大切な先生

みなさんこんにちは。
オーダーサービスの田中です。

 

朝晩涼しくなり、秋めいてきましたね。
私は最近のどがイガイガしています。
風邪をひかないように、うがい、手洗い一緒にがんばりましょう!

 

・・・と秋の話で始めたものの、今回のブログはお盆にあった話です。

 

今年のお盆も高山の実家に帰りました。
いつもはのんびり過ごすのですが、今回の帰省は少し緊張気味でした。
高校時代の部活の顧問と、バレー部同期数人との食事会が控えていたからです。
顧問のM先生と会うのは、卒業以来6年ぶり。

 

体育課の主任だったM先生は、クマみたいに大きな体といかつい顔、そして迫力たっぷりのオーラ。叱られた時の恐ろしさはまさに「教官室のラスボス」。バレーの指導が厳しかったのはもちろんのこと、教科に関わらずテストの成績が下がると教官室に呼び出され、30分もかけてこってり絞られました。
「女の子文字」のスコアを「こんなモノは記録にならん!全部書き直せ!」と破り捨てられたこともあります。
その怒鳴り声を思いだすと、今でも胃が「きゅ~っ」と締まります。

 

部活以外の時間は、遠くに顧問の姿を見つけるといつも全速力で逃げ出しました。THE・一目散。

 

そんなM先生との再会。何を話せばいいんだ・・・
こんなに怖くてたまらないのに、口から言葉が本当にでてくるのか・・・怖い・・・怖いよ~!

 

ついに店に着きました。なんということでしょう。M先生が先に席に着いていました。
だいぶ白髪が増えていましたが、あの雰囲気は間違いなくM先生。そして同期の姿は誰一人見えません。
私が1番のり。ラスボスといきなり一対一!あぁ、神様・・・

 

M先生「おぉ、咲~♪久しぶりやないか!」
おや、フランクな雰囲気。でも何がきっかけで火がつくかわからん。ここは慎重に。
田中「ご無沙汰しています。長い間連絡もせずすみません…(怖々)」
M先生「いいんやいいんや。元気でやっとるんか?他のやつらはどうや?」
田中「高山で就職している子もいますよ~私は名古屋で働いてます。」
M先生「おう、もう嫁にでも行ってるんかと思った(笑)」

 

…あれ、案外しゃべれるじゃん。

 

その後部活の同期も集まると、会話のネタは学生時代に移ります。
先生の口から聞く「昔の私たち」は新鮮でした。
M先生は昨日のことのように私達との思い出を話してくださいます。それも、とっても楽しそうに。
聞くと、私たちの世代を最後に顧問は引退したそうです。
教員生活最後の教え子ということで、ことさら思い入れを持ってくださったようです。

 

とっても怖い先生だったので、高校時代はできるだけ避けていましたが、当時もっと話しておけばよかったな、という後悔と、6年たってしまったけれど、私はいい先生に出会っていたんだ、と気付けた喜びを感じました。

 

「高山に帰ってきた時は声かけてくれ。また、おまえたちと話したい。」
先生が最後にかけてくださった一言は、本当に温かく胸に沁みました。

 

今の自分がいるのはたくさんの方のおかげ。先生も、その中の大切な一人。
いい先生に出会ってたんだぞ、高校生の私!
大切な先生だと気付いてよかったね、今の私。