2024年10月Vol.139 サクッと小噺 2024年11月15日
※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
≪息子の成長≫
先日4才の息子が保育園を転園しました。そのため、1才の娘と4才の息子が別々の保育園に通うことになり、私の送迎の負担は増したのですが、今回の転園にあたって息子の成長を感じることができました。
母親である私は、自分自身が働きやすい事を最優先にして保育園を選んでいました。つまり送迎がラクで、親の仕事に対して寛容な風土を持つ保育園です。その結果、子ども達は融通がききやすい小規模保育園に通っていました。子どもは10人で先生が3人という小さな保育園です。こういった小規模な保育園は0〜2才児クラス(実年齢なら3才まで)を対象としているケースが多いのですが、その保育園は、珍しく、小学生になる直前まで通える認可を取っていました。ただ、3才以降は集団での経験を望む両親が多いため、3才を過ぎた子どもが通った前例は無く私の都合だと息子をその保育園に通わせ続けたいのですが、本人の成長のためにはどうなのか?保育園の先生方とも相談して、ひとまず登園を続けて、本人の様子をみることにしました。
同世代の友達はいなくても、少人数保育なら先生との距離が近いぶん、親以外の大人と接する利点もあるだろう、と。しかし、今年度に入って2ヶ月たったところで、息子から「保育園に赤ちゃんしかいない」と苦情がでました。「外で遊ぶとき、僕は走れるけど皆はヨチヨチ歩くだけで競争にならない。部屋で遊ぶとき、僕は積み木で家や橋を作っているのに、赤ちゃんは壊すばかり。つまらない」と。保育園の先生に様子を聞くと、「私達も頑張っていますが、4才と0~2才では遊び方が違いすぎる。息子さんが不憫です」との事。そういった話を聞いて、今の保育園を続けるのは限界かな、と私も考えを改めました。
息子に「4才のお友達がいる保育園を探そうか」と声をかけたら、「探す!赤ちゃんじゃなくて子どもがいる保育園に行きたい」との返事だったので、一緒に市役所へ問い合わせて保育園の空きを調べたり、候補の園に見学に行ったり、実際に園まで出向いてこの距離を毎朝移動できるか等を検討しました。そして晴れて9月から転園できたのですが、今回の一件で印象的だったのは、息子の初めての苦情であり要望です。
たとえば今まで、息子の食事に豚カレーを出したら「海老カレーがいい」と泣かれる事もありましたが、これは苦情というよりワガママです。息子のパンツを買いに子供用品店に行ったら「パンツ諦めるからオモチャ買って」と言われる事もありましたが、これも要望というよりワガママです。しかし、今回の「赤ちゃんしかいなくてつまらない」はれっきとした苦情だし、「同い年の子供がいる保育園に行きたい」はれっきとした要望です。そのことに彼の成長を感じました。
下の子がようやく保育園に慣れたところで上の子が転園となり、いつまでもバタバタな我が家ですが、親子で力を合わせてやっていけたらと思います。転園して最初は楽しいばかりだった息子も、最近は集団ならではの悩みも出てきた様子で、これからそういった話を聞くのも楽しみです。