2018年9月Vol.75 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

こんにちは、今年の目標を達成して意気揚々のサクです。
※スタッフの名前がニックネームに変わりました。

今年の目標、それは・・・ “北アルプス縦走を経ての槍ヶ岳(やりがたけ)登頂”です!!

 

私は3年前に登山をはじめて、昨年は北アルプス入門の山と言われる燕岳に登りました。燕岳の山頂からは北アルプスの山脈が見渡せて、はるか遠くにひときわ目立つ鋭利な山が・・・それが槍ヶ岳でした。視線が槍ヶ岳をとらえた瞬間、背筋がゾクッとして、胸がキュンッとしました(恋に落ちる瞬間に似ていた)。「遠いけど、山脈は繋がっているのだから、歩き続ければ槍ヶ岳に着くのだ」と思いました。

さて、その時から、私はひそかに槍ヶ岳への準備を始めました。平日はランニングや山関係の読書、週末は必要以上に重いザックを背負っての日帰り登山(日帰り登山の装備なら7kg程度ですが、縦走トレーニングのために12kgを背負う)。だいぶ下半身が太くなりました。

 

そして1年後。「今の私なら、燕岳から槍ヶ岳まで歩ける」自信をつけて、イザ決行。真っ青な空の下、両わきが切り立った稜線の上を、テクテク歩いていきます。”空を歩いているよう”と言う人もいますが、私は”地球の塀の上を歩いているみたい”と思いました。遠くに小さく見える槍ヶ岳が、だんだん大きくなっていきます。

槍ヶ岳が近くなると、道は険しくなっていきます。崖をはって岩場をよじ登って、もう”地球の塀の上を・・・”なんてポエムをつづる余裕はありません。落ちたら死んじゃうかもしれない。両手両足のうち3点は固定させて、残り1点だけを動かして、少しずつ上へ進みます(この動きを三点支持という)。疲れたとか怖いとか嘆く余裕もありません。”三点支持”だけに意識を集中させて、黙々と登ります。

そして、ついに槍ヶ岳のてっぺんに立ちました。ぐるっと360°の山・山・山! 自分が歩いてきた稜線が一望できます。そして・・・今まで槍ヶ岳に隠れて見えなかった、北西側の山々も姿を現しました(双六岳や黒部五郎岳など)。「そんなぁ!」と思いました。だって、ここまで来れば達成感で満たされると思っていたのに(満たされたけど)、いきなり北西の絶景も見せつけられたので、「あっちも行きたい」という新しい欲望も生まれてしまったんです。もっと知りたい、もっと奥まで行きたい・・・。

これじゃ本当に恋です。まいった。

来年は槍ヶ岳の北西を歩きたいと思います。

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