タガ外れちゃった母

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こんにちは、本日のブログは歯ブラシ担当の櫻井がお送りします。
最近ちょっとギモンなのですが、“子育てが終わった母”という生き物は総じて変なのでしょうか。
うちの母が特別変なのでしょうか。もう変すぎてツッコむ事もできないんです…。

 

私の母は48才にして子育てが完全に終わりました。
私も妹も実家を出たので、もう経済的にも家事的にもいっさいの面倒はかかりません。
それをきっかけに、(もともと変な人だったのですが)母のタガが外れてしまいました。
ひどい点を挙げればキリがないのですが、紙面の都合でお菓子ネタだけ…。

 

このまえ実家に帰った時の事です。
夕飯時、母が「ビュッフェに行こう!野菜いっぱいの健康ビュッフェがあるんだよ♪」とテンション高く提案してくれました。
そこで両親と私の三人で車で出発したのですが、後部座席の母は一人で煎餅の袋を抱えて、ずっとバリバリ食べているんです。
・・・お母さん、今まさにビュッフェに向かっているのに、なぜ煎餅を食べる??
せっかく健康ビュッフェに行くのに、直前にお菓子を食べちゃったらイミないんじゃ…。

 

さて翌日。
母は仕事と趣味で一日中出歩いていて、父と私は散歩やガーデニングなど呑気な一日を過ごしていました。
夜は二人で餃子を作ったのですが、ちょうど食べ終わった頃に母が帰ってきました。
 母 「お腹すいたー!」
 私 「餃子あるよ」
 母 「えぇっ、ズルイ!!」
 父 「だからアンタの分もあるって」
父はさっそく台所に立ち、母の分の餃子を焼き始めます。
母は「早くしてよー、お腹すいたよー」と言いながらクッキーを食べ始めました。
だから、なんでアナタは食事の前にお菓子を食べるの?
目の前でアナタの餃子を焼いてくれている旦那さまに失礼ではないかね。

 

さてまた翌日。
父は会社の食事会があったので、母と私は居酒屋で夕飯を済ませました。
それから温泉に行く事にしたのですが、「いったん家に帰って歯磨きをしてから行けば、温泉から帰ってきてソッコー寝れる」と母が名案を出します。
私達はわざわざいったん家に帰り、歯磨きをして、パジャマも持参して、準備バッチリで温泉に行きました。
温泉で身も心もふにゃふにゃになってすっかり眠くなった私達は「行く前に歯磨きをしたのは正解だ」「このままベッドに直行できるなんて最高だ」と言い合いながら帰ってきました。

 

さて家に着くなり、母はおもむろにポテトチップスの袋を破ると、バリバリバリッと三口ほど頬張ったんです。
えぇ―――っ?!なんで?なんでっ?!今さっき「歯磨きして行ってよかったね」とあんなに言っていたのに!
ポテチを三口食べた母は、開けっぱなしのポテチの袋を抱えたまま、上着も脱がず(上着の下はパジャマ)、ごろんとリビングに横になってぐーぐー眠り込んでしまいました。この間わずか1分。
この時の私の驚きといったら! 開いた口が塞がらないとはこの事です。さっきまでの会話は何だったんだ。

 

帰って来た父に「お母さんが不思議すぎる」と相談すると、「俺はアレと二人で暮らしているんだぞ」と暗い顔で返されました。
彼女に慣れた父曰く、「人間ではなく、動物だと思って接した方が良い」そうです…。
もっとも母にも言い分はあって、「コレが私の真の姿だ!今までは母親役として抑圧されていたから好き勝手にお菓子が食べられなかっただけだ!」
そうですが…抑圧がなくなっても、お菓子は好き勝手に食べない方が良いように思います。