小説の世界 2018年12月04日

一日ごとに夜が長くなる時期ですね。
夜のお供には、テレビよりケータイより一冊の小説を選ぶ、
マスク担当の秋山です。

私が好きな作家さんは
村上春樹さん、川上弘美さん、沢木耕太郎さん、江國香織さん、
小川洋子さん、山田詠美さん・・・
ごくごく大衆的な好みです。

私は、好きな本に出会ったら、何度も何度も読み返します。
お気に入りの本は、カバーどころか表紙さえぼろぼろになって
とれかけていたりします。

1回目は、ストーリーが気になって、とにかくどんどん読み進めます。
2回目以降は、物語がどうなるのかわかっているので
もう焦る必要はありません。
背景や細部までじっくり味わって、伏線の張り方にうなったり、
ことばの美しさに感心したりします。

好きな作家さんの本を読んでいるとき、
私はその作品の世界の中にいます。
人には「映像が浮かぶ」という言葉で説明することが多いのですが、
映像が浮かぶだけではなく、音も匂いも手触りも感じる・・・
ような気がします。

本が変わるとストーリーはもちろん変わるわけですが、
作家さん毎に、その世界に流れる温度や湿度のようなものは
どこか一貫しています。

好きな本=居心地のいい場所なんです。
だから、何度読んでも飽きませんし、途中から読み始めたり、
途中でやめたりしてもいいのです。

残念ながら、こういう小説との付き合い方には
あまり共感してもらえないのですが、
ぬる燗(芋焼酎のお湯割りでも。)をチビチビやりながら
なじみの本を開く晩秋の夜は、なかなかオツなものですよ。

 

 

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