念願のオーストラリアへ

こんにちは、コミュニケーションセンターの張です。

皆さんゴールデンウィークはどこかお出かけしましたか?
今年は海外旅行より国内旅行が人気だったそうです。
国内にもたくさん素敵な観光地がありますよね。
私は、国内なら北陸新幹線に乗って金沢に行きたいです。

 

海外なら・・・行ってきました!念願のオーストラリアへ!
留学中の友人にガイドをお願いして、目指すはズバリ、あの世界遺産エアーズロック!

 

エアーズロックはオーストラリアのほぼ中央に位置する、高さ348mもある巨大な1枚岩です。
エアーズロックとはイギリスの探検家がつけた名前で、現地ではウルルと呼ばれています。
実は見えている部分はほんの一部で、地下に数キロも残りが埋まっているそうです!
平原が続く広大な土地に忽然と現れる岩の姿は、なんとも神秘的でした。
サンライズ(夕陽)の頃は、光の当たる角度によって岩の色も空の色も変わり、言葉も出ないほど美しい景色でした。
ずっと眺めていても飽きません。

 

       

 

せっかく来たからには、と、登る気満々だったのですが、残念ながら、風が強すぎて登ることはできませんでした。
そんな時ガイトさんからこんな話が…

 

原住民のアボリジニにとって、ウルルはとても神聖な場所です。
見ず知らずの人に荒らさないでほしい!という気持ちはもちろん強く、観光客がむやみによじ登る姿を見るのはとてもつらいことです。
そのため、登山ゲートには、「登らないで!」と書かれたメッセージボードが置かれています。

 

なら、完全に禁止すればいいのでは?と聞いたところ、

 

完全に禁止にしないのは、アボリジニの人々の
「ウルルを聖地だと思い、自分の良心に基づいてその人自身で判断してほしい」という思いがあるからだそうです。

 

強制ではない呼びかけにどれくらいの効果があったと思いますか?

 

ガイドさんカウントでは、実に90%から20%までになったそうです。

人はルールや強制だけではなく、人から伝えられた思いでも動くんだな、と感動しました。

 

そしてウルルから戻った後で、いろんなことを知りました。
イギリスの植民地となってからのアボリジニたちの悲劇、先住権を認められたのはつい20年ほど前であること、ウルルを含む国立公園の収入の一部はアボリジニの貴重な収入源で、それが登山を完全禁止にできない理由の一部にもなっていること・・・
一方で、ウルルに登ることは、オーストラリア政府にもアボリジニにも公的に認められていることなのです。観光客として、登ってみたい気持ちももちろんあります。
今度ウルルに行ったら、そして気象条件が良かったら、私は登るのかな?登らないのかな?
・・・今はまだどちらにするとも答えが出ません。

 

そして、迷う余地なく登れなかった今回の私は、朝の5時からウルルの周りを歩くツアーに参加し、合計9.5kmを歩いてすっかり疲れ、帰りの飛行機でぐっすり寝たうえに、機内にお土産を全部置いてきてしまいました。
これも旅の醍醐味・・・?