています。「2045年問題」が現実味を帯びてきたなと思うニュースでした。