お袋の味

コミュニケーションセンターの神戸です。5月13日は母の日なので、お袋の味についての小話を。

 

名古屋といえば味噌の町。そして味噌と言えば八丁味噌。
ちなみに八丁味噌の名前は、愛知県にある岡崎城から八町(約900メートル)離れた村で製造されたことに由来するとのこと。

 

尾張で生まれて育った両親を中心に、至極当然何も疑うことなく赤だしをすすってきた我が一家ですが、昨年「白味噌か、合わせ味噌のほうが美味しいよね‥」と私が呟いたのをきっかけに、今ではすっかり合わせ味噌派になってしまいました。そして間違いなく合わせに変えてから、食卓での味噌汁の人気が上昇しています。どうも皆赤だしは毎日飲むには塩辛い、と薄々気づいてはいたけれど、習慣は恐るべしというべきか、八丁味噌を愛する愛知県民としての微妙な義務感が本音に蓋をしたと言うべきか、言い出せなかったようで…。

 

味噌汁は変わらぬ母の味といいます。我が家ではいともあっけなくモデルチェンジに成功してしまいましたが、果たして私が将来母亡きあとに思い出す味は、赤だしなのか、合わせの味噌汁なのか。毎日飲むには辛くとも八丁味噌をこよなく愛する身としては、せめて思い出の中だけは赤味噌でお願いしたいと思います。