暑中お見舞い申し上げます。

こんにちは!販売企画の宮田です。
もう7月下旬だというのに、P.D.R.のある愛知県は、夏らしい日差しがなく、
いつになったらかき氷がおいしくなるかな?と思う今日この頃です。
暑すぎるのもいけませんが、もう少し夏らしくなってくれると嬉しいです。

さて、毎年恒例の弊社社長仲谷(なかや)の暑中見舞いを掲載いたします。
この文章は弊社のお客様に毎年差し上げている暑中見舞いのノーカット原稿です。はがきには収まりきらなかった部分も掲載しております。
よろしければご覧ください。

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暑中お見舞い申しあげます。

 

東京の大学に行った娘が、大学の寮を出て一人暮らしを始めました。
娘は初めから一人暮らしをしたいと言っていましたが、
1~2年ぐらいは寮に入りそのあと一人暮らしを考えることになっていました。
寮のほうが楽とか、楽しいとか言うのを期待していましたが、
「やっぱり一人暮らしがしたい」と2年生の後半でアパートに引っ越しました。
それから4ヵ月ほど経って用があって夫婦で東京へ行くことになったので、
用事の日の前日は狭いけれど娘のアパートに泊まる事にしました。
妻は引越しの手伝い以来2回目の宿泊で、
私はそのアパートに行くのも泊まるのも初めてです。

 

宿泊予定日は早起きして午前中には東京に着きました。
行きの新幹線の中で、妻は娘の部屋の掃除をどうするか、私に話しかけます。
寝具も足らないので、寝るのに必要な最低限の買い物予定も立てています。
私は何もしなくていいだろうと思っています。というか、興味がわきません。
その私に、妻は意見を求めてきます。
今までこうした場面で不要な喧嘩を十分にしてきて、
お互いに知恵がついているので喧嘩にはならずうまく乗り越えましたが、
何を話したかは思い出せません。

 

最寄りの電車の駅に迎えに来てくれた娘と、
駅の立ち食いそば屋で簡単に昼食をとりました。
それを食べながらも、妻は娘と掃除や整理整頓の話をしていて、
やる気満々です。
娘も乗り気じゃないはずですが、話をあわせ、積極感を出しています。

娘よ、やるじゃないか、その技どこで身につけた?やるねー。

私も、掃除とか買い物はしたくないですが、
避けては通れないので覚悟して話に入りました。

 

食事を終えてアパートに行きました。
古いアパートですがしっかり作ってありそうだし、小奇麗でいいじゃないか。
窓から見える景色も緑はありませんが、壁でもなくて、十分です。
見えるのはアパートや住宅やビル。ここへ来るまでも沢山の人人人。
これまでと環境が随分変わったけど、娘はどんな景色を見ながら、
どんな人達と、どんな話をして、何を考えるんだろう。
たまにしか会えなくなった娘の毎日に思いを馳せながら外を見てると
妻の声がします。
ベッドの布団をパンパンと簡単にはたいてベランダにかけて・・・。

「いつ掃除したの?」
「なんでこんな大きなクッション買うの?」
「どこで勉強するの?」
「雑巾はどこ? 」
「大雑把に片づけて買い物に行こう。」

娘は返答と反論をぶつぶつ言いながら片づけをしています。
私は、自分の一人暮らしよりはましだなー、
部屋に入ったとき変な匂いしないし、
と思いながら掃除を手伝いました。

 

冷蔵庫を掃除したり、ごみ箱を見たりすると、
自分でご飯も作っているようだし、
無駄がないように節約して生活しているように思えて、
嬉しくなりました。

私 「部屋やトイレや玄関、なんか暗いぞ。ライト取り替えたの?」
娘 「入居した時のままだよ。」
私 「これは替えるのが前提だぞ、蛍光灯でもなく電球だぞ。
   おとんが全部明るくしてやる、だいたい今時電球はないぞ。」
娘 「これでいいよ。」
私 「よく4ヵ月もこれで過ごしたなー、お前が暗くなるぞ。」
娘 「かなー。」

「お値段以上の店」で、我々夫婦が今夜を過ごせる最低限の毛布や、
だいぶ明るめのLEDライトやLED電球、部屋の敷物、室内用物干し、
服が掛けられるツッパリ棒、ゴミ箱、掛け時計、シャワー用カーテンなど、
不足分や取替え分を買ってきて設置しました。
それらは、我々の時代よりもオシャレで、使いやすく、
さらに安くなっているのにびっくり。

私 「どうだ!明るいのは良いだろー。」
娘 「That’s Light.(笑) 」  (rightとかけてるつもりです)

 

疲れたなー何か食べに行こう。
夕食を食べて帰ってシャワーを浴びて、寝ます。
パジャマは持ってきています。
敷物とブランケット、というか掛け物をしても寒いかもしれないので、
普段寝るときはつけない暖房をつけて寝ました。

妻 「腰が痛いから(腰が痛くなるから?よく聞こえませんでした)
        私がベッドね。」
私 「そうだな」

私と娘は床で寝ます。

私 「狭いなー。友達呼べないなー。」
娘 「大丈夫、2~3人は泊まれるよ。」
私 「みんな小さいのか?」

娘と並んで寝るなんていつ以来だろう。
家族旅行でも並ぶこと無かったなー。
ひょっとして妻の配慮か?

 

次の朝アパ-トを出るときに戸締りとガスと電気とエアコンを
しっかりチェックする娘を見ました。
家で何もしない娘をだいぶ認められそうで、
私の心は明るくなりました。That’s Light. 

 

暑く、明るい夏もこれから本番です。
明るく乗り切りたいものです。

 

仲谷公司 (なかやこうじ)