「最初は人が習慣を作り、それから習慣が人を作る」

こんにちは。本日のブログは入社2年目の櫻井がお送りいたします。

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「最初は人が習慣を作り、それから習慣が人を作る」ドライデン(イギリスの詩人)

 

この格言を信じて懸命に作った習慣、今日の私を作っている習慣、そして私が唯一誇れる習慣、それは…『ジム通い』です!
今年初め、ひどい冷え性で人生が嫌になった私はジムに通い始めました。もともと運動の習慣がなかったため何度もくじけそうになりましたが、この格言を念仏のように唱えながら雨の日も雪の日も通い続けました。そんなジムも半年続いているので、そろそろ「習慣」と言ってもいいかな、と思っています。今は気候が暖かいので冷え性が改善されたかどうかはわかりませんが、ひどかった肩凝りはだいぶ良くなっています。

 

【陸の部】
ランニング、ダンス、筋トレなど、どれも楽しいです。汗をかきながら何を考えているのかというと…だいたい仕事の事です。セールの企画を立てたり、今日取ったデータの意味を考えたり、面倒くさい業務やその改善方法を考えたりしています。実際に仕事を実行するのは会社でなければできませんが、アイデアはジムの方がずっとよく浮かびます。何か思いついたらメモを取るか、携帯電話から会社のパソコンに送るかして、翌日会社で取り組みます。たとえば歯ブラシのセール紙面をご覧になったら、ネタは櫻井がジムで閃いたと思っていただいて、まず間違いありません(私は歯ブラシを担当しています)。しかし南米の激しいダンスを踊りながら、脳内には歯ブラシがグルグルしている鏡の中の自分と目が合うと…なんとなく妙な気分になります。頭と体が分裂して、それぞれ全然違う事に力を尽くしているかんじかしら。

 

【水の部】20120718_water.JPG
水泳は、陸の部とはまるで逆です。楽しいか?―と聞かれると答えられません。つまらなくはないけど楽しくもないんです。泳いでいる時は何も感じません。頭は空っぽで、ただゆっくり水をかいて前に進みます。揺らめく水中の景色に変化はありません。空気がポコポコと音をたてる他は、本当に静かです。私は速くは泳げませんが長くは泳げます。10代の頃は2km、今でも1km程度は足をつかずに泳ぎ続けることができます。その1kmの間、私を構成している分子がバラバラになって溶けていくようです。普段はP.D.R.社員だったり、誰かの娘だったり、誰かの恋人だったり、誰かの友人だったりする櫻井晴佳が分解されて消滅します。この瞬間は誰でもない。どこにも属していない。楽しいわけではないけど、癖になる感覚です。
しかし、そんな私を見守る監視員のお兄ちゃんは思うでしょう。「いやいや、アナタはセントラルジムに所属している大事な顧客、櫻井様」(苦笑)。

 

「最初は人が習慣を作り…」の頃は自分に鞭打って週5でジムに通い、1時間以上みっちりワークアウトしていました。「それから習慣が人を作る」の段階に入れたなぁと思う昨今は、気が向いた時に・気が向いた事を・気が向いた量だけしています。だいたい…週3~4で20分程度でしょうか。以前は気合いでジムに通っていましたが、今はただの惰性です。ラクです。
運動するようになったのはイイことですが、それ以上に、「最初は人が習慣を作り、それから習慣が人を作る」という公式を体感できたのが、よかった気がします。他の事にも応用すれば、なりたい自分になれます!―と言うのは簡単ですが、実行するのは本当に本当に大変でした。正直なところ、「こうやってなりたい自分に変身するんだ!」という前向きな発見よりも「人が変わるのは簡単じゃないょ」というシニカルな気持ちの方が強いです。この公式を他にも応用して、更なる変身をする気は…ありません(苦笑)。