羽生くん!羽生くん!!羽生くん!!!

羽生くんおめでとう~~❤❤❤

こんにちは、本日のブログは歯ブラシ担当の櫻井がお送りします。
昨年末のブログにも書きましたが、私は羽生結弦くんが大好きです。
ソチ五輪中は大フィーバーでした。

 

史上初の100点台をたたきだしたショートプログラム。
転倒はあったものの高難度のプログラムゆえに首位をキープしたフリー。
そんな五輪も良かったですが、私にとって最も印象深い滑りは、2012年3月の世界選手権のフリーです。
胸がぎゅう~~っと苦しくなりました。

 

2012年3月世界選手権、羽生くんはショートプログラム7位で発進します。
誰もメダルの期待なんてしてません。
「これからが楽しみな新星」くらいにしか思っていません。

 

ところが彼のフリーは・・・素晴らしかったんです。
高く安定したジャンプ、力強いステップ、女子のようにしなやかなスピン。
しかし驚かされたのは技術だけではありません。
表現力・・・でさえありません。
気迫です。

 

スタートから完璧に舞っていたのですが、後半、彼は何でもないところで転びます。
ジャンプ転倒ではなく、ヘトヘトになって足がもつれての転倒でした。
既に会場全体が彼に惹きこまれていたために、そこで沸き上がったのは大きな拍手。
「がんばれ、みんな味方だ!」と。

 

羽生くんはすぐに立ちあがって滑り出し、その直後に連続ジャンプを華麗にきめます。
強い子だ、転倒してもまったく心が折れない。
・・・と思って観ていたのですが、途中で考えが変わりました。
「この子、転んだ事に気づいてないんじゃないかな?」
何かが憑いているように見えます。

 

目がイッちゃってるんです。全力などとっくに超えています。
一体、アナタは何をそこまで・・・・・・?
世界最高峰の選手でも、金メダルがかかった演技でも、ここまでの気迫を感じる事は稀です。
羽生くん、アナタはその細い肩に、一体なにを背負っているの?

 

この後、彼が仙台の子だと知りました。
あの大地震は彼の生活にも練習にも影を落とし、スケートを続ける事さえ難しかった事。
全国のリンクをまわって、ショーに出演する事で練習の代わりにしていた事。
その間にとてもたくさんの人に助けられた事。
「スケートができるのは、本当にありがたい事なんです」
・・・そうか、アナタはそんなに大きなものを背負っていたのか。
そんなに大きなものに支えられていたのか。

 

2012年3月の世界選手権を観た時、羽生君のそんな背景は知りませんでした。
それでも、涙が止まりませんでした。
そーゆー演技は存在するんです。背景を知らない人にも、何かを訴えてくる演技が。

 

今でも、この時の演技を観ると涙が流れます。
五輪の滑りの方が高レベルだけど、この時にはこの時にしか出来ない滑りがあったんです。

 

インターネットで動画検索すれば出てくるので、よかったら観てみてください。