2015年1月Vol.31

こんにちは、サクライです。27才です。最近なんだか、身の回りが“角田光代”の世界っぽくなってきました(角田光代:作家。女性の仕事、恋愛、結婚、それらに付随する友情を題材にした小説が多い。一番有名なのは『八日目の蝉』)。男女共同参画社会とはいいますが、現実は理想とはほど遠く、女性の人生は何かを得るために何かを諦めるとか、それによって生活がガラリと変わるという機会が、男性よりも多いようです。学生の頃は、角田さんの小説を読んで「女って大変だなぁ」と他人事のように思っていましたが、27才になった今、身近な話になってきました。

 

特に印象的だった出来事が、先日2人の友人と会った時に起こったんです(ユウちゃんとショウコ)。ユウちゃんはパンツスーツをビシッと決めてハイヒールで闊歩するバリバリの営業マン。「私にとって仕事は主食、恋愛はサプリ」と言い切ります(昔そんなドラマありましたね)。時々デートする相手はいるけど、彼と本気で付き合うつもりはなく、デートはあくまで“心に潤いを与えるため”に過ぎないそうです。仕事に100%のエネルギーを投じているから、恋愛に気力を割く余裕はない、と。

 

一方、ショウコは一箇所にじっとしていられません。先日までカナダでアルバイトしていたかと思ったら、今はイギリスです。ユウと違って仕事が面白いとかキャリアを積みたいといった野望はなく、ただ「知らない世界を見てみたい」という好奇心で動いています。たまに甘い出会いもありますが、なにせ移動を繰り返す子なので、深い付き合いになる前に別れてしまいます。身を固めて一箇所に留まるなんて退屈には耐えられない、と。

 

二人とも話が面白いので大笑いして聞いていたまさにその時、メールが3通来ました。中学の同級生から「実は結婚する事になって、ぜひ二次会に来てほしいな」、高校の同級生から「ついに結婚するから式に来てほしいな」、また別の同級生から「言い忘れてたけど、昨年結婚しました❤」という3通。慌てて祝福メールを送ると、「ついに念願の寿退社、いえ~い」「子どもができて不自由になる前に遊びに行こうょ~」などの返事。メールと目の前の2人を見比べて、思わずニヤリとしてしまいました。

 

なんの“ニヤリ”なのか、自分でもよく分かりません。どちらに共感しているのかも、どちらになりたいのかも分かりません。ユウちゃんとショウコは輝いていて、面白くて、でも人生のとても美味しい部分を味わいきれない気もします。
一方メールの友人達は幸せそうで、可愛くて、でも将来の可能性が一気に狭まったような気もします。

 

どっちを選んでも楽しい時はあるし、後悔する時もあるのでしょう。
“正解”は選択以前に定まっているものではなく、選択した後に自分で作っていくもの、と分かってはいても・・・・・・

仕事を前にして、彼氏を前にして、海外航空券のHPを前にして、「どーすんの?!どーすんの私っ?!」と頭を掻きむしる夜もある今日この頃です。

31.png