2018年3月Vol.69 ちょこっと小噺 2018年11月09日

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

 

こんにちは、紙コップ担当の趙航(ちょうこう)です。今月は、サクライの「サクッと小噺」の代わりに、私の「ちょこっと小噺」をお送りします。

 

私はサクライの小噺が大好きで、サクライから「代わりに小噺書いてごらん」と言われてとても緊張しています。「サクッと小噺」を楽しみにして封筒を開けた皆さま、私も頑張って書きましたので、どうか今回はこれで辛抱してください。来月はサクライの小噺になりますので、ご安心ください。

私は中国人で中国生まれです。大学から日本に留学するまではずっと中国で過ごしました。日本に来てからよく中華料理について聞かれるのですが、実は「中華料理」と言ってもいろんな地域のいろんな種類があります。「和食」と言っても地域によって特色があるのと同じです。

 

私の実家は中国東北地方にあり、小籠包やふかひれスープや北京ダックは食べたことがあります。でもエビチリや杏仁豆腐や天津飯は食べたことがありませんでした。旅行で北京を訪れた時に屋台で初めて杏仁豆腐を食べましたが、そのあと来日してから食べた日本の杏仁豆腐の方がずっと濃厚で好きな味でした。

 

そんな感じで、中華料理の知識は偏っている私ですが…これだけはお伝えしたいことがあります!
中国の東北地方の1億2000万人を代表して、いや、中国北部の5億2000万人を代表して言いたいです。

「餃子とラーメン」「餃子と白米」を一緒に食べるのは考えられません!

中国人の感覚では、お米と小麦粉は主食で、野菜や肉や魚はおかずです。餃子の場合だと、皮は主食、中の具はおかずです。主食とおかずが絶妙のバランスで融合していて、本当に天才的な発明なのです。この2つの要素(皮と具)だけで主食とおかずが十分完結しているので、そこにラーメンやお米が入る隙はありません。

実際に私は餃子だけで満足できるので、お米を口に入れるタイミングがよくわかりません。まるで、おしどり夫婦に無理やり三角関係を作ろうと割り込むような…心苦しい気持ちになります。餃子を食べた後に頑張ってお米を食べようとしても、お米の相手が誰もいないので今度はおかず探しに困ります。

どうしても餃子と何かを食べるなら、スープや他のおかずと(頑張って)一緒に食べて(あげて)もいいです。おかずが一品増えるのは構いませんが、主食が増えるのは考えられない、という感覚なのです。
「お米とスパゲッティ」が変な組み合わせ…という感覚に似ています。

餃子が大好きな私ですが、ちなみに一番おいしい食べ方はやはり熱湯でゆでた水餃子だと思います。日本人の友達に「焼き魚も煮魚も美味しいが、刺身が一番!」と言われて半信半疑だった私が、来日して初めてお寿司を食べて「これは魚の別世界だ!」と感動したのに匹敵すると思います。皆さまぜひ水餃子を試してみてください。焼き餃子が5個で限界の方なら、水餃子は10個いや15個はペロッといけます。水餃子を食べているうちは、他の料理がまったく欲しくなくなるはずですよ。

あぁ餃子の話になるとよだれが止まりません~今夜は餃子にしようかなぁ♪

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