2018年7月Vol.73 ちょこっと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

 

こんにちは、紙コップ担当の趙航です。今月は、サクライの「サクッと小噺」のかわりに、私の「ちょこっと小噺」をお送りします。

 

2018年3月、私が大好きな物理学者スティーブン・ホーキング博士が亡くなられました。東京での大学時代、台風で電車が止まった夜など、図書館でホーキング博士の本を読んでいたことを思い出します。尊敬と追悼の想いをこめて、今月はホーキング博士について書きたいと思います。

 

「車椅子の物理学者」としても知られているホーキング博士。21歳の時に「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断されました。ALSは、全身の筋肉がだんだん思うように動かせなくなる病気です。彼が最後に自分の意思で動かせたのは、顔の一部の筋肉だけでした。それでもホーキング博士は、偉大なる頭脳と、顔の一部の筋肉と、パソコン付スーパー万能車椅子を使って、さまざまな研究を行いました。

 

ホーキング博士は相対性理論などとても難しい研究をしていましたが、それと同時に、アメリカの人気ドラマに出たり、メディアに出て宇宙に関する持論を述べたりもしていました。一般の人でも理解できるような物理の本も書きました。「物理学は難しくてつまらない」と思っていた多くの人が、ホーキング博士のおかげで、『ブラックホール』のような専門用語を知るようになったのです。私もその中の一人です。最先端の物理学者である一方で、彼の教育への貢献も大きかったと思います。

 

ホーキング博士の数々の研究の中で、私が一番好きなのは「ホーキング放射」です。相対性理論によると、質量の大きい物体の周りには空間のゆがみが生じます。私たちの体重くらいでは大してゆがみませんが、ブラックホールは極端に質量が大きいため、周りの空間は渦のような形に変化して、その空間のものがどんどんブラックホールに吸い込まれていきます。しかし、「吸い込むだけ」と長年考えられていたブラックホールですが、ホーキング博士は、ブラックホールは吸い込むと同時に、質量やエネルギーを外に放出もしていることを証明しました。すると質量が減るので、ブラックホールは吸い込む力が少しずつ減り、最後は消えてしまいます。それが「ホーキング放射」です。

 

 

ホーキング博士はこの研究を通じて、「相対性理論」と「量子力学」を結びつけました。相対性理論は、宇宙のような大きいものについての理論、量子力学は、原子のような小さいものについての理論であって、ずっとこの二つは相容れないと考えられてきました。しかし、ホーキング博士はこれらの理論を結びつけました。「りんごが地面に落ちるような小さいスケールのことも、地球が太陽の周りを回るような大きいスケールのことも、両方とも万有引力で説明できる」と証明したニュートンのように、ホーキング博士もまた、究極に大きいものと小さいものの共通点を教えてくれたのです。

 

相容れないと考えられてきた事を、同じ理論で説明できちゃうホーキング博士のカッコ良さ。相容れないように見える事でも、実は共通点をもっている、この宇宙の美しさ。カッコ良さと美しさにシビれてしまいます♥ホーキング博士、本当にありがとうございました!ご冥福をお祈りします。

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