有松絞りまつり

はじめまして、販売企画の駒田です。
先日、ずっと行きたいと思いつつなかなか機会が無かった「有松絞りまつり」へ行ってきました。有松絞りとは国の伝統工芸品にも指定されている布を染める技法のことで、特に木綿を藍で染めたものが代表的です。

有松地区は、名古屋駅から電車で約20分。
駅から少し歩くと旧東海道沿いの町並みが見えてきます。
風情のあるレトロな雰囲気にわくわくします。

私は着物や浴衣を見るのも着るのも大好きで、有松絞りの「職人技」と「偶然」で布に現れる絞り模様の美しさはいくら見ていても飽きません。特に有松絞りの「雪花絞り」と呼ばれる模様の浴衣に憧れています。
簡単に説明すると、折り畳んだ布の端だけを染めて模様を出す板絞りの一種で、雪の結晶もしくは華のような模様が特徴的な絞りです。シンプルな模様ですが、プリントではなく人の手で染めるものなので、色や柄の大きさ、滲み具合など、当然一つとして同じ物はありません。
唯一無二の柄というのも、絞りの魅力ですよね。

 

生産地のお祭りだけあって、普段目にする百貨店での品揃えとは比較にならないほど反物の種類が豊富でした。お手頃価格のハンカチや扇子、ストールといった小物も所狭しと並べてあります。
また職人さんの実演ブースではその細かい作業が生で見られ、作品展示はまさに眼福の一言。屋台も沢山出ていて、ぶらぶらするだけで本当に楽しいお祭りでした。お天気も良く日差しも眩しかったのですが、日傘もさせない程の盛況ぶりでした。

 

そんな中でも一番楽しかったのは絞りの体験コーナーです。ハンカチか手ぬぐいを選べるのですが、私は手ぬぐいを選びました。地元の職人さんとボランティアの大学生達に教わりながら、自分の手で絞るのですが、とても難しかったです!

基本が円の絞り柄なので、その中心点を決めて絞り用の器具に引っ掛けて引っ張ります。引っ張りながら布を畳み、出したい柄の大きさを想像しながら糸できつく縛っていきます。実際の体験の様子ではないですが、絞り作業はこんな感じです。↓

このきつく縛った部分には染料が入らないので、柄が出るわけですね。糸の縛り方によって様々な模様に出来ます。私は蜘蛛絞りと呼ばれる基本的な柄にしてみました。

染め終わった手ぬぐい糸をドキドキしながら解いていくと、自画自賛したくなる程ちゃんと模様が出ていました!

何でもない手ぬぐいなのですが、自分で絞ったとなると可愛さもひとしおです。

染めた手ぬぐいをひらひらと乾かしながら駅に向かうと、また職人さんの実演ブースの前を通りました。実際に絞りを自分でやってみると、その凄さをさらに実感。

「有松絞りまつり」は毎年6月頭頃に開催されています。
毎年遠方からも沢山の方が参加されているそうで、名古屋からのアクセスも良いので、ご興味のある方は是非来年足を運んでみて下さい。

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