ミッション パッション ハイテンション

800px-Flag_of_the_Red_Cross_svg_2.pngこんにちは、PDR米澤です。

今回は、急用で参加できなくなった弊社代表の仲谷の代理として先日出席させていただいた、全国赤十字大会について書きたいと思います。

 

恥ずかしながら、そもそも、赤十字がどういう組織かも、赤十字大会の存在も知らなかったので、どういう会なのか出席するまでわかりませんでした。ただ、日本赤十字社名誉総裁の皇后様、名誉副総裁の秋篠宮妃紀子様、常陸宮妃華子様、高円宮妃久子様がご出席されると聞き、とにかく凄いところなんだなという事だけは理解できました。

 

当日、明治神宮会館で行われた大会には全国から約2,000人が集まり、日本赤十字社の活動(紛争・災害地での傷害者への救護活動、献血キャンペーン、青少年への啓蒙活動etc)などが紹介された後、医療やボランティア活動に功績のあった個人、団体に皇后さまから有功賞が授与されました。会場は温かい拍手や笑顔が溢れ、和やかな雰囲気で午前の部が終わりました。

 

それから、昼食を挟んで、午後は宝塚歌劇団の水夏希さん(雪組男役)、愛原実花さん(雪組娘役)、植田紳爾さん(脚本家)、吉田優子さん(作曲家)に加え、宝塚にも詳しい明治大学の斎藤孝教授(教育学者)によるトークショーが行われました。この方々は、赤十字創始者のアンリ・デュナン氏(第1回ノーベル平和賞の受賞者でもある)の生き様を描いた「ソルフェリーノの夜明け―アンリ・デュナンの生涯―」を宝塚歌劇団で以前公演していた関係で集まった様ですが、アンリ・デュナン氏の事も全く知らなかったので、その繋がりが最初はよくわかりませんでした。

 

アンリ・デュナンはアルジェリアで事業を行っていたスイスの実業家で、事業に必要な水利権を得るため、イタリア統一戦争に参戦中のナポレオン三世に直訴する事を思いつき戦地の北イタリアに向かったそうです。そこで次々と死んでゆく負傷兵の悲惨な姿に衝撃を受け、デュナンは野戦病院を手伝うが、フランス軍が病院を支配。オーストリア兵士は敵とみなされ治療を受けられない。デュナンは負傷兵を脱出させるため、血で十字架を描いた白旗を掲げながら幌馬車隊を率いて戦場を横切っていく…その時、デュナンが血で描いた十字架が赤十字のマークになっている。という話を聞いて、赤十字の由来と、トークショーのメンバーの意味がわかりました。

 

トークショーの最後に斎藤教授が「周りに影響を与えるデュナンのミッション、パッション、ハイテンションは赤十字にも宝塚にも共通するもの。ミッション、パッション、ハイテンションな人に感化されて周りの行動も変わっていく」と仰っていて、何となくわかった様な気がしました。また、宝塚の公演も全く観た事がありませんでしたが、「日本でこんなに真面目な人達はいない。彼女達の公演を観ると身が引き締まる」と斎藤教授が仰っていた様に、彼女達の演技や歌に対するミッション、パッション、ハイテンションを肌で感じて、公演も一度観てみたいと思いました。

 

初めて知った事や触れたものばかりで、色々な刺激を受けたので、大会に出席できて本当に良かったです。また、代表が急用で行けなくなって、自分に出番が回ってこないかなあ…