文化の違い?

DSC01144.JPGこんにちは、PDR米澤です。

今回は、いつも疑問に思う事について書きたいと思います。

 

私がいつも疑問に思う事は、日本国内で写真が撮れる美術展、展示が少ない事です。多くの場合、日本国内の美術館やギャラリーでは、作品の保護、著作権保護を理由に写真撮影は禁止されています。それに対し、海外の美術館等はフラッシュ禁止等はあるものの撮影OKなところが多いです。例えば、モナリザやミロのヴィーナス等の有名な展示物が多数保管されている、ルーブル美術館では一部の展示品を除いて、基本的に写真撮影はフリーです。

 

先日、観に行ったDavid Byrneというミュージシャン/アーティストの展示(上写真)では珍しく、撮影フリーで驚きました。著作権が切れていない展示(著作権が切れた展示物は撮影フリーな場合もある)だったにもかかわらず、作家の意向で解放されていたのです。

 

個人的には、撮影や模写はできる限りフリーであると、よりアートが親しみやすくて良いと思いますが、問題もあります。写真を撮る事がメインになって、展示会が撮影会になってしまったり、撮った写真を悪用(例:スキャンして転売)されたりする可能性もあります。観る側のモラル次第なのです。

 

それなら、禁止にしてしまった方が良いというのが日本の文化。個人のモラルに委ねようというのが欧米の文化。これはアートだけに限らず、他の事にも当てはまる気がしますが、アートについては、もう少し寛容な場所が増えても良いように思います。