2023年1月Vol.118 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。


もう1月も終わりますが、今年最初の小噺なので挨拶させてください。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

我が家は私も夫も実家が遠いため、例年の年末年始は休暇に入ると同時に大移動を開始するのですが、今回は初めて帰省せずに自宅でゆっくり過ごしました。初めて自分でおせちやお雑煮を用意して、近所の神社に元旦に初詣に行って・・・と、これはこれで楽しかったのですが、年末年始の楽しみの1つが「ゴミ収集車のお兄さん」でした。

私は子供の頃から、ゴミ収集車のお兄さん達が好きです。車からヒョイと飛び降りて、重いゴミ袋を軽々と持ち上げて収集車に放り込んでいく姿もカッコいいし、2~3人体制で移動しながらスピーディーにゴミを回収していく、運転係とゴミ収集係の連携プレーも素晴らしいし、町を守っているのは同じなのに、パトカーや救急車に比べて謙虚な様子も好ましいです(パトカーや救急車に謙虚な様子が無いのは、仕事の性質上あたり前ではありますが)。さて、こういったお兄さん達、年末のゴミ収集最終日はいつにも増して忙しい事でしょう。
全国一斉断捨離・・・は言い過ぎにしても、日本の文化として大掃除が根付いていることは確かです。
私自身は「ドラックストアに重曹を買いに行ったけど無かった」という理由で大掃除はしませんでしたが、それでも軽く整理整頓はしています。私の地域のゴミ収集最終日の朝に近所を散歩すると、町中に普段の何倍ものゴミが溢れていました。私のアパートのゴミストッカー(アパート住民専用の大きなゴミ箱)も、普段は三分の一くらい空きがあるのに、その日は満タンで蓋が閉まらなくなっています。
新年を迎える前に町をキレイにしてくれるゴミ収集員の方々に感謝する一方、日頃の車両数と人員ではどうしたって足りないのでは、と心配にもなります。きっと相当な激務です。
そして、年が明けて最初のゴミ収集日も、人が集まって飲み食いするお正月の後ですから、やはりゴミは多いことでしょう。ゴミを出す側の我々は、できるだけ周辺日にこまめに出すとか、正しく分別するなどの配慮が必要であるとともに、ゴミ収集員の方々を応援する文化があってもいいのにな、と思います。
箱根駅伝のように道端で旗を振ったり、ありがとう~と声をかけたり、お菓子やドリンクといった補給食を渡すなど。
年末年始のゴミ収集日、私もさすがに恥ずかしくて旗は振れなかったし、食べ物を渡しても警戒されるかな、と思ってお餅も渡せませんでしたが、「ありがとう」と「あけましておめでとう」は直接言えたし、町をまわる彼らをベランダから眺めてひそかに応援する事もできて、楽しいお正月でした。
ごみ収集員の方々には今後も感謝するとともに、少しでもゴミを減らす工夫もしたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。