着物用バッグ

山男竹内の実家には、
曽祖父の時代からの着物が数多くあります。
幸い、曾祖父も祖父も父親も昔の人の割に背が高かったようで、
私が着てもちょうどよい丈のため、よく私も着物を着ます。

昔の男性は、着物姿で小さな巾着袋や根付けに物をぶら下げて
持ち歩くのが「粋」であったようです。
しかし、現在では携帯電話、カメラ、財布など、
着物であっても様々な物を持ち歩かなくてはなりません。
着物に似合う鞄がなかなか見つからず、
荷物が多い時には仕方なくガラガラ引けるキャリーバッグなどを
使っていました。

なにか良いバッグは無いかと探していたところ、
ある日竹で編まれたカゴ状の「魚河岸バック」を発見しました。
これなら着物にも合うし、たっぷり物が入る。
しかし、蓋が無い…中身が丸見えになってしまう。
こんな話を友人にしていると、友人の奥様がクラフトテープ
(紙製のバンドを編んで作った手芸作品)を趣味にしているという
情報を得ました。
早速マイバッグの作製を打診すると、快く了承を得ました。
ノートパソコンが入るようにマチ部分は60cm×30cm、
一眼カメラや特殊なビデオカメラも入れたいので、高さは40cm、
蓋部分に古い和柄の帯を再利用して、
上部は巾着のように閉じる形にしてもらいました。

 

 

着物を着て、完成したこのかばんにカメラ、
パソコン類を入れて友人の結婚式に向かいました。
自宅の最寄り駅から電車に乗ると、
セントレア(中部国際空港)始発の電車だったため車内には
外国の方がたくさん乗車しており、熱い視線とシャッター音が聞こえます。

名古屋の栄で下車し、歩く事15分。
パソコンや各種カメラを詰め込んだバックは重すぎて、
式場に着いた頃にはすでに腕が筋肉痛気味。
帰りは同じ方向に帰る友人を呼びとめ、バックの片方を持ってもらい、
男二人で間接手つなぎをして帰ってきました。

襦袢は汗でベトベト、傍から見ると着物姿のぜぇぜぇ言っているおじさん。
とても「粋」とは程遠い姿でした。

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