実家の仕事

こんにちは、PDR米澤です。

今回は実家の仕事について思う事を書きたいと思います。

 

私の実家は母方の祖母が美容院を営んでいて、中学3年生まで一緒に住んでいました。美容院とは言っても、都会的でオシャレの最先端を行くような美容院ではなく、田舎のどこにでもある、至って普通の美容院でした。母親も免許を持っていたので、中学2年生くらいまでは母親に髪を切ってもらっていましたが、どうやら私のオーダーより母親の好み通りに仕上がってしまう事に気付き、それから外でカットしてもらうようになりました。ただ、初めて外の美容院に行った時はどうオーダーしたら良いのか勝手が分からず、かなり戸惑った記憶があります。

 

当時は、実家の仕事について、お客さんに顔見せするとお小遣いやお菓子が貰えておいしいなぐらいにしか考えていませんでしたが、最近になって祖母の仕事の裏側が少しわかってきました。例えば、美容師にとって最も大事な商売道具の「ハサミ」なんですが、実はかなり高価なモノだという事が知人の美容師に聞いてわかりました。ある程度良いものを使おうと思うと10万円は軽くするらしく、実家の店の中に何気なく置いてあったものの価値がやっとわかりました。また、美容師のハサミも使っているとだんだん切れ味が鈍くなってくるので、研ぎ師さんにメンテナンスをお願いするそうです。祖母は自分で研いでいて、それが当たり前だと思っていましたが、今では自分で自分のハサミを研ぐ人は少ないらしく、祖母の仕事の幅の広さが実感できました。そういえば祖母が包丁を研ぐと物凄く切れ味がよくなったな…

 

祖母は高齢のため、引退し、店はたたみましたが、他にも面白い事がわかりそうなので、久しぶりに祖母に会いに行こうと思います。また、祖母の趣味である大相撲の話も聞いてみよう。