2018年6月Vol.72 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

こんにちは、サクライです。
先日はじめて松本城に行ってきました。
そこで地元のおじいちゃんおばあちゃんがボランティアガイドをされていたので案内を頼んだら・・・まぁ~、面白い!!!なんとなくお城を見るのと、理屈がわかって見るのとでは、全っ然ちがいますね。そこで今月の小噺では、おじいちゃんから聞いた面白ネタをお話ししたいと思います。

 

 

 

【黒い城・白い城】
全体的に黒い城、白い城、があるのをご存知ですか?この色から築城時期が推定できるそうです。黒なら織田/豊臣が強かった時代、白なら徳川が強かった時代。理由は、建築技術と社会情勢の変化だとか。

 

 

規則で定められていた訳ではないし、織田よりも昔に築城された城もあるし、修理を繰り返した城も多いので、ゼッタイとは言いきれません。でも、色から予想はつくんですって!

 

【石垣】
石垣は城の土台であり防御の基本です。だから石垣をもっと強固に!という熱意が生み出したのが[算木積み]です。算木積みとは、長方形に加工した石を、長い方と短い方を交互に重ねる積み方をいいます。石垣は角の部分が崩れやすいため、算木積みにして強度を増しているのです。

 

 

【戦う仕掛け】
壁色で心理の駆け引き、石垣で防衛、それでも敵が攻めてきたら、戦うしかありません。
お城には戦うための仕掛けが施されています。まず、下方にパカッと開く[石落とし]。名前のとおり石を落としたり、熱湯や汚物を落としたりしていたそうです。また、壁にあいた小さな穴は[狭間]といって、そこから鉄砲や弓で狙います。そんな狭間の数から、[兵士の人数]や[戦いの本気度]が推測できます。
戦国の世なら「いつ攻められてもおかしくない」と思って築城しますし、平和な世なら「攻められる事なんてないよ~」と思って築城しますもんね。戦国時代に作られた松本城の狭間数は115で、これは江戸時代のお城に比べて、ずいぶん多いそうですよ。

 

 

理屈がわかれば感動もひとしお。お城を見る機会があれば、
ちょっと気にして見てください。