ブラック・フライデー

ここ最近で急激に”冬”に季節変わりしたと思わせる寒気がきていますね。
吐く息が白くなり、気分も秋から冬になりつつあるCCの廣瀬です。

 

11月の第4木曜(今年は24日)はアメリカとカナダの感謝祭でした。感謝祭は元々宗教的な文化からきているそうですが、今では家族や友人が年に一度集まる食事会と捉える方が多いそう。七面鳥の丸焼きとパンプキンパイが伝統的な料理です。
家族と家で過ごす祝日なので、どこもかしこも閉まってしまいます。何か買い忘れると大変です。
家族団欒の食事会も楽しい感謝祭ですが、それよりも私が楽しみにしていたのは、翌日金曜のブラックフライデーというイベントです。日本でいう新年の福袋買いです。

 

感謝祭のプレゼント売れ残り一掃セールとクリスマスプレゼントセールの開始が重なり、おもちゃや洋服から家電、家具まで老若男女が買い物に出かけます。
お店が感謝祭明けの金曜日を境に年間収支が黒字になることから「ブラック・フライデー」と呼ばれ、年間の売上の半分が感謝祭からクリスマスの1ヶ月に集中するお店もあるそうです。

 

スタートはなんと午前0時。アメリカでは0時から開店することは普段ありません。
なので、感謝祭で夜ご飯を食べて家族団欒の時間を過ごした後は、寝る間も惜しんでいざお目当のお店へ出発です。
そして、いよいよ開店の0時になると一斉にダッシュ。よくある開店ダッシュ。
大きなデパートやアウトレットにものすごい数の人々が集まります。数量限定品なども多いため、それはもう戦いです。

 

買い物は朝の5-8時頃になると段々と終わりを迎え、商品棚もカラッカラになります。さっきまで活気に満ちていたはずの人たちも、大きな買い物袋を提げて疲れ切った様子で帰って行くのです。

 

私も一度友人と全力で参加しましたが、眠気と戦いながらの買い物は良い成果がないと知り、それっきりです。でもこの季節になると思い出さずにはいられない良い思い出です。年に一度、国中の人々が家族に感謝を伝える日、日本にもあったらいいなと思う祝日です。