2015年8月Vol.37

こんにちは、サクライです。今年はどんな夏でしたか? 私は久しぶりに家族そろって旅行に行きました(父50才、母50才、妹24才、私28才)。昔はよく家族で旅行に行きましたが、大人になってからはなかなか…4人みんな働いているので、全員の予定を合わせるのは簡単ではありません。
でも、やっぱり家族で過ごすのは楽しいですね。
子どもの頃に両親と遊ぶのも楽しかったけど、大人になってから両親と遊ぶのは、また一味違う面白さがあります。

 

ところで、「大人になる」ってどーいう事でしょう?「成人する」は年齢の基準がありますが、「大人になる」はまた別です。働いたら大人? 感情に振り回されなくなったら大人?

 

世間には大人の条件がたくさんありますが、私が一番しっくりきた基準は、三島由紀夫の「不道徳教育講座」というブラックユーモア溢れる本の中にありました。
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「大人はウソつきだ」とハイ・ティーンは絶叫します。かれらは他人の不潔さをゆるすことができないのだ。ところで、私の経験だと、十代の時代ほど自分に対してウソをついている時代はない。自信がないくせに強がるのも一種のウソであり、好きなくせにキライなふりをするのも一種のウソである。そこへゆくと大人は、自分に対してウソをつくことがだんだん少なくなって……
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なるほど!! 私も昔は、自分に対してウソをついていました。「今の自分を受け入れられない」と言い換えてもいいかもしれません。たとえば外見…私は髪の量が多くて癖っ毛なので、髪を伸ばすと大変な事になります。それでもサラサラロングヘアーに憧れて、頻繁に縮毛矯正をかけていました。そのためにバイトを始めたのですが、そんな事は誰にも知られたくなくて、誰にも言わずにお給料をつぎこんでいました。
たとえば中身…私は大勢でワイワイ騒ぐのが苦手で、一人ひっそりと本を読むのが好きでした。それでも「暗いヤツ」と思われるのが嫌で、無理して友達を作ったり、無理して騒いだりもしていました。大勢で行ったディズニーランドは辛かったなぁ。

 

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しかし大人になると、自分が自分である事に諦めがつきます。癖っ毛にも諦めがつくし、暗い性格にも諦めがつきます。これは大変ラクです。今の私はサルのような短髪で、毎日ひっそりと本を読んで生きています。ディズニーランドも気楽な相手としか行きません。「若い頃に比べて生きやすくなった」としみじみ思います。

 

この夏、私は28才になりました。30代に突入したら、また新しい変化があるのかな♪楽しみです。