2021年1月Vol.96 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
※スタッフの名前はニックネームで記載しています。

こんにちは、サクです。2021年も早くも1ヶ月が経とうとしていますね。今月は、「今年の目標について」ではなく「今年の目標にしなくて済んだことについて」書きたいと思います。

2020年の年明け、私と夫は岩手に旅行に行きました。夫がわんこそばに挑戦したいと言うからです。私も蕎麦は好きだし、でもわんこそばは未経験だし、赤ちゃんが生まれたらしばらく岩手まで出向くのは難しかろう(当時、私は妊娠7ヶ月でした)、では今のうちに食べにいこうじゃないか―ということで、わんこそばを求めて岩手まで足をのばしたのです。

我々が暖簾をくぐったのは「東屋」さん、明治40年創業という老舗のお蕎麦屋さんです。観光客もたくさん来るようで、100杯達成したら記念手形がもらえます。

私も夫も「気持ちよい範囲で、美味しく食べたらいいじゃない」なんて優雅なタイプではありません。やるからには勝ちたい(誰に?)。美味しく食べるより、耳や鼻から蕎麦が飛び出してきたって1杯でも多く食べたい。

ましてや100杯で手形がもらえるなら、なんとしても100杯は食べたい。我々は、昼飯を抜いてお腹を空っぽにして、準備万端にして挑みました。

初めて食べたわんこそば、一口食べてみたら、あらまぁ意外と美味しい! 意外と、なんて失礼なようですが、提供側はスピードが必要だし、お客側は量を目指しているので、普通に食べる蕎麦に比べれば味は落ちるのかな、と思っていたのです。しかしそんな事はありませんでした。蕎麦は茹でたてで温かく、のど越しツルリと気持ちよく、鼻にツンと風味が抜けます。給士さんが蕎麦をお椀に入れてくれるときの「じゃんじゃん♪」という掛け声も愉快です。じゃんじゃんに合わせて、私はリズミカルに杯を空けていきました。

・・・しかし美味しかったのは40杯まで。40杯を越えたとたんガクンとペースが落ちました。わんこそば1杯あたりの蕎麦の量は店によって違うのですが、東屋さんの場合は15杯=普通の蕎麦1杯、だそうです。つまり40杯なら、普通の蕎麦2.6杯を食べた計算になります、この時、苦しくなって顔を上げると、夫は既に70杯を超えていました。彼が手形をもらうのは必至です。彼が手形をもらって、私がもらえなければ、きっと私は2020年の間中ウジウジ言い訳を並べるでしょう。「あの時は妊娠7ヶ月で、胃が子宮に圧迫されていたからなぁー。そうでなければもっと食べられたけどさぁー」などと。

そして子供が1才を越えたら「リベンジわんこそば」に行くでしょう。私は(こと食べ物に関しては)しつこいのです。しかし、さしあたって今この瞬間、ものすごく苦しい。蕎麦はツルリと入っていく分、ツルリと簡単に出てきそうになります。のどをせり上がってくる蕎麦を懸命に飲み込みながら、私は思いました。

「わんこそばは美味しいが、1年後にリベンジはしたくない。次は普通の蕎麦をゆっくり食べたい。そのためにも、今日100杯食べなければ!!!」リベンジしたくない一心で私は杯を重ねました。ここまでくると、もう美味しくはありません。風味もへったくれもありません。「あと1杯」をエンドレスに続けるだけです。

血走った目で私は100杯をたいらげ、ヒクヒクした笑みを浮かべて記念手形を夫共々もらいました。

あぁ、これで来年の目標を「リベンジわんこそば」にしなくて済む・・・と心底ホッとしました。

年明け一発目から、「今年の目標にしなくて済んだこと」というマヌケな話題ですみません。

毎度くだらない小噺ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は新型コロナウイルスが落ち着いて、また気軽に岩手に遊びに行ける日常が戻りますよう、願うばかりです。

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